with you
お名前をどうぞ、レディ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「敵襲だ」
ダズの冷静な一言により戦いが始まった。
…
「「相手はたったの三人だ!!チョロいもんだぜ!!!」
って最初に言ってなかったかしら?」
「ひぃっ」
「ドSか」
わたしの足の下で悲鳴を上げる腐れ海賊。
いたぶるわたしにドン引くダズ。
とりあえずうるさいので致命傷だらけの海賊に潮水をかける。
「だってこいつわたしのこと「クロコダイルに囲われてる娼婦」なんて言うのよ?
挙げ句の果てにクロコダイルのこと「落ちぶれた元七武海」、「部下たったの二人連れて粋がってる」なんて
戯けたことのたまったわ。許しておけて?
全身の骨を小骨から一本ずつ砕いて
海王類の餌にでもしてやらないと気が済まないわ。
もちろんそんな生ぬるい罰じゃ許さないわよ。
万死に値するわ」
「ドSだ」
ぐったりする海賊をかかとでグリグリしつつ、
こいつらが吐いたゲスな発言を思い出す。
まったく。
このしょぼさで、よくもあれだけ吠えたものだわ。
「おいダズ。カズヤは何やってんだ」
「海賊をいたぶっています」
「違います。正当防衛です」
「相手が戦意喪失してるところに潮水かけて、
かかとで傷口広げる行為のどこが正当防衛だ」
うるさいダズね。
「カズヤ、いい加減止めてやれ」
「嫌」
「…」
一切手を抜く気も止める気もないわたしにクロコダイルは説得を諦めたのか
片手でわたしを肩に担ぎ上げた。
「ちょ、クロコダイル!!
コート汚れちゃうわ!!」
「構いやしねえよ。
コートくらい洗うなり買い直すなりすりゃあいい」
わたしをどかしたことで、クロコダイルがわたしよりも温厚だとおもったのか。
海賊がわずかな期待を込めた目でこちらを見上げる。
しかし、そんな期待は一瞬で砕かれる。
「船を汚される方がよほど迷惑だ」
腐れ海賊は瞬く間に砂となり潮風に流されて消えていった。
「ったく。てめえは船汚しやがって。
ダズ、掃除用具持って来い」
「了解」
そこでようやくわたしはクロコダイルの肩からおろされる。
クロコダイルは呆れた用に甲板を見渡しため息をつく。
「てめえはガープの野郎からいったいどんな教育を受けたんだ。
ちっこい女が敵の返り血塗れで高笑いしながら
凶器振り回す様なんざ不気味以外の何物でもねえよ」
「だって、あいつら失礼極まりないんだもの」
「だからって船を汚すんじゃねえよ」
「クロコダイルに失礼のたまう馬鹿は万死に値すると思うの」
「次やったらてめえを砂にするぞ」
「たとえクロコダイルに砂にされても
わたしはその馬鹿を万回いたぶり殺して万回蘇生するわよ」
「落ち着け」
息巻くわたしを宥めるようにクロコダイルはわたしの頭を撫でる。
…興奮が過ぎていたかしら。
黙って、されるがままにクロコダイルを見上げる。
「ったく」
「どこ行くの?」
「風呂」
「甲板の掃除は?」
「ダズがやるだろ」
わたしが汚してしまったのだから、わたしが掃除しようかと思ったのだけど。
あれ、わたしお風呂に連行されてる?
「一緒に入るの?」
「不満か」
「いえ」
「風呂あがったらダズとてめえとおれの服洗っとけよ」
はーい。と大人しく答えクロコダイルについて行く。
ついでに、「ダズ、ごめんなさいねー」と甲板に声をかける。
あんまり無茶すんなよ。
クロコダイルの呟きはちゃんと耳に入っている。
ありがとう。ごめんなさい。
気をつけます。
可能な限り気をつけます。
だから。
またわたしが暴走したら。
「守ってね」
「ふん」
不機嫌な声とは裏腹に差し出された手は温かくて。
クロコダイルの優しさにそっと寄り添った。
ダズの冷静な一言により戦いが始まった。
…
「「相手はたったの三人だ!!チョロいもんだぜ!!!」
って最初に言ってなかったかしら?」
「ひぃっ」
「ドSか」
わたしの足の下で悲鳴を上げる腐れ海賊。
いたぶるわたしにドン引くダズ。
とりあえずうるさいので致命傷だらけの海賊に潮水をかける。
「だってこいつわたしのこと「クロコダイルに囲われてる娼婦」なんて言うのよ?
挙げ句の果てにクロコダイルのこと「落ちぶれた元七武海」、「部下たったの二人連れて粋がってる」なんて
戯けたことのたまったわ。許しておけて?
全身の骨を小骨から一本ずつ砕いて
海王類の餌にでもしてやらないと気が済まないわ。
もちろんそんな生ぬるい罰じゃ許さないわよ。
万死に値するわ」
「ドSだ」
ぐったりする海賊をかかとでグリグリしつつ、
こいつらが吐いたゲスな発言を思い出す。
まったく。
このしょぼさで、よくもあれだけ吠えたものだわ。
「おいダズ。カズヤは何やってんだ」
「海賊をいたぶっています」
「違います。正当防衛です」
「相手が戦意喪失してるところに潮水かけて、
かかとで傷口広げる行為のどこが正当防衛だ」
うるさいダズね。
「カズヤ、いい加減止めてやれ」
「嫌」
「…」
一切手を抜く気も止める気もないわたしにクロコダイルは説得を諦めたのか
片手でわたしを肩に担ぎ上げた。
「ちょ、クロコダイル!!
コート汚れちゃうわ!!」
「構いやしねえよ。
コートくらい洗うなり買い直すなりすりゃあいい」
わたしをどかしたことで、クロコダイルがわたしよりも温厚だとおもったのか。
海賊がわずかな期待を込めた目でこちらを見上げる。
しかし、そんな期待は一瞬で砕かれる。
「船を汚される方がよほど迷惑だ」
腐れ海賊は瞬く間に砂となり潮風に流されて消えていった。
「ったく。てめえは船汚しやがって。
ダズ、掃除用具持って来い」
「了解」
そこでようやくわたしはクロコダイルの肩からおろされる。
クロコダイルは呆れた用に甲板を見渡しため息をつく。
「てめえはガープの野郎からいったいどんな教育を受けたんだ。
ちっこい女が敵の返り血塗れで高笑いしながら
凶器振り回す様なんざ不気味以外の何物でもねえよ」
「だって、あいつら失礼極まりないんだもの」
「だからって船を汚すんじゃねえよ」
「クロコダイルに失礼のたまう馬鹿は万死に値すると思うの」
「次やったらてめえを砂にするぞ」
「たとえクロコダイルに砂にされても
わたしはその馬鹿を万回いたぶり殺して万回蘇生するわよ」
「落ち着け」
息巻くわたしを宥めるようにクロコダイルはわたしの頭を撫でる。
…興奮が過ぎていたかしら。
黙って、されるがままにクロコダイルを見上げる。
「ったく」
「どこ行くの?」
「風呂」
「甲板の掃除は?」
「ダズがやるだろ」
わたしが汚してしまったのだから、わたしが掃除しようかと思ったのだけど。
あれ、わたしお風呂に連行されてる?
「一緒に入るの?」
「不満か」
「いえ」
「風呂あがったらダズとてめえとおれの服洗っとけよ」
はーい。と大人しく答えクロコダイルについて行く。
ついでに、「ダズ、ごめんなさいねー」と甲板に声をかける。
あんまり無茶すんなよ。
クロコダイルの呟きはちゃんと耳に入っている。
ありがとう。ごめんなさい。
気をつけます。
可能な限り気をつけます。
だから。
またわたしが暴走したら。
「守ってね」
「ふん」
不機嫌な声とは裏腹に差し出された手は温かくて。
クロコダイルの優しさにそっと寄り添った。