with you
お名前をどうぞ、レディ
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「クロコダイルは子供のころ、どんな暮らしをしていたの?」
うつらうつらとソファで船をこぐクロコダイルに尋ねる。
彼はゆっくり頭を起こして答える。
「デカい屋敷で、日がな勉強をしていた」
「楽しかった?」
「いや…。逃げたくてたまらなかった」
クロコダイルの眉間にわずかにシワがよる。
「それで、こんなところまで逃てきてしまったのね」
「ああ。そんなところだ」
そっと無骨な右手が伸びてきて、わたしの頭を引き寄せた。
「てめえは…なぜ海賊狩りなんぞやってたんだ。
元々はワノ国のサムライの家系出身だろう」
「ええそうよ。わたしの両親はワノ国の片田舎で道場をやっていたわ。
わたしもそこに通って、妹と鍛錬に励んだものよ」
懐かしさに目を細める。
子供のころの話なんてクロッカスさん以来、話したことがない。
「それがある日、両親が
「賊を仕留めてくる」なんて言って出て行ってしまってね」
「賊?」
「ええ、ワノ国の有名なサムライのお墓が荒らされてね…
犯人を仕留めるんだっていなくなってしまって」
「それで、どうした」
「その後もろもろあって妹と両親を探しに海に出たけど、子供2人じゃどうしようもなくてね。
漂流の末に双子岬に流されてそこの灯台守に助けられたの。
そこから先はあなたの知るとおりよ」
クロコダイルがニヤリと笑う。
「波乱万丈…だな」
「ふふ、そうね。
気がついたら海賊だもの。
人生わからないものね」
両腕を伸ばして、クロコダイルの頭を抱きしめた。
「紆余曲折はあったけど、今こうしてあなたといられるのは幸せよ。
海に出てよかった」
「そうか」
力強く抱きしめられる。
「それならおれもインペルダウンから出てきた甲斐があったってもんだ」
故郷に戻りたいという気持ちがまったくないなんて言わないけれど。
それでも、あなたと過ごす今の方がずっと幸せだから。
脳裏に浮かぶ故郷をそっと追いやる。
うつらうつらとソファで船をこぐクロコダイルに尋ねる。
彼はゆっくり頭を起こして答える。
「デカい屋敷で、日がな勉強をしていた」
「楽しかった?」
「いや…。逃げたくてたまらなかった」
クロコダイルの眉間にわずかにシワがよる。
「それで、こんなところまで逃てきてしまったのね」
「ああ。そんなところだ」
そっと無骨な右手が伸びてきて、わたしの頭を引き寄せた。
「てめえは…なぜ海賊狩りなんぞやってたんだ。
元々はワノ国のサムライの家系出身だろう」
「ええそうよ。わたしの両親はワノ国の片田舎で道場をやっていたわ。
わたしもそこに通って、妹と鍛錬に励んだものよ」
懐かしさに目を細める。
子供のころの話なんてクロッカスさん以来、話したことがない。
「それがある日、両親が
「賊を仕留めてくる」なんて言って出て行ってしまってね」
「賊?」
「ええ、ワノ国の有名なサムライのお墓が荒らされてね…
犯人を仕留めるんだっていなくなってしまって」
「それで、どうした」
「その後もろもろあって妹と両親を探しに海に出たけど、子供2人じゃどうしようもなくてね。
漂流の末に双子岬に流されてそこの灯台守に助けられたの。
そこから先はあなたの知るとおりよ」
クロコダイルがニヤリと笑う。
「波乱万丈…だな」
「ふふ、そうね。
気がついたら海賊だもの。
人生わからないものね」
両腕を伸ばして、クロコダイルの頭を抱きしめた。
「紆余曲折はあったけど、今こうしてあなたといられるのは幸せよ。
海に出てよかった」
「そうか」
力強く抱きしめられる。
「それならおれもインペルダウンから出てきた甲斐があったってもんだ」
故郷に戻りたいという気持ちがまったくないなんて言わないけれど。
それでも、あなたと過ごす今の方がずっと幸せだから。
脳裏に浮かぶ故郷をそっと追いやる。