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お名前をどうぞ、レディ
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朝起きるとクロコダイルがまだ眠っていた。
珍しい。わたしが起きるときには一緒に起きるか先に起きているのに。
「クロコダイル、起きて、朝ですよ」
「…」
「もう、起きてってば」
「…ああ、起きる…」
渋々と起き上がるクロコダイル。
あれ?
なんかいつもと違う…?
「クロコダイル、いつもと違くない?」
「ああ?なにがだ」
「なにって…なんか、顔赤くない?」
「自分じゃわからねえよ」
「目もうつろだし…もしかして風邪ひいた?」
良く見てみると、顔は真っ赤だし目はうるんでいる。
これは完全に熱があるわね。
「そういや喉痛えな」
手をクロコダイルの額に当てる。
やっぱりそうね。
「これは熱が出てるわね。今日は一日寝てらしてください。
ちょっと待ってて。タオルと薬持ってくるから」
クロコダイルを再度寝かせて部屋を出た。
桶に水を張りタオルと薬を用意。
ついでにダズにクロコダイルが風邪を引いたことを伝える。
薬を飲むなら何か食べないとダメね。
キッチンへ行ってお粥を作る。
具は…卵でいいかしら。
あれこれ持って部屋へ戻ると、クロコダイルは大人しくベッドに横になっていた。
「お待たせ」
「遅えよ」
「あなたの朝食を作っていたのよ。はい、お粥。食べて」
「…食わせろ」
「しょうがないわね。はい、あーん」
「ガキみたいな扱いしやがって…」
「自分から強請っといて何言ってるのよ。ほら、ちゃんと食べて風邪治しましょ」
もそもそと食事を続けるクロコダイル。
まるで子供の世話をしているようで、なんだか楽しい。
なんて口にしたら怒るから絶対に言わないけれど。
「よし、全部食べたわね。はい、薬」
「ああ」
「じゃ、また寝ててちょうだい。今日の舵はわたしが切るから」
「悪いな」
「いいのよ。わたしだって風邪をひいて寝込むことくらいあるもの」
クロコダイルの額に濡れタオルを乗せて部屋を後にする。
ログポースは預かったし、波は穏やかだからわたしでも舵きり位できるだろう。
もともとこの艦はわたしのものなわけだし。
昼時、舵を切る手をダズに任せて部屋へ戻る。
薬が効いているのか、クロコダイルはぐっすりと眠っていた。
そっと部屋を後にしてキッチンへ移動する。
お昼ご飯もお粥の方がいいかしらね。
お粥を作って再度部屋へと戻る。
今度はクロコダイルはベッドの上に起き上がっていた。
「あら、起きたのね。体調はどう?」
「喉と頭が痛え」
「そう、やっぱり今日一日は寝てた方がいいわね。はい、これ。お昼ご飯」
「食わせろ」
「はいはい、あーん」
「ん…」
クロコダイルにお粥を全部食べさせてからまた薬を飲んでもらう。
再び横になってもらい、タオルを絞って額に乗せた。
「おやすみなさい」
わたしは部屋を出て操舵室へと戻る。
今日一日で風邪が治るといいのだけれど。
夕飯は雑炊にした。
さすがに三食お粥じゃ飽きるだろう。
まあ、似たようなものなのだけど。
夕飯も食べさせてやり薬を飲ませ早々に寝かせる。
今晩はわたしは見張り当番だから一緒に寝ることはできない。
どちらにしろ風邪がうつってしまうといけないからわたしはソファで寝ていたのだろうけど離れていると心配ね。
わたしが風邪をひいたときもクロコダイルは同じような気持ちだったのだろうか?
翌朝、部屋に戻るとクロコダイルはすっかり完治した様子で着替えていた。
「もういいの?」
「ああ、だいぶ良くなった」
「まだ病み上がりなのだから無理はしないでね」
「問題ねえよ。それよりカズヤは朝飯食ったのか」
「いいえまだよ。一緒に食べましょう」
「今度はおれが食わせてやろうか」
「結構よ。わたしが風邪をひいた時まで、その特権は取っておくわ」
なんにせよ無事に治って良かった。
こっそり安堵しているとクロコダイルがわたしの手を取った。
「なにかしら」
「昨日の分だ」
そう言ってキスが降ってくる。
一緒にいられなくて不安だったのは彼も同じだったらしい。
素直にキスを受け取って手をぎゅっと握り返す。
心配するから元気でいてね。
珍しい。わたしが起きるときには一緒に起きるか先に起きているのに。
「クロコダイル、起きて、朝ですよ」
「…」
「もう、起きてってば」
「…ああ、起きる…」
渋々と起き上がるクロコダイル。
あれ?
なんかいつもと違う…?
「クロコダイル、いつもと違くない?」
「ああ?なにがだ」
「なにって…なんか、顔赤くない?」
「自分じゃわからねえよ」
「目もうつろだし…もしかして風邪ひいた?」
良く見てみると、顔は真っ赤だし目はうるんでいる。
これは完全に熱があるわね。
「そういや喉痛えな」
手をクロコダイルの額に当てる。
やっぱりそうね。
「これは熱が出てるわね。今日は一日寝てらしてください。
ちょっと待ってて。タオルと薬持ってくるから」
クロコダイルを再度寝かせて部屋を出た。
桶に水を張りタオルと薬を用意。
ついでにダズにクロコダイルが風邪を引いたことを伝える。
薬を飲むなら何か食べないとダメね。
キッチンへ行ってお粥を作る。
具は…卵でいいかしら。
あれこれ持って部屋へ戻ると、クロコダイルは大人しくベッドに横になっていた。
「お待たせ」
「遅えよ」
「あなたの朝食を作っていたのよ。はい、お粥。食べて」
「…食わせろ」
「しょうがないわね。はい、あーん」
「ガキみたいな扱いしやがって…」
「自分から強請っといて何言ってるのよ。ほら、ちゃんと食べて風邪治しましょ」
もそもそと食事を続けるクロコダイル。
まるで子供の世話をしているようで、なんだか楽しい。
なんて口にしたら怒るから絶対に言わないけれど。
「よし、全部食べたわね。はい、薬」
「ああ」
「じゃ、また寝ててちょうだい。今日の舵はわたしが切るから」
「悪いな」
「いいのよ。わたしだって風邪をひいて寝込むことくらいあるもの」
クロコダイルの額に濡れタオルを乗せて部屋を後にする。
ログポースは預かったし、波は穏やかだからわたしでも舵きり位できるだろう。
もともとこの艦はわたしのものなわけだし。
昼時、舵を切る手をダズに任せて部屋へ戻る。
薬が効いているのか、クロコダイルはぐっすりと眠っていた。
そっと部屋を後にしてキッチンへ移動する。
お昼ご飯もお粥の方がいいかしらね。
お粥を作って再度部屋へと戻る。
今度はクロコダイルはベッドの上に起き上がっていた。
「あら、起きたのね。体調はどう?」
「喉と頭が痛え」
「そう、やっぱり今日一日は寝てた方がいいわね。はい、これ。お昼ご飯」
「食わせろ」
「はいはい、あーん」
「ん…」
クロコダイルにお粥を全部食べさせてからまた薬を飲んでもらう。
再び横になってもらい、タオルを絞って額に乗せた。
「おやすみなさい」
わたしは部屋を出て操舵室へと戻る。
今日一日で風邪が治るといいのだけれど。
夕飯は雑炊にした。
さすがに三食お粥じゃ飽きるだろう。
まあ、似たようなものなのだけど。
夕飯も食べさせてやり薬を飲ませ早々に寝かせる。
今晩はわたしは見張り当番だから一緒に寝ることはできない。
どちらにしろ風邪がうつってしまうといけないからわたしはソファで寝ていたのだろうけど離れていると心配ね。
わたしが風邪をひいたときもクロコダイルは同じような気持ちだったのだろうか?
翌朝、部屋に戻るとクロコダイルはすっかり完治した様子で着替えていた。
「もういいの?」
「ああ、だいぶ良くなった」
「まだ病み上がりなのだから無理はしないでね」
「問題ねえよ。それよりカズヤは朝飯食ったのか」
「いいえまだよ。一緒に食べましょう」
「今度はおれが食わせてやろうか」
「結構よ。わたしが風邪をひいた時まで、その特権は取っておくわ」
なんにせよ無事に治って良かった。
こっそり安堵しているとクロコダイルがわたしの手を取った。
「なにかしら」
「昨日の分だ」
そう言ってキスが降ってくる。
一緒にいられなくて不安だったのは彼も同じだったらしい。
素直にキスを受け取って手をぎゅっと握り返す。
心配するから元気でいてね。