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お名前をどうぞ、レディ
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「お前らか……
“麦わらの一味”とは」
せっかく扉があるのに、ガープ中将は壁を蹴り破る。
……直すのわたしたちですが。
「モンキー・D・ルフィに会わせたい男達がおるんじゃが…」
「海軍……!!!」
突然の海軍の襲来に麦わらの一味は臨戦態勢を取る。
……船長を除いて。
「起きんかア~!!!」
「!!!?」
「ルフィ!!!」
麦わらの一味の船長をガープ中将は容赦なくぶん殴る。
「い!?
痛エ~~!!!」
「痛エ!?何言ってんだ。
パンチだぞ今の!!ゴムに効くわけ…」
麦わらの一味はうろたえるが、ガープ中将の気迫と船長のダメージに驚いて
ただただリアクションを取るのみだ。
彼らは覇気の存在を知らないのだろうか。当然か。
彼ら一味はまだ前半しか知らないのだから。
「愛ある拳は防ぐ術なし!!
ずいぶん暴れとる様じゃのうルフィ!!」
「げエ!!!
じ…じいちゃん!!!!」
「えエ!!?
じいちゃん!?」
まったく。騒がしい。
ガープ中将も大概だが、麦わらの一味も負けず劣らず騒がしい。
まあガープ中将のお孫さんとその仲間だから当然かしら。
騒いだり寝たり殴ったりしているのをコビメッポコンビと遠巻きに眺める。
「…どれお前ら…止めてみい」
傍観者仲間が、麦わらの一味の船長と遅れてやってきた海賊狩りと遊びだす。
しかしまだまだだ。
船長にも海賊狩りにも、彼らはまったく適わない。
2人は早々に倒され、思い出話に花を咲かせている。
約1名泣いているが。
ガープ中将はガープ中将で、当たり前のように壁の修理を我々に命ずる。
「中将、わたしも彼らと遊んできてもよろしいでしょうか?」
「ああ、構わんぞい。
しかしやるなら遊びじゃなく本気で行ってこい」
「承知しました」
「カズヤさんズルい!!」
「中将、仕事増やさないでください!!」
「かっこいい方がいいじゃろが!!」
「そんな理由で余所様の建物壊さないで!!」
「器物損壊、不法侵入もろもろ我々が犯罪者に!!」
騒がしい部隊を無視して船長とコビー君の間に割って入った。
「久しぶりね、ルフィ君」
「カズヤ姉ちゃん!!」
「ルフィにお姉さん!!!?」
麦わらの一味の視線が集まる。
説明も面倒だし、ここは当初の目的を果たしていこう。
「少しは強くなったかな?」
「うわっ…痛えっ!!」
ルフィ君の横顔目掛けて蹴りを入れる。
可愛いルフィ君なので一応の手加減をする。
辛うじて脳震盪は避けたようだが、つま先がかすり頬から血を流し
軽々と吹っ飛んだ。
「ルフィ!!」
「へ!?なんで!?なんでゴムに打撃技が利くんだ!!!?
ガープ中将といい、この女といい…。
なんかの能力者か!!!?」
「あの子…どこかで…」
「勘ぐるのは後だっ!!!!」
「くおら、クソマリモ!!!!レディに刀向けるたあ、何て腐った真似を!!!!」
「うるせえ、クソコック!!!!船長つぶされてんだぞ!!!!」
にぎやかなことだ。
青春だねえ、なんてババくさいことを思ってしまう。
騒ぎつつも剣士君が無謀にも突撃してくるので、せっかくだから稽古でもつけてあげようか。
ヘルメッポ君に勝ったくらいで強気になられちゃ海軍のメンツが保てない。
刀を構えて突撃してくる剣士にニヤリと笑う。
「君がゾロ君だね。弱くはないけど、強くもないね」
彼の刀を手で受け流し、剣士君の驚いたような顔に膝蹴りを入れる。
ルフィ君と同じくらいにしか力は入れなかったが、こちらは綺麗に決まった。
「がはっ…」
「ゾロ!!!?」
黒髪美女が手を咲かせて剣士君を受け止める。
たぶん。彼女がそうだ。
ニヤリと笑うわたしを彼女が睨み手を構える。
能力は効果ないって、さっきのルフィ君の件で学ばなかったのかな。
「あなたがニコ・ロビンね?サー・クロコダイルの元パートナーさん。
ふふ。あのクロコダイルのパートナー……、ね」
「っ!?」
顔を強ばらせるニコ・ロビン。
さすがに女性に蹴りは申し訳ないので、一気に距離を詰めて腹に掌底を入れる。
突然の攻撃に彼女は容易く吹っ飛んだ。
「彼女が惜しければ降参せよ。ってところかしら?」
手近にいたオレンジ色の髪の女の子の腕を捕らえ後ろに回す。
「うえっ、なんであたし!?」
「ルフィ君の彼女みたいだからよ」
「カズヤ姉ちゃん!?おれのナミを離せ!!!」
「あ、やっぱりルフィ君の彼女なんだ?
ふふ、かわいい弟の彼女かあ。かわいいわね」
「おいおい、なんつう強さだよ!!
カズヤお姉さま!!!ナミすわんを返せ!!!
カズヤお姉さまも是非こちらに!!!」
「ルフィのじいちゃんといい、姉ちゃんといい
おれよりずっと化け物だあああ!!!!」
わたしに適わないとわかったのか、麦わらの一味はわたしを遠巻き
わたしの出方をうかがっている。
「君たち元気ね」
「すみません。いつもです」
「ナミちゃんは元気じゃないのね。
ルフィ君、女の子には優しくしなさいって言ったでしょ?」
「うううううるせえ!!!」
「ふふ、真っ赤になっちゃってかわいいね。
でも、お姉さまにその言葉使いはいただけないな!!」
向かってきたルフィ君の脳天に踵落としを叩き込み、泥棒ネコを離す。
彼女は一目散にルフィ君へ向かいトナカイ君と介抱を始めた
「まったく、ルフィ君は寝てばかりなのね。
せっかくお姉さまが会いにきたのに」
「カズヤ姉ちゃんのせいだろ!?」
「君が弱いせいよ」
きっぱりと言い返せば、ルフィ君はむぐっと黙る。
「はじめまして、麦わらの一味の皆さん。
わたしはガープ中将補佐官カズヤです。以後お見知りおきを」
麦わらの一味の視線が再び集まる。
「こんなに華奢なお姉さまが中将補佐官!?」
「カズヤって名前…もしかして…」
「やはりあなたは気がつくかな。
サー・クロコダイルはわたしのこと何か話してた?」
わたしの正体に気がついたらしいロビンに声をかける。
「カズヤ姉ちゃん、砂ワニのこと知ってんのか!?」
「当たり前でしょ。元七武海なんだから。
ロビンも、たぶんナミちゃんやゾロ君あたりもわたしの名前くらいは知ってるかな」
「ええ。あなた海賊狩り"魔女"ね?
クロコダイルが熱心に調べていたけど、まさか知り合い?」
「「あの海賊狩り!?」」
ナミちゃん、ゾロ君が驚いた顔でわたしを凝視する。
まさか、元同業者には見えなかったのだろう。
しかも今の肩書きは海軍本部中将補佐官だ。
「そう、その海賊狩り。今は海軍だけどね。
クロコダイルとは知り合いよ。
今日は何よりクロコダイルの状況を伝えにきたの」
「海軍に捕まったのは知ってるけど…」
「そうよ、ナミちゃん。サー・クロコダイルは海軍本部に連行されて、先日インペルダウンへ移ったの」
「「海底監獄!?」」
ロビンちゃん、ナミちゃんは知っているのだろう。
目を向いて驚く。
「そんなに驚くほどのことではないわ。彼はそれだけのことをしたの」
「……。ねえカズヤさん。あなたもしかしてクロコダイルのこと…
でも、だとしたら何でそんなに淡々と…」
わたしの心のわだかまりに気が付いたらしい泥棒ネコがわたしを伺う。
「彼は海賊。わたしは海軍。それだけのことよ」
皆の反応はそれぞれだ。
「カズヤ姉ちゃんいっつもおれより強いんだよなー」
「…カズヤさん……」
「ぬわんで、ルフィだけいっつも美女が寄るんだ!!!?」
「うるさいぞグル眉」
「ああん!!!?カズヤお姉さまに膝蹴り食らってぶっ倒れてた割に元気そうだなマリモメン」
「なんだと!!!!」
今日の目的。
一つ目はルフィ君の様子見。
元気そうで何より。ただしまだまだ弱い。
二つ目。
彼の元パートナーの様子見。
あくまで犯罪者の身辺調査。
わたしの気持ちなんて一欠けらも込められていないと自分に言い聞かせる。
「じゃあ、またね。ルフィ君。
他の皆はルフィ君をよろしく頼むよ。
この子は見かけよりもまだまだ弱い」
「子ども扱いすんな!!!!」
「子供じゃろうが!!!!」
「痛ってえ!!じいちゃん痛えよ!!」
「痛くしたんじゃ、馬鹿もん!!カズヤにまであんなにあっさり負けて…
わしは情けないぞ!!」
喧騒を後にする。彼に、彼に何を伝えようか。
ガープ中将たちと一旦別れて一人、エターナル・ポース片手にある一点を目指す。
“麦わらの一味”とは」
せっかく扉があるのに、ガープ中将は壁を蹴り破る。
……直すのわたしたちですが。
「モンキー・D・ルフィに会わせたい男達がおるんじゃが…」
「海軍……!!!」
突然の海軍の襲来に麦わらの一味は臨戦態勢を取る。
……船長を除いて。
「起きんかア~!!!」
「!!!?」
「ルフィ!!!」
麦わらの一味の船長をガープ中将は容赦なくぶん殴る。
「い!?
痛エ~~!!!」
「痛エ!?何言ってんだ。
パンチだぞ今の!!ゴムに効くわけ…」
麦わらの一味はうろたえるが、ガープ中将の気迫と船長のダメージに驚いて
ただただリアクションを取るのみだ。
彼らは覇気の存在を知らないのだろうか。当然か。
彼ら一味はまだ前半しか知らないのだから。
「愛ある拳は防ぐ術なし!!
ずいぶん暴れとる様じゃのうルフィ!!」
「げエ!!!
じ…じいちゃん!!!!」
「えエ!!?
じいちゃん!?」
まったく。騒がしい。
ガープ中将も大概だが、麦わらの一味も負けず劣らず騒がしい。
まあガープ中将のお孫さんとその仲間だから当然かしら。
騒いだり寝たり殴ったりしているのをコビメッポコンビと遠巻きに眺める。
「…どれお前ら…止めてみい」
傍観者仲間が、麦わらの一味の船長と遅れてやってきた海賊狩りと遊びだす。
しかしまだまだだ。
船長にも海賊狩りにも、彼らはまったく適わない。
2人は早々に倒され、思い出話に花を咲かせている。
約1名泣いているが。
ガープ中将はガープ中将で、当たり前のように壁の修理を我々に命ずる。
「中将、わたしも彼らと遊んできてもよろしいでしょうか?」
「ああ、構わんぞい。
しかしやるなら遊びじゃなく本気で行ってこい」
「承知しました」
「カズヤさんズルい!!」
「中将、仕事増やさないでください!!」
「かっこいい方がいいじゃろが!!」
「そんな理由で余所様の建物壊さないで!!」
「器物損壊、不法侵入もろもろ我々が犯罪者に!!」
騒がしい部隊を無視して船長とコビー君の間に割って入った。
「久しぶりね、ルフィ君」
「カズヤ姉ちゃん!!」
「ルフィにお姉さん!!!?」
麦わらの一味の視線が集まる。
説明も面倒だし、ここは当初の目的を果たしていこう。
「少しは強くなったかな?」
「うわっ…痛えっ!!」
ルフィ君の横顔目掛けて蹴りを入れる。
可愛いルフィ君なので一応の手加減をする。
辛うじて脳震盪は避けたようだが、つま先がかすり頬から血を流し
軽々と吹っ飛んだ。
「ルフィ!!」
「へ!?なんで!?なんでゴムに打撃技が利くんだ!!!?
ガープ中将といい、この女といい…。
なんかの能力者か!!!?」
「あの子…どこかで…」
「勘ぐるのは後だっ!!!!」
「くおら、クソマリモ!!!!レディに刀向けるたあ、何て腐った真似を!!!!」
「うるせえ、クソコック!!!!船長つぶされてんだぞ!!!!」
にぎやかなことだ。
青春だねえ、なんてババくさいことを思ってしまう。
騒ぎつつも剣士君が無謀にも突撃してくるので、せっかくだから稽古でもつけてあげようか。
ヘルメッポ君に勝ったくらいで強気になられちゃ海軍のメンツが保てない。
刀を構えて突撃してくる剣士にニヤリと笑う。
「君がゾロ君だね。弱くはないけど、強くもないね」
彼の刀を手で受け流し、剣士君の驚いたような顔に膝蹴りを入れる。
ルフィ君と同じくらいにしか力は入れなかったが、こちらは綺麗に決まった。
「がはっ…」
「ゾロ!!!?」
黒髪美女が手を咲かせて剣士君を受け止める。
たぶん。彼女がそうだ。
ニヤリと笑うわたしを彼女が睨み手を構える。
能力は効果ないって、さっきのルフィ君の件で学ばなかったのかな。
「あなたがニコ・ロビンね?サー・クロコダイルの元パートナーさん。
ふふ。あのクロコダイルのパートナー……、ね」
「っ!?」
顔を強ばらせるニコ・ロビン。
さすがに女性に蹴りは申し訳ないので、一気に距離を詰めて腹に掌底を入れる。
突然の攻撃に彼女は容易く吹っ飛んだ。
「彼女が惜しければ降参せよ。ってところかしら?」
手近にいたオレンジ色の髪の女の子の腕を捕らえ後ろに回す。
「うえっ、なんであたし!?」
「ルフィ君の彼女みたいだからよ」
「カズヤ姉ちゃん!?おれのナミを離せ!!!」
「あ、やっぱりルフィ君の彼女なんだ?
ふふ、かわいい弟の彼女かあ。かわいいわね」
「おいおい、なんつう強さだよ!!
カズヤお姉さま!!!ナミすわんを返せ!!!
カズヤお姉さまも是非こちらに!!!」
「ルフィのじいちゃんといい、姉ちゃんといい
おれよりずっと化け物だあああ!!!!」
わたしに適わないとわかったのか、麦わらの一味はわたしを遠巻き
わたしの出方をうかがっている。
「君たち元気ね」
「すみません。いつもです」
「ナミちゃんは元気じゃないのね。
ルフィ君、女の子には優しくしなさいって言ったでしょ?」
「うううううるせえ!!!」
「ふふ、真っ赤になっちゃってかわいいね。
でも、お姉さまにその言葉使いはいただけないな!!」
向かってきたルフィ君の脳天に踵落としを叩き込み、泥棒ネコを離す。
彼女は一目散にルフィ君へ向かいトナカイ君と介抱を始めた
「まったく、ルフィ君は寝てばかりなのね。
せっかくお姉さまが会いにきたのに」
「カズヤ姉ちゃんのせいだろ!?」
「君が弱いせいよ」
きっぱりと言い返せば、ルフィ君はむぐっと黙る。
「はじめまして、麦わらの一味の皆さん。
わたしはガープ中将補佐官カズヤです。以後お見知りおきを」
麦わらの一味の視線が再び集まる。
「こんなに華奢なお姉さまが中将補佐官!?」
「カズヤって名前…もしかして…」
「やはりあなたは気がつくかな。
サー・クロコダイルはわたしのこと何か話してた?」
わたしの正体に気がついたらしいロビンに声をかける。
「カズヤ姉ちゃん、砂ワニのこと知ってんのか!?」
「当たり前でしょ。元七武海なんだから。
ロビンも、たぶんナミちゃんやゾロ君あたりもわたしの名前くらいは知ってるかな」
「ええ。あなた海賊狩り"魔女"ね?
クロコダイルが熱心に調べていたけど、まさか知り合い?」
「「あの海賊狩り!?」」
ナミちゃん、ゾロ君が驚いた顔でわたしを凝視する。
まさか、元同業者には見えなかったのだろう。
しかも今の肩書きは海軍本部中将補佐官だ。
「そう、その海賊狩り。今は海軍だけどね。
クロコダイルとは知り合いよ。
今日は何よりクロコダイルの状況を伝えにきたの」
「海軍に捕まったのは知ってるけど…」
「そうよ、ナミちゃん。サー・クロコダイルは海軍本部に連行されて、先日インペルダウンへ移ったの」
「「海底監獄!?」」
ロビンちゃん、ナミちゃんは知っているのだろう。
目を向いて驚く。
「そんなに驚くほどのことではないわ。彼はそれだけのことをしたの」
「……。ねえカズヤさん。あなたもしかしてクロコダイルのこと…
でも、だとしたら何でそんなに淡々と…」
わたしの心のわだかまりに気が付いたらしい泥棒ネコがわたしを伺う。
「彼は海賊。わたしは海軍。それだけのことよ」
皆の反応はそれぞれだ。
「カズヤ姉ちゃんいっつもおれより強いんだよなー」
「…カズヤさん……」
「ぬわんで、ルフィだけいっつも美女が寄るんだ!!!?」
「うるさいぞグル眉」
「ああん!!!?カズヤお姉さまに膝蹴り食らってぶっ倒れてた割に元気そうだなマリモメン」
「なんだと!!!!」
今日の目的。
一つ目はルフィ君の様子見。
元気そうで何より。ただしまだまだ弱い。
二つ目。
彼の元パートナーの様子見。
あくまで犯罪者の身辺調査。
わたしの気持ちなんて一欠けらも込められていないと自分に言い聞かせる。
「じゃあ、またね。ルフィ君。
他の皆はルフィ君をよろしく頼むよ。
この子は見かけよりもまだまだ弱い」
「子ども扱いすんな!!!!」
「子供じゃろうが!!!!」
「痛ってえ!!じいちゃん痛えよ!!」
「痛くしたんじゃ、馬鹿もん!!カズヤにまであんなにあっさり負けて…
わしは情けないぞ!!」
喧騒を後にする。彼に、彼に何を伝えようか。
ガープ中将たちと一旦別れて一人、エターナル・ポース片手にある一点を目指す。