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お名前をどうぞ、レディ
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その日のわたしはうんざりした顔で眠気とムカつきと戦っていた。
「それでわ、次の資料にいきますねえ」
お前が逝け。
心の中で毒づく。
ただいま会議真っ最中。
わたしの不愉快の原因は議事進行をしている女性だった。
海軍本部所属の彼女は甘ったるい顔としゃべり方でむさ苦しい野郎たちに大人気だった。
ゴメンナサイ。わたしには無理っす。
魔女と名指され冷たく淡々としゃべるわたしは
「女=かわいくてふわふわしたもの」
と勘違いしている野郎どもからは
「怖い」
「冷たい」
「キツい」
等々絶賛不人気だ。
そんな野郎どもから大人気の彼女が、わたしにはどうしても好きになれなかった。
嫉妬と言われてもかまわない。
とにかくウザいです。
彼女への謂われのないムカつきはどこへも持ち越せないし、晴らせない。
スルーすべく、寝て過ごせば、その甘ったるいしゃべり方で起こされる。…わたしが悪いのだけど…
ひたすらに会議が終えるのを眉間にシワを寄せて待つ。
小一時間後、ようやくようやく会議が終えた。
無駄な紙束を乱雑に引っ付かんで会議室を出ようとすると、最悪なシチュエーションに遭遇した。
「あー!!クロコダイルさんじゃないですかぁ!!
どぉしたんですかぁ?こんなところでぇ!!」
彼女がクロコダイルにへばりついていた。
うわあ、ぶん殴りたい。
無性に殺意が湧いたがここで彼女に手をあげたら、今までのガマンが水の泡だ。
ガマンガマンっ
顔の筋肉をほぼ動かさずに軽く会釈して通り過ぎる。
のを、クロコダイルは許してくれなかった。
サラリと砂を撒きわたしの腰を絡めとる。
「おい、何無視してやがる」
「こんにちは、サー・クロコダイル
失礼します。させてください」
「断る」
彼女の腕からサラサラと流れ出たクロコダイルは右手で尚もわたしの腰を抱き寄せ離さない。
「んもう、クロコダイルさんたらぁ!!
カズヤさんなら今ご機嫌斜めですよぉ?」
「カズヤ、遊んでやる。支度しろ」
クロコダイルは彼女を無視してわたしを引きずる。
「クロコダイルさぁん」
「うるせえ」
どぎつい三白眼で彼女を黙らせる。
彼女は
「ひっ」
と小さく悲鳴をあげた。
しかし、もちろんクロコダイルはそんなの無視で、わたしを小脇に抱えてわたしの執務室へ移動した。
執務室へ入ると問答無用でソファへ座り、わたしを向き合うように自分の脚に乗せる。
「クロコダイル、わたし暇じゃないのよ」
「知らねえ」
「横暴」
「うるせえ」
さっきとは異なり、ニヤニヤしながら答える。
「あの子無視しちゃって」
「おれはあの女嫌いなんだ。カズヤもそうだろう」
「あら、わかるの」
「カズヤのことで、おれがわからないことが有るわけねえだろ」
むちゃくちゃだ。
でも、わたしの心を汲んでくれたことが
なんとなく嬉しかった。
「今更照れてやがるのか」
「照れてません」
「クハハ」
わたしの手から、先ほどの会議資料を奪い取り干からびさせた。
空になった手を引き自身に押し付ける。
「苦しい」
「照れんな」
「違うってば」
何で、わたしがしてほしいことがわかるんだろう。
いつもより長く抱きしめられる。
イライラがじんわり消えていく。
「お前の考えくらいわかる」
「ずるい」
「おれを捉えて離さないてめえがずりいんだ」
頭を抱えられて、わしわしと乱暴に撫でられる。
反論の余地もなく、理由もない。
「それでわ、次の資料にいきますねえ」
お前が逝け。
心の中で毒づく。
ただいま会議真っ最中。
わたしの不愉快の原因は議事進行をしている女性だった。
海軍本部所属の彼女は甘ったるい顔としゃべり方でむさ苦しい野郎たちに大人気だった。
ゴメンナサイ。わたしには無理っす。
魔女と名指され冷たく淡々としゃべるわたしは
「女=かわいくてふわふわしたもの」
と勘違いしている野郎どもからは
「怖い」
「冷たい」
「キツい」
等々絶賛不人気だ。
そんな野郎どもから大人気の彼女が、わたしにはどうしても好きになれなかった。
嫉妬と言われてもかまわない。
とにかくウザいです。
彼女への謂われのないムカつきはどこへも持ち越せないし、晴らせない。
スルーすべく、寝て過ごせば、その甘ったるいしゃべり方で起こされる。…わたしが悪いのだけど…
ひたすらに会議が終えるのを眉間にシワを寄せて待つ。
小一時間後、ようやくようやく会議が終えた。
無駄な紙束を乱雑に引っ付かんで会議室を出ようとすると、最悪なシチュエーションに遭遇した。
「あー!!クロコダイルさんじゃないですかぁ!!
どぉしたんですかぁ?こんなところでぇ!!」
彼女がクロコダイルにへばりついていた。
うわあ、ぶん殴りたい。
無性に殺意が湧いたがここで彼女に手をあげたら、今までのガマンが水の泡だ。
ガマンガマンっ
顔の筋肉をほぼ動かさずに軽く会釈して通り過ぎる。
のを、クロコダイルは許してくれなかった。
サラリと砂を撒きわたしの腰を絡めとる。
「おい、何無視してやがる」
「こんにちは、サー・クロコダイル
失礼します。させてください」
「断る」
彼女の腕からサラサラと流れ出たクロコダイルは右手で尚もわたしの腰を抱き寄せ離さない。
「んもう、クロコダイルさんたらぁ!!
カズヤさんなら今ご機嫌斜めですよぉ?」
「カズヤ、遊んでやる。支度しろ」
クロコダイルは彼女を無視してわたしを引きずる。
「クロコダイルさぁん」
「うるせえ」
どぎつい三白眼で彼女を黙らせる。
彼女は
「ひっ」
と小さく悲鳴をあげた。
しかし、もちろんクロコダイルはそんなの無視で、わたしを小脇に抱えてわたしの執務室へ移動した。
執務室へ入ると問答無用でソファへ座り、わたしを向き合うように自分の脚に乗せる。
「クロコダイル、わたし暇じゃないのよ」
「知らねえ」
「横暴」
「うるせえ」
さっきとは異なり、ニヤニヤしながら答える。
「あの子無視しちゃって」
「おれはあの女嫌いなんだ。カズヤもそうだろう」
「あら、わかるの」
「カズヤのことで、おれがわからないことが有るわけねえだろ」
むちゃくちゃだ。
でも、わたしの心を汲んでくれたことが
なんとなく嬉しかった。
「今更照れてやがるのか」
「照れてません」
「クハハ」
わたしの手から、先ほどの会議資料を奪い取り干からびさせた。
空になった手を引き自身に押し付ける。
「苦しい」
「照れんな」
「違うってば」
何で、わたしがしてほしいことがわかるんだろう。
いつもより長く抱きしめられる。
イライラがじんわり消えていく。
「お前の考えくらいわかる」
「ずるい」
「おれを捉えて離さないてめえがずりいんだ」
頭を抱えられて、わしわしと乱暴に撫でられる。
反論の余地もなく、理由もない。