with you
お名前をどうぞ、レディ
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「あの人は海賊に入れ込んでるから」
そんな噂話を聞いた。
あながちウソでもないし、わざわざ訂正する気にもなれなくて。
でもただ漫然と受け入れるのは癪だから。
気持ちを切り替えるべくジャージに着替えてグラウンドへ出る。
足を一歩踏み出して、一歩、また一歩。
徐々にスピードを上げていく。
そのままぐるぐると10周ほどしたところで、グラウンドの隅にクロコダイルが立っていることに気がついた。
「なにしてやがる」
「ランニング」
「見りゃわかる」
「ちょっと気に障ることがあったから、気分転換よ」
「そうかよ」
「いまちょっと卑屈な気分」
「転換できてねえじゃねえか」
そうでした。
むしろよけいに腹が立ってきた気がする。
どうせわたしは海賊に入れ込むダメ軍人ですよ。
「クロコダイルはこれから会議?」
「ああ」
「いってらっしゃい」
「カズヤは出ねえのか」
「ええ。だからもう少し走ってるわ」
「そうかよ」
最初と同じことを言って、クロコダイルは去っていった。
そっけなくして、申し訳ない気持ちにもなったが
今はちょっと優しくできそうになかった。
「はあ…。わたし、ダメね」
卑屈な気持ちを払しょくすべく、わたしは再度、走り出した。
そんな噂話を聞いた。
あながちウソでもないし、わざわざ訂正する気にもなれなくて。
でもただ漫然と受け入れるのは癪だから。
気持ちを切り替えるべくジャージに着替えてグラウンドへ出る。
足を一歩踏み出して、一歩、また一歩。
徐々にスピードを上げていく。
そのままぐるぐると10周ほどしたところで、グラウンドの隅にクロコダイルが立っていることに気がついた。
「なにしてやがる」
「ランニング」
「見りゃわかる」
「ちょっと気に障ることがあったから、気分転換よ」
「そうかよ」
「いまちょっと卑屈な気分」
「転換できてねえじゃねえか」
そうでした。
むしろよけいに腹が立ってきた気がする。
どうせわたしは海賊に入れ込むダメ軍人ですよ。
「クロコダイルはこれから会議?」
「ああ」
「いってらっしゃい」
「カズヤは出ねえのか」
「ええ。だからもう少し走ってるわ」
「そうかよ」
最初と同じことを言って、クロコダイルは去っていった。
そっけなくして、申し訳ない気持ちにもなったが
今はちょっと優しくできそうになかった。
「はあ…。わたし、ダメね」
卑屈な気持ちを払しょくすべく、わたしは再度、走り出した。