with you
お名前をどうぞ、レディ
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…腰が痛い。
なんやかんやであの後3回ほどいたしてしまった。
何てことだろう。
わたしは海軍。
彼は海賊。
何度となく自分にそう言い聞かせてきたのに。
情けなくて涙がでる。
理性では今だって彼に思いを寄せてはいけないってわかっているのに。
感情がそれを許さない。
彼を求めて求めて求めてる。
となりで眠る彼、クロコダイルをみやれば、まだ眠りについていて。
眉間にしわを寄せているあたり、嫌な夢でも見ているのだろうか。
あんなことがあった後なのに、彼の寝顔を見て微笑んでいる自分が憎たらしい。
それに、されるがままにされているのも性に合わない。
「クロコダイル」
そっと耳元にささやく。
「起きてください。
わたしは、今日マリンフォードに帰るんですよ。
寝てていいんですか?」
…なんか図々しいかな。
でも言わずにはいられなかった。
「寝覚めの悪くなるようなことをぬかすんじゃねえよ」
クロコダイルはもそもそと起き上がるが、不機嫌な声を漏らして
わたしを抱きしめると再度ベッドへもぐりこむ。
「…クロコダイル?」
「…」
「寝ちゃった」
思わず笑みがこぼれる。
普段はいかつい海賊なのに。
なんてかわいらしいんだろう。
そう思ってしまうわたしはきっともう末期なんだ。
「ねえ、クロコダイル。起きてください。
朝ご飯、ご一緒しましょう?」
「…」
「ねえってば」
「起きたら、今日という日が始まったら、
てめえはマリンフォードに帰っちまうんだろう」
だから起きない。
彼は、そんなかわいらしいことを言ってわたしを強く抱きしめる。
しょうのないひとだ。
「クロコダイル。あなたが寝てても起きてても、
わたしは帰るときになったら帰るわよ。
でも、できればあなたには最後まで見送ってほしいの。
だから…起きて?」
「…わあったよ…」
不機嫌そのものという顔をして何とかクロコダイルが起き上がる。
二人してのそのそと着替えて食堂へ向かった。
「今日のご予定は?」
鯵の干物をかじりながらクロコダイルに問いかける。
…ちなみに今朝のはご飯に味噌汁、冷奴、鯵の干物とワノ国テイストだ。
クロコダイルがわたしの好みのものをとコックに依頼してくれたらしい。
「今日は…特に考えてねえ。
てめえを返さない方法をとろうかと思ったが、このおれとしたことが
何も思いつかなかった」
「そう言ってくださるのは嬉しいですわ。
でも仕方ないわよ。
またマリンフォードにいらしてください」
「……」
「もしくは…あなたが海兵になるとか」
なんで今まで気が付かなかったんだろう。
名案じゃない!!
問題は彼にまったくその気が無いってことかしら。
「冗談言え」
「ふふ、そうよね。あなたが海兵だなんてサブいぼ出ちゃう」
苦虫をかみつぶしたようなクロコダイルに、わたしも苦笑するしかない。
「だって、いつもわたしに海賊になれとおっしゃるから。
逆も有りかと思ったのよ」
でも無理ね。と笑ってごまかす。
「お前は何時ごろに帰るんだ」
「昼過ぎに迎えがくるはずよ」
「なら、それまで昨晩の続きでも
「却下」
結局何も決まらぬまま朝食を終えて彼の執務室まで移動する。
二人でソファにかけて何をするかしないかしゃべりながらじゃれている内に
結局昼になってしまった。
「何もしなかったわね」
「まあ、悪くねえ」
「それもそうか」
ただ二人でだらだらしゃべって、ぐだぐだじゃれるのは
ある意味わたしたちらしいのかもしれない。
マリンフォードだろうが、レインベースだろうが同じことをしている。
「クロコダイル」
「なんだ」
「わたし、そろそろ行かなくちゃ。
ナノハナまで移動しないと」
「送ってやる」
「お願いします」
いつかのようにサラサラと砂になって駆ける彼の背中に乗って
ナノハナを目指す。
乾いた風が、目を乾かした。
「早いものね」
「ああ」
「ここに来る前と今で、わたしとあなたの関係って変わったかしら」
ふと、尋ねる。
何だかあまり変わっていないように思えたから。
だとしたら、体を重ねたことに何か意味があったのだろうか。
「大して変わっちゃいねえさ」
「やっぱり」
「ただ、お前はおれのものになった。
その確証がある」
「?」
意味が解らなくて首をかしげてしまう。
「そのピアスも、体中に付けた痕も、おれの所有の証だ」
「…えっち」
「また、何度でもおれはてめえに痕を残すし、何度でも海賊に誘う」
クロコダイルはこちらを見ない。
「どこに居ようと、何をしていようと、てめえはおれのものだ」
「…はい」
こうしてわたしは長くて短い監査期間を終えて、マリンフォードへ帰還した。
なんやかんやであの後3回ほどいたしてしまった。
何てことだろう。
わたしは海軍。
彼は海賊。
何度となく自分にそう言い聞かせてきたのに。
情けなくて涙がでる。
理性では今だって彼に思いを寄せてはいけないってわかっているのに。
感情がそれを許さない。
彼を求めて求めて求めてる。
となりで眠る彼、クロコダイルをみやれば、まだ眠りについていて。
眉間にしわを寄せているあたり、嫌な夢でも見ているのだろうか。
あんなことがあった後なのに、彼の寝顔を見て微笑んでいる自分が憎たらしい。
それに、されるがままにされているのも性に合わない。
「クロコダイル」
そっと耳元にささやく。
「起きてください。
わたしは、今日マリンフォードに帰るんですよ。
寝てていいんですか?」
…なんか図々しいかな。
でも言わずにはいられなかった。
「寝覚めの悪くなるようなことをぬかすんじゃねえよ」
クロコダイルはもそもそと起き上がるが、不機嫌な声を漏らして
わたしを抱きしめると再度ベッドへもぐりこむ。
「…クロコダイル?」
「…」
「寝ちゃった」
思わず笑みがこぼれる。
普段はいかつい海賊なのに。
なんてかわいらしいんだろう。
そう思ってしまうわたしはきっともう末期なんだ。
「ねえ、クロコダイル。起きてください。
朝ご飯、ご一緒しましょう?」
「…」
「ねえってば」
「起きたら、今日という日が始まったら、
てめえはマリンフォードに帰っちまうんだろう」
だから起きない。
彼は、そんなかわいらしいことを言ってわたしを強く抱きしめる。
しょうのないひとだ。
「クロコダイル。あなたが寝てても起きてても、
わたしは帰るときになったら帰るわよ。
でも、できればあなたには最後まで見送ってほしいの。
だから…起きて?」
「…わあったよ…」
不機嫌そのものという顔をして何とかクロコダイルが起き上がる。
二人してのそのそと着替えて食堂へ向かった。
「今日のご予定は?」
鯵の干物をかじりながらクロコダイルに問いかける。
…ちなみに今朝のはご飯に味噌汁、冷奴、鯵の干物とワノ国テイストだ。
クロコダイルがわたしの好みのものをとコックに依頼してくれたらしい。
「今日は…特に考えてねえ。
てめえを返さない方法をとろうかと思ったが、このおれとしたことが
何も思いつかなかった」
「そう言ってくださるのは嬉しいですわ。
でも仕方ないわよ。
またマリンフォードにいらしてください」
「……」
「もしくは…あなたが海兵になるとか」
なんで今まで気が付かなかったんだろう。
名案じゃない!!
問題は彼にまったくその気が無いってことかしら。
「冗談言え」
「ふふ、そうよね。あなたが海兵だなんてサブいぼ出ちゃう」
苦虫をかみつぶしたようなクロコダイルに、わたしも苦笑するしかない。
「だって、いつもわたしに海賊になれとおっしゃるから。
逆も有りかと思ったのよ」
でも無理ね。と笑ってごまかす。
「お前は何時ごろに帰るんだ」
「昼過ぎに迎えがくるはずよ」
「なら、それまで昨晩の続きでも
「却下」
結局何も決まらぬまま朝食を終えて彼の執務室まで移動する。
二人でソファにかけて何をするかしないかしゃべりながらじゃれている内に
結局昼になってしまった。
「何もしなかったわね」
「まあ、悪くねえ」
「それもそうか」
ただ二人でだらだらしゃべって、ぐだぐだじゃれるのは
ある意味わたしたちらしいのかもしれない。
マリンフォードだろうが、レインベースだろうが同じことをしている。
「クロコダイル」
「なんだ」
「わたし、そろそろ行かなくちゃ。
ナノハナまで移動しないと」
「送ってやる」
「お願いします」
いつかのようにサラサラと砂になって駆ける彼の背中に乗って
ナノハナを目指す。
乾いた風が、目を乾かした。
「早いものね」
「ああ」
「ここに来る前と今で、わたしとあなたの関係って変わったかしら」
ふと、尋ねる。
何だかあまり変わっていないように思えたから。
だとしたら、体を重ねたことに何か意味があったのだろうか。
「大して変わっちゃいねえさ」
「やっぱり」
「ただ、お前はおれのものになった。
その確証がある」
「?」
意味が解らなくて首をかしげてしまう。
「そのピアスも、体中に付けた痕も、おれの所有の証だ」
「…えっち」
「また、何度でもおれはてめえに痕を残すし、何度でも海賊に誘う」
クロコダイルはこちらを見ない。
「どこに居ようと、何をしていようと、てめえはおれのものだ」
「…はい」
こうしてわたしは長くて短い監査期間を終えて、マリンフォードへ帰還した。