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お名前をどうぞ、レディ
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明るい朝の日差しを浴びて、朝食を作る。
大したものじゃない。
パンをトーストしてソーセージと目玉焼きを焼く。
それだけだ。
「朝飯はできたか」
のそのそとクロコダイルがキッチンへとやってくる。
寝起きのため若干髪が乱れたままだ。
そんなところもセクシーだと思うわたしはずいぶん溺れている。
「おはよう。もう少しでできるわ。座って待っててちょうだい」
ダズは見張り当番のため後で食べるだろうから、ダズの分を別によそい、クロコダイルの前に朝食を並べる。
わたしの分まで並べ終えるのを待って、クロコダイルは食事を始めた。
「今日の予定は」
「ご飯が終わったら洗濯して、ダズと見張りの交代。
あとは夜まで見張り部屋にいるつもりよ」
「そうか」
「クロコダイルのご予定は?」
「舵きりだ」
「じゃあ今日はバラバラね」
「…そうだな」
クロコダイルが若干不機嫌そうに答える。
そんなことで不機嫌になるだなんてずいぶん可愛らしい反応だ。
「見張りは必要か…?」
「航海中は必要でしょう。いつ何時敵が襲ってくるかわからないのだから」
なにを今更なことを。
この話は最初にダズも交えて当番を決めたときにもした話だ。
その時もクロコダイルは不機嫌そうにではあったが納得したことだ。
「夜の見張りは止めにするか」
「でも何かあったら…」
「おれとカズヤとダズの野郎がいて何かあったとしても対応できるだろ」
「クロコダイル、今日はずいぶんとごねるのね」
「ごねちゃいねえよ。事実だ」
「そうね、そうしたら……お昼ご飯はご一緒しましょう」
「何の話だ」
「あなたがわたしといられる時間が少ないことに不満を持っているようだから妥協案よ」
「そんなことはねえよ」
「あら違うの?」
「…賢しい女だ」
クロコダイルは否定できないらしく、もそもそとパンを頬張る。
たまにそうなのだ。
ひどく甘えたがりになる。
わたしもそういうときがあるからわからなくはないが、安易に妥協していいとも思わない。
だからこうして折衷案を出すのだ。
「朝食、美味しい?」
「いつもどおりだ。美味いも不味いもねえよ」
「お昼ご飯、何食べたい?」
「カズヤが作るのか」
「ええ、ご一緒するならわたしが作るわよ」
「焼き魚が食いてえ」
「承りました。お昼は…そうね、カジキの塩焼きでいいかしら」
「ああ、それでいい」
クロコダイルは機嫌を直したらしくすんなりと受け入れる。
良かった、良かった。
「カズヤ」
「なにか…ちょ、なに…」
いきなりキスをされた。それも濃厚な。
朝から何を盛っているのだ、この人は。
「今日の一日分だ」
「昼も会うじゃない」
「なら午前中分だ。昼にまたするからな」
完全に気をよくしたらしいクロコダイルがニヤリと笑った。
そんな顔されたら反論できないじゃない。
ズルいなあ、もう。
悔しいのでわたしから顔を近づけてさっと唇を奪いとる。
「まだ、足りないわ」
「ふん、朝から盛んだな」
「あなたにだけは言われたくないわ」
二人で笑いあい、食器を下げる。
さあ、今日も頑張りましょうか。
大したものじゃない。
パンをトーストしてソーセージと目玉焼きを焼く。
それだけだ。
「朝飯はできたか」
のそのそとクロコダイルがキッチンへとやってくる。
寝起きのため若干髪が乱れたままだ。
そんなところもセクシーだと思うわたしはずいぶん溺れている。
「おはよう。もう少しでできるわ。座って待っててちょうだい」
ダズは見張り当番のため後で食べるだろうから、ダズの分を別によそい、クロコダイルの前に朝食を並べる。
わたしの分まで並べ終えるのを待って、クロコダイルは食事を始めた。
「今日の予定は」
「ご飯が終わったら洗濯して、ダズと見張りの交代。
あとは夜まで見張り部屋にいるつもりよ」
「そうか」
「クロコダイルのご予定は?」
「舵きりだ」
「じゃあ今日はバラバラね」
「…そうだな」
クロコダイルが若干不機嫌そうに答える。
そんなことで不機嫌になるだなんてずいぶん可愛らしい反応だ。
「見張りは必要か…?」
「航海中は必要でしょう。いつ何時敵が襲ってくるかわからないのだから」
なにを今更なことを。
この話は最初にダズも交えて当番を決めたときにもした話だ。
その時もクロコダイルは不機嫌そうにではあったが納得したことだ。
「夜の見張りは止めにするか」
「でも何かあったら…」
「おれとカズヤとダズの野郎がいて何かあったとしても対応できるだろ」
「クロコダイル、今日はずいぶんとごねるのね」
「ごねちゃいねえよ。事実だ」
「そうね、そうしたら……お昼ご飯はご一緒しましょう」
「何の話だ」
「あなたがわたしといられる時間が少ないことに不満を持っているようだから妥協案よ」
「そんなことはねえよ」
「あら違うの?」
「…賢しい女だ」
クロコダイルは否定できないらしく、もそもそとパンを頬張る。
たまにそうなのだ。
ひどく甘えたがりになる。
わたしもそういうときがあるからわからなくはないが、安易に妥協していいとも思わない。
だからこうして折衷案を出すのだ。
「朝食、美味しい?」
「いつもどおりだ。美味いも不味いもねえよ」
「お昼ご飯、何食べたい?」
「カズヤが作るのか」
「ええ、ご一緒するならわたしが作るわよ」
「焼き魚が食いてえ」
「承りました。お昼は…そうね、カジキの塩焼きでいいかしら」
「ああ、それでいい」
クロコダイルは機嫌を直したらしくすんなりと受け入れる。
良かった、良かった。
「カズヤ」
「なにか…ちょ、なに…」
いきなりキスをされた。それも濃厚な。
朝から何を盛っているのだ、この人は。
「今日の一日分だ」
「昼も会うじゃない」
「なら午前中分だ。昼にまたするからな」
完全に気をよくしたらしいクロコダイルがニヤリと笑った。
そんな顔されたら反論できないじゃない。
ズルいなあ、もう。
悔しいのでわたしから顔を近づけてさっと唇を奪いとる。
「まだ、足りないわ」
「ふん、朝から盛んだな」
「あなたにだけは言われたくないわ」
二人で笑いあい、食器を下げる。
さあ、今日も頑張りましょうか。