with you
お名前をどうぞ、レディ
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「まいったわね」
わたしは手を頬に当てて溜息をついた。
「お前のどこが、まいっているんだ…」
ダズがこちらを見ずに溜息をつく。
「あら、本当に困っているのよ」
そう言って、周囲を見渡した。
「だってわたしたち、だれも遠距離攻撃ができないんだもの」
ウォーターセブンへ向かう途中で、うっかり軍艦に取り囲まれてしまったのだ。
周囲には5艦の軍艦に、たくさんの海兵。
対してこちらは軍艦1艦にたった3人。
どうするわたし。
しかも上述のとおり、わたしたちは皆近距離から中距離専門だ。
「カズヤ、てめえ狙撃はできるか」
「基礎訓練レベルなら」
「十分だ」
クロコダイルが立ち上がった。
「カズヤは右端から砲弾で艦を沈めていけ。
ダズ、てめえはカズヤに海軍からの砲弾が当たらないようになんとかしろ」
「クロコダイルは?」
クロコダイルが不敵に微笑んだ。
「てめえらを守ってやる。
行くぞ、野郎ども」
その言葉を皮切りに、わたしは大砲まで走る。
訓練どおり、標準を定めて引き金を引く。
ドンッ
砲弾はうまいこと軍艦をぶち抜いた。
そのすきに何発か撃って、1艦沈める。
「やるもんだな」
ダズは控えめに賞賛しながら、飛んでくる砲弾をスパスパと切り刻んだ。
「あなたもね」
クロコダイルはどうしているだろう。
首をもたげると、彼は砂を器用に操って砲弾を叩き落としつつ近づいてくる軍艦には砂嵐を食らわせていた。
「クロコダイル一人でも十分なんじゃ?」
「まあ、このままやつらの艦に突っ込んでやってもよかったんだがな」
いつのまにやらクロコダイルはわたしの後ろに立たずんでいた。
「いいわ。残りは全部沈めてあげる」
その言葉通り、わたしは残りの軍艦をなんとか全艦沈めてみせた。
「やれやれ」
「ババくさいぞ」
ダズの失礼なセリフを無視してクロコダイルに飛びつく。
「どうした」
「なんでもないわ」
かつての同胞を沈めたことについて、わずかながら申し訳ないと思う。
でもわたしはもう引けないんだ。
「おれが、守る」
クロコダイルはわたしの心中を知ってか知らずか強く抱き返す。
その暖かさに、わたしの涙腺がほのかに溶けた。
わたしは手を頬に当てて溜息をついた。
「お前のどこが、まいっているんだ…」
ダズがこちらを見ずに溜息をつく。
「あら、本当に困っているのよ」
そう言って、周囲を見渡した。
「だってわたしたち、だれも遠距離攻撃ができないんだもの」
ウォーターセブンへ向かう途中で、うっかり軍艦に取り囲まれてしまったのだ。
周囲には5艦の軍艦に、たくさんの海兵。
対してこちらは軍艦1艦にたった3人。
どうするわたし。
しかも上述のとおり、わたしたちは皆近距離から中距離専門だ。
「カズヤ、てめえ狙撃はできるか」
「基礎訓練レベルなら」
「十分だ」
クロコダイルが立ち上がった。
「カズヤは右端から砲弾で艦を沈めていけ。
ダズ、てめえはカズヤに海軍からの砲弾が当たらないようになんとかしろ」
「クロコダイルは?」
クロコダイルが不敵に微笑んだ。
「てめえらを守ってやる。
行くぞ、野郎ども」
その言葉を皮切りに、わたしは大砲まで走る。
訓練どおり、標準を定めて引き金を引く。
ドンッ
砲弾はうまいこと軍艦をぶち抜いた。
そのすきに何発か撃って、1艦沈める。
「やるもんだな」
ダズは控えめに賞賛しながら、飛んでくる砲弾をスパスパと切り刻んだ。
「あなたもね」
クロコダイルはどうしているだろう。
首をもたげると、彼は砂を器用に操って砲弾を叩き落としつつ近づいてくる軍艦には砂嵐を食らわせていた。
「クロコダイル一人でも十分なんじゃ?」
「まあ、このままやつらの艦に突っ込んでやってもよかったんだがな」
いつのまにやらクロコダイルはわたしの後ろに立たずんでいた。
「いいわ。残りは全部沈めてあげる」
その言葉通り、わたしは残りの軍艦をなんとか全艦沈めてみせた。
「やれやれ」
「ババくさいぞ」
ダズの失礼なセリフを無視してクロコダイルに飛びつく。
「どうした」
「なんでもないわ」
かつての同胞を沈めたことについて、わずかながら申し訳ないと思う。
でもわたしはもう引けないんだ。
「おれが、守る」
クロコダイルはわたしの心中を知ってか知らずか強く抱き返す。
その暖かさに、わたしの涙腺がほのかに溶けた。