with you
お名前をどうぞ、レディ
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「クロコダイルは人の面を被った悪魔だって、前にダズが言っていたけど」
「カズヤ」
ダズの睨みを無視して話を続ける。
「その悪魔に惚れてしまったわたしは何なのかしら」
「お前も十分悪魔だろ」
ダズが溜め息をつく。
「以前、海賊をいたぶっていたときのカズヤは悪魔以外の何者でもなかった」
あれは向こうが悪い。
わたしだけではなく、クロコダイルまで侮辱したのだから。
「てめえは悪魔より魔女だろ」
それまで無言だったクロコダイルが口を開いた。
「何でもかんでも好き放題、悪魔すら陥れる魔女だ」
「あら、むしろわたしは悪魔に虐げられるかわいそうな妖精でしょう」
クロコダイルとダズが可哀想なものを見る目でこちらを眺める。
挙げ句に同時にため息をついて目をそらす。
「なによその失礼極まりない態度」
「魔女だ」
「魔女じゃねえか」
「わかったわよ。魔女でいいわ。
でも、せめて悪魔にいびられる魔女にしてちょうだい」
「いいや。悪魔は魔女に陥れられて好き放題振り回されてるぜ。
ったく。ワガママで短気で乱暴で横暴な魔女だ」
クロコダイルが再びため息をつく。
呆れたようなダズの顔が腹ただしい。
「クロコダイル。あなたが悪魔だとして、どこが魔女に陥れられているのよ。
わたしは常々あなたに振り回されっぱなしだわ」
「それはおれの台詞だ。
カズヤという名の魔女に嵌められて、日々気苦労が絶えやしねえ」
「…クロコダイル、魔女に陥ったのも、嵌ってしまったのも
悪魔が自ら進んで陥り嵌ってきたのじゃなくて?」
「クハハ、そうかもな。
悪魔は魔女に誘惑されちまった」
「魔女が悪魔に引かれるのは当然よね」
「ああ、悪魔が魔女に使役されるのは当然だ」
どうやら、わたしもクロコダイルもお互いに嵌り込んでしまっているらしい。
陥れたのは、嵌り込んだのは、お互い様のようだ。
「カズヤ」
ダズの睨みを無視して話を続ける。
「その悪魔に惚れてしまったわたしは何なのかしら」
「お前も十分悪魔だろ」
ダズが溜め息をつく。
「以前、海賊をいたぶっていたときのカズヤは悪魔以外の何者でもなかった」
あれは向こうが悪い。
わたしだけではなく、クロコダイルまで侮辱したのだから。
「てめえは悪魔より魔女だろ」
それまで無言だったクロコダイルが口を開いた。
「何でもかんでも好き放題、悪魔すら陥れる魔女だ」
「あら、むしろわたしは悪魔に虐げられるかわいそうな妖精でしょう」
クロコダイルとダズが可哀想なものを見る目でこちらを眺める。
挙げ句に同時にため息をついて目をそらす。
「なによその失礼極まりない態度」
「魔女だ」
「魔女じゃねえか」
「わかったわよ。魔女でいいわ。
でも、せめて悪魔にいびられる魔女にしてちょうだい」
「いいや。悪魔は魔女に陥れられて好き放題振り回されてるぜ。
ったく。ワガママで短気で乱暴で横暴な魔女だ」
クロコダイルが再びため息をつく。
呆れたようなダズの顔が腹ただしい。
「クロコダイル。あなたが悪魔だとして、どこが魔女に陥れられているのよ。
わたしは常々あなたに振り回されっぱなしだわ」
「それはおれの台詞だ。
カズヤという名の魔女に嵌められて、日々気苦労が絶えやしねえ」
「…クロコダイル、魔女に陥ったのも、嵌ってしまったのも
悪魔が自ら進んで陥り嵌ってきたのじゃなくて?」
「クハハ、そうかもな。
悪魔は魔女に誘惑されちまった」
「魔女が悪魔に引かれるのは当然よね」
「ああ、悪魔が魔女に使役されるのは当然だ」
どうやら、わたしもクロコダイルもお互いに嵌り込んでしまっているらしい。
陥れたのは、嵌り込んだのは、お互い様のようだ。