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お名前をどうぞ、レディ
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王下七武海サー・クロコダイル氏について。
見かけはまあ、いいと思う。
眉目秀麗とは言わないけれど整った顔立ち。
逞しい体。
頭も良い。
一月か二月に一度ある七武海の招集会議では随所で散らばりそうな意見を取りまとめ
かといって無駄口は叩かない。
一度伝えたことは間違いなく覚えている。
でもって年配の男性らしく女性をスマートにエスコートしたり
さりげなく気を回している様をたまに見かける。
そうね。
一般的に見ていい男なのでしょう。
それは認めます。
海賊だけど。
でもなんで。なんでそんないい男がわたしに構うのか。
なぜ会議の都度わたしを呼び止め相手をするのか。
なぜわたし。
他にも女性はたくさんとは言わないけれど十分いるし、
可愛い子、きれいな子だっている。
わたしじゃなくてもいいじゃない。
サー・クロコダイル氏いわく
「気が強くて、でも気配りができて、おれに屈せず、媚びない女」
がわたしなのだそうだ。
まあ気が強いのも媚びないのも認めよう。
それは単に世間知らずで傍若無人なだけともいえるのだけれど。
わたしは彼をどう思っているのだろうか。
先に述べた通りいい男と言えばいい男だ。
でもきな臭いし胡散臭い。
初めて出会ったときに感じた違和感をわたしは忘れることができない。
ガラが悪くていつも何かを企むように笑っていて、そして時折悪い顔をする。
その顔が彼は海賊なのだとわたしに強く思わせる。
いくら王下七武海と言ったって海賊は海賊だ。
彼は決して政府の狗になるような男じゃない。
それが彼に対するわたしの理性の答えだ。わたしの理性は絶対に彼を信用してはいけないと告げている。
ではわたしの感情はどうだろう。
嫌いではない。嫌いだったら組手はしないし最低限の会話しかしないだろう。
じゃあ好きかと言われるとそうれはどうだろう。
彼の好戦的で攻撃的な部分は好きだと言ってもいい。
理性の意見をまるごと無視するのであれば、わたしは彼に好意のようなものを抱いていると言ってもいいのではないだろうか。
とはいえわたしだって大人だ。
理性の意見を完全に無視なんてするわけにはいかない。
だからこうして悶々と考え込む羽目に陥っている。
逆に彼はわたしのことをどう思っているのだろうか。
彼はわたしのことをそれなりに気に入っているらしい。
だからマリンフォードに来るたびにわたしの元を訪れ、喧嘩のような組手をしたり、雑談めいた会話をするのだろう。
わたしはうぬぼれているのではないか?
彼が、サー・クロコダイルがわたしに対して好意を抱いていると。
でもそうじゃなかったら先日わたしを誘ったことの説明がつかない。
いや、単に有用そうに見えただけではないのか?
都合の良い駒の一つとして確保しようとしただけではないのか。
わからない。わからない。
結局こうやっていろいろ考えたけれど結論なんて何一つ出やしない。
気がついたらマリンフォードの海が夕焼けに染まっていた。
海の向こうで、彼はなにを思っているのだろうか。
見かけはまあ、いいと思う。
眉目秀麗とは言わないけれど整った顔立ち。
逞しい体。
頭も良い。
一月か二月に一度ある七武海の招集会議では随所で散らばりそうな意見を取りまとめ
かといって無駄口は叩かない。
一度伝えたことは間違いなく覚えている。
でもって年配の男性らしく女性をスマートにエスコートしたり
さりげなく気を回している様をたまに見かける。
そうね。
一般的に見ていい男なのでしょう。
それは認めます。
海賊だけど。
でもなんで。なんでそんないい男がわたしに構うのか。
なぜ会議の都度わたしを呼び止め相手をするのか。
なぜわたし。
他にも女性はたくさんとは言わないけれど十分いるし、
可愛い子、きれいな子だっている。
わたしじゃなくてもいいじゃない。
サー・クロコダイル氏いわく
「気が強くて、でも気配りができて、おれに屈せず、媚びない女」
がわたしなのだそうだ。
まあ気が強いのも媚びないのも認めよう。
それは単に世間知らずで傍若無人なだけともいえるのだけれど。
わたしは彼をどう思っているのだろうか。
先に述べた通りいい男と言えばいい男だ。
でもきな臭いし胡散臭い。
初めて出会ったときに感じた違和感をわたしは忘れることができない。
ガラが悪くていつも何かを企むように笑っていて、そして時折悪い顔をする。
その顔が彼は海賊なのだとわたしに強く思わせる。
いくら王下七武海と言ったって海賊は海賊だ。
彼は決して政府の狗になるような男じゃない。
それが彼に対するわたしの理性の答えだ。わたしの理性は絶対に彼を信用してはいけないと告げている。
ではわたしの感情はどうだろう。
嫌いではない。嫌いだったら組手はしないし最低限の会話しかしないだろう。
じゃあ好きかと言われるとそうれはどうだろう。
彼の好戦的で攻撃的な部分は好きだと言ってもいい。
理性の意見をまるごと無視するのであれば、わたしは彼に好意のようなものを抱いていると言ってもいいのではないだろうか。
とはいえわたしだって大人だ。
理性の意見を完全に無視なんてするわけにはいかない。
だからこうして悶々と考え込む羽目に陥っている。
逆に彼はわたしのことをどう思っているのだろうか。
彼はわたしのことをそれなりに気に入っているらしい。
だからマリンフォードに来るたびにわたしの元を訪れ、喧嘩のような組手をしたり、雑談めいた会話をするのだろう。
わたしはうぬぼれているのではないか?
彼が、サー・クロコダイルがわたしに対して好意を抱いていると。
でもそうじゃなかったら先日わたしを誘ったことの説明がつかない。
いや、単に有用そうに見えただけではないのか?
都合の良い駒の一つとして確保しようとしただけではないのか。
わからない。わからない。
結局こうやっていろいろ考えたけれど結論なんて何一つ出やしない。
気がついたらマリンフォードの海が夕焼けに染まっていた。
海の向こうで、彼はなにを思っているのだろうか。