with you
お名前をどうぞ、レディ
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「はっ!!」
「く……」
「終わりよ」
わたしの渾身の回し蹴りがダズの腹に叩き込まれ、勝負は決した。
ダズは悔しげに眉間にしわを寄せている。
何度ダズと鍛錬をしたかなんて覚えていないけれど、だいたいがわたしがダズをふっ飛ばして終わる。
元海軍中将補佐官としてそう易々とは負けられないのである。
「相変わらずカズヤは容赦がねえな」
「容赦してたら鍛錬にならないでしょうクロコダイル。これはダズの為でもあるのよ」
「ふん、次は覚えておけ」
「ええ、期待しているわ。わたしは操舵を代わるから、ダズは怪我したとこ治療するのを忘れないでね」
むうっとダズはこちらを一睨みして船内へと消えていった。
別に嫌味を言ったわけではないのだけれど、そう聞こえてしまったかしら。
ダズはダズで十分強いし、我々の中でも立派な戦力なんだから、そう怒ることはないと思うのだけれど。
「カズヤは慢心しねえから怖え」
「それはあなたもでしょう。慢心なんて百害あって一利なしよ。かかってくる敵には常に全力で対応しないと失礼じゃない」
「クハハ、そうだな。慢心なんて一つとしていいことはねえ。
ダズもそれを身をもって学んでいるだろうさ」
そう。最初の頃はダズはわたしをかなりなめてかかっていた。
当然と言えば当然かもしれない。背は低いし女だし。
でもそうじゃないと今のダズは知っている。だからこそ負けて悔しいんだろう。
「ダズはまだまだ強くなるわよ。まあそう簡単に勝たせてはあげないけれど」
「カズヤがダズに負ける様なんて思い浮かばねえな。
ダズが強くなっていっていることはわかっちゃいるが、それ以上の速度でカズヤも強くなっているからな」
「それはもちろんあなたもよクロコダイル。あなたと鍛錬するとそれを実感するわ。なかなか勝ち越せないのよね」
「簡単に勝たせねえのはおれも同じってことだ。カズヤを相手にするのはなかなか骨が折れる」
わたしとクロコダイルの鍛錬は今のところ引き分けている。
最初のぼこぼこにやられていたころからすれば、だいぶマシな結果と言えるだろう。
そう考えるとわたしもずいぶん成長したものだ。
「わたしがあなたに勝つことがあるだなんて、昔は思いもしなかったわ」
「まったくだ。あの小娘がここまで強くなるとはな。初対面の時はガープにぼろぼろにされていたな」
「ふう、そうね。きっと今でもガープ中将には敵わないわ。あの人化け物だもの」
ガープ中将には結局最後の最後まで勝つことはなかった。
もう結構な高齢なのにあの強さは化け物と言っていいと思う。
にしても懐かしいな。そんなに前のことじゃないはずなのに。
今でもお元気で働かれているのだろうか。
「会いたいか?」
「まだいいわ。もっと強くなって、ガープ中将と渡り合えるようになってからでないと」
「まだ強くなる気か。そいつは楽しみだな」
「だって今会ったら殺されちゃうもの。まだその時じゃないでしょう?」
「当然だ。こんなところで終わらせやしねえよ」
懐かしい面々が頭をよぎるけど、再会にはまだ早い。
きっとスモーカーくんやたしぎちゃんも以前よりもっと強くなっているのだろう。
もしかしたら手こずってしまうかもしれないほどに。
だから、会うのはまだ先にしよう。
いつかわたしが強くなったら、その時はぜひ捕まえに来てほしい。
絶対に負けないから。
「明日、鍛錬のお相手願えるかしら?」
「いいだろう。立ち上がれなくなるまで相手をしてやるよ」
「あら、それは楽しみね」
わたしはまだまだ強くなって、あなたに着いていくから。
あなたももっともっと強くなって、わたしを引っ張っていってほしい。
期待してるわよ、クロコダイル。
「く……」
「終わりよ」
わたしの渾身の回し蹴りがダズの腹に叩き込まれ、勝負は決した。
ダズは悔しげに眉間にしわを寄せている。
何度ダズと鍛錬をしたかなんて覚えていないけれど、だいたいがわたしがダズをふっ飛ばして終わる。
元海軍中将補佐官としてそう易々とは負けられないのである。
「相変わらずカズヤは容赦がねえな」
「容赦してたら鍛錬にならないでしょうクロコダイル。これはダズの為でもあるのよ」
「ふん、次は覚えておけ」
「ええ、期待しているわ。わたしは操舵を代わるから、ダズは怪我したとこ治療するのを忘れないでね」
むうっとダズはこちらを一睨みして船内へと消えていった。
別に嫌味を言ったわけではないのだけれど、そう聞こえてしまったかしら。
ダズはダズで十分強いし、我々の中でも立派な戦力なんだから、そう怒ることはないと思うのだけれど。
「カズヤは慢心しねえから怖え」
「それはあなたもでしょう。慢心なんて百害あって一利なしよ。かかってくる敵には常に全力で対応しないと失礼じゃない」
「クハハ、そうだな。慢心なんて一つとしていいことはねえ。
ダズもそれを身をもって学んでいるだろうさ」
そう。最初の頃はダズはわたしをかなりなめてかかっていた。
当然と言えば当然かもしれない。背は低いし女だし。
でもそうじゃないと今のダズは知っている。だからこそ負けて悔しいんだろう。
「ダズはまだまだ強くなるわよ。まあそう簡単に勝たせてはあげないけれど」
「カズヤがダズに負ける様なんて思い浮かばねえな。
ダズが強くなっていっていることはわかっちゃいるが、それ以上の速度でカズヤも強くなっているからな」
「それはもちろんあなたもよクロコダイル。あなたと鍛錬するとそれを実感するわ。なかなか勝ち越せないのよね」
「簡単に勝たせねえのはおれも同じってことだ。カズヤを相手にするのはなかなか骨が折れる」
わたしとクロコダイルの鍛錬は今のところ引き分けている。
最初のぼこぼこにやられていたころからすれば、だいぶマシな結果と言えるだろう。
そう考えるとわたしもずいぶん成長したものだ。
「わたしがあなたに勝つことがあるだなんて、昔は思いもしなかったわ」
「まったくだ。あの小娘がここまで強くなるとはな。初対面の時はガープにぼろぼろにされていたな」
「ふう、そうね。きっと今でもガープ中将には敵わないわ。あの人化け物だもの」
ガープ中将には結局最後の最後まで勝つことはなかった。
もう結構な高齢なのにあの強さは化け物と言っていいと思う。
にしても懐かしいな。そんなに前のことじゃないはずなのに。
今でもお元気で働かれているのだろうか。
「会いたいか?」
「まだいいわ。もっと強くなって、ガープ中将と渡り合えるようになってからでないと」
「まだ強くなる気か。そいつは楽しみだな」
「だって今会ったら殺されちゃうもの。まだその時じゃないでしょう?」
「当然だ。こんなところで終わらせやしねえよ」
懐かしい面々が頭をよぎるけど、再会にはまだ早い。
きっとスモーカーくんやたしぎちゃんも以前よりもっと強くなっているのだろう。
もしかしたら手こずってしまうかもしれないほどに。
だから、会うのはまだ先にしよう。
いつかわたしが強くなったら、その時はぜひ捕まえに来てほしい。
絶対に負けないから。
「明日、鍛錬のお相手願えるかしら?」
「いいだろう。立ち上がれなくなるまで相手をしてやるよ」
「あら、それは楽しみね」
わたしはまだまだ強くなって、あなたに着いていくから。
あなたももっともっと強くなって、わたしを引っ張っていってほしい。
期待してるわよ、クロコダイル。