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お名前をどうぞ、レディ
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「あ、ジンベイだ」
「ほお、奴がこんなところに居るたあ珍しいな」
「斬るか」
「そのジンベイじゃない。そうであったとしても斬るんじゃない」
ここは水上都市ウォーターセブン。
船の作成を依頼したわたしたちは必要物資の買い出しと
観光で都市内をぶらぶら歩きまわっていた。
そんな中発見したワノ国の雑貨店。
雑貨店といっても観光用らしく、あやしいペナントや模擬刀、五重塔のキーホルダーなんかが置いてある。
その中にワノ国の民族衣装として浴衣や着物、袴とともに甚平が売っていた。
「このシャツとズボンのことよ。
甚平っていって、室内着にしたりお祭りのときなんかに着る軽装ね」
首をかしげるクロコダイルとダズに甚平を説明する。
「確かに身軽そうだが…
いかんせん無防備じゃねえか?」
「斬るのか」
「そのボケ続くの?斬らないから。
戦いのときに着るわけじゃあないからね。
別に防御力は求めてないのよ」
ふと思いついて、黒い甚平と緑地に矢絣の模様が入った甚平を二人にそれぞれあてがってみる。
おお、すごい似合う。
ダズは矢絣が似合うわね。
昔の文豪とか…、いえ親戚のおじさん?
なんにせよ似合う。これにしよう。
クロコダイルは…うーん。
黒も良いけど、こっちの紫も…いっそこのピンク!!
やめよう。
このピンクはどこぞのアホを思い出していけないわ。
やっぱりベーシックに掠れ地の黒かしらね。
「カズヤ。まさかお前それをおれたちに着せるのか」
「ええ、よく似合うと思うわ。買ってくるからちょっと待ってて」
こめかみをひくつかせるダズを放置して会計を済ませる。
「クロコダイル?なにか買い物?」
「ああ、外で待ってろ」
何やら衣類を物色しているが、まあ一旦置いておこう。
「ダズ。これあなたの分」
「本当に着るのか」
「ええ。きっと似合うわ。さあ、着替えてこい」
「もはや命令なのか…」
ぶつくさ言うダズに甚平を押し付けたところで店内からクロコダイルが出てきた。
「クロコダイル、あなたはこれよ。今すぐ着替えてちょうだいな」
「てめえはこれを着ろ」
「?浴衣?」
「ああ」
「いつもは人前に出るなっていうのに」
「いいから着替えやがれ」
「あいあい、サー」
クロコダイルが選んでくれた浴衣は掠れ黒地に淡い紫の朝顔。
良いセンス。
かわいい!!
クロコダイルが選んでくれたというのもあって顔がゆるむ。
せっかくだから髪も簡単に結おうかしら。
早速着替えて外に出ると、クロコダイルもダズもちゃんと着替えていてくれた。
「うん、二人ともよく似合うわ。かっこいい!!」
「お前は馬子にも衣装だな」
「うっさいわよダズ。クロコダイル、とてもかっこいいわ。
惚れ直しました!!!!」
「そりゃあ良かった。カズヤもなかなか似合うじゃねえか」
「えへへ。クロコダイルが選んでくれたから。
あ、クロコダイルもダズも靴はこれに履き替えてちょうだい」
「サンダル…?」
「下駄よ」
いやー。実際に着せてみると予想以上によく似合う。
「うふふ」
「気持ち悪いぞ」
「うっさいわね。
だって、こんなにクロコダイルがかっこよくなるなんて思わなかったのよ」
「カズヤ、おまえ歩きにくくないのか」
「んー、故郷ではこの格好だったからそうでもないかな」
そうか。
とクロコダイルはすこし眉間にしわを寄せてちら見する。
?
ああ。
そうか。
「クロコダイル。
歩きにくくはないけど、人が多くてはぐれてしまうといけないから、
手をつないでくださる?」
「しかたのねえ女だ」
ふふ。
仕方のないのはどちらかしら。
手をつないで。
所有権を見せびらかして?
「それじゃあ、散策の続きに行きましょうか」
「ほお、奴がこんなところに居るたあ珍しいな」
「斬るか」
「そのジンベイじゃない。そうであったとしても斬るんじゃない」
ここは水上都市ウォーターセブン。
船の作成を依頼したわたしたちは必要物資の買い出しと
観光で都市内をぶらぶら歩きまわっていた。
そんな中発見したワノ国の雑貨店。
雑貨店といっても観光用らしく、あやしいペナントや模擬刀、五重塔のキーホルダーなんかが置いてある。
その中にワノ国の民族衣装として浴衣や着物、袴とともに甚平が売っていた。
「このシャツとズボンのことよ。
甚平っていって、室内着にしたりお祭りのときなんかに着る軽装ね」
首をかしげるクロコダイルとダズに甚平を説明する。
「確かに身軽そうだが…
いかんせん無防備じゃねえか?」
「斬るのか」
「そのボケ続くの?斬らないから。
戦いのときに着るわけじゃあないからね。
別に防御力は求めてないのよ」
ふと思いついて、黒い甚平と緑地に矢絣の模様が入った甚平を二人にそれぞれあてがってみる。
おお、すごい似合う。
ダズは矢絣が似合うわね。
昔の文豪とか…、いえ親戚のおじさん?
なんにせよ似合う。これにしよう。
クロコダイルは…うーん。
黒も良いけど、こっちの紫も…いっそこのピンク!!
やめよう。
このピンクはどこぞのアホを思い出していけないわ。
やっぱりベーシックに掠れ地の黒かしらね。
「カズヤ。まさかお前それをおれたちに着せるのか」
「ええ、よく似合うと思うわ。買ってくるからちょっと待ってて」
こめかみをひくつかせるダズを放置して会計を済ませる。
「クロコダイル?なにか買い物?」
「ああ、外で待ってろ」
何やら衣類を物色しているが、まあ一旦置いておこう。
「ダズ。これあなたの分」
「本当に着るのか」
「ええ。きっと似合うわ。さあ、着替えてこい」
「もはや命令なのか…」
ぶつくさ言うダズに甚平を押し付けたところで店内からクロコダイルが出てきた。
「クロコダイル、あなたはこれよ。今すぐ着替えてちょうだいな」
「てめえはこれを着ろ」
「?浴衣?」
「ああ」
「いつもは人前に出るなっていうのに」
「いいから着替えやがれ」
「あいあい、サー」
クロコダイルが選んでくれた浴衣は掠れ黒地に淡い紫の朝顔。
良いセンス。
かわいい!!
クロコダイルが選んでくれたというのもあって顔がゆるむ。
せっかくだから髪も簡単に結おうかしら。
早速着替えて外に出ると、クロコダイルもダズもちゃんと着替えていてくれた。
「うん、二人ともよく似合うわ。かっこいい!!」
「お前は馬子にも衣装だな」
「うっさいわよダズ。クロコダイル、とてもかっこいいわ。
惚れ直しました!!!!」
「そりゃあ良かった。カズヤもなかなか似合うじゃねえか」
「えへへ。クロコダイルが選んでくれたから。
あ、クロコダイルもダズも靴はこれに履き替えてちょうだい」
「サンダル…?」
「下駄よ」
いやー。実際に着せてみると予想以上によく似合う。
「うふふ」
「気持ち悪いぞ」
「うっさいわね。
だって、こんなにクロコダイルがかっこよくなるなんて思わなかったのよ」
「カズヤ、おまえ歩きにくくないのか」
「んー、故郷ではこの格好だったからそうでもないかな」
そうか。
とクロコダイルはすこし眉間にしわを寄せてちら見する。
?
ああ。
そうか。
「クロコダイル。
歩きにくくはないけど、人が多くてはぐれてしまうといけないから、
手をつないでくださる?」
「しかたのねえ女だ」
ふふ。
仕方のないのはどちらかしら。
手をつないで。
所有権を見せびらかして?
「それじゃあ、散策の続きに行きましょうか」