with you
お名前をどうぞ、レディ
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夜、寝る前にソファに座って読書をする。
クロコダイルも同じようにソファに座って本を読んでいるので、そっともたれかかる。
触れた個所の体温がわずかに上がる。
本をソファの前のローテーブルに伏せて、空いた両手でクロコダイルに抱きつく。
触れる面積が増えて体温がぐっと上がったような気がする。
「なんだカズヤ、ずいぶんと甘えてくるじゃねえか」
「そういう気分なのよ」
「まあ、悪くねえな。寝る前に一運動といこうか」
「そうではないのよ」
「わがままだな」
「わたしが気分屋なのは知ってるでしょう」
「知っているが、それを許容するとは言ってねえぞ」
「じゃあ今だけ許してちょうだいな」
そう言って、抱きつく腕の力を強める。
クロコダイルはため息を一つつき、手にしていた本をローテーブルに置く。
「くるなら正面から来い」
そして広げられる両腕。迷わずわたしはそこに飛び込む。
温かくて心地いい。
これがわたしの求めていたものだ。
「あったかい」
「カズヤは体温が低いからな。余計にそう感じるんだろう」
「クロコダイルは体温高いものね」
あまりに気持ち良くて、そのまま寝てしまいそうになる。
しかしクロコダイルの腕の力が強くなり、現実に引き戻される。
「おいおい、このまま寝るんじゃねえよ。おれが消化不良起こすだろうが」
「クロコダイルはそういう気分なの?」
「ああ。カズヤが抱きついてきたときからそういう気分だ」
「今は遠慮してほしいのだけれど」
「そうはいかねえな。おれも年なんでね。やれるときにやっときてえんだよ」
「嘘。自分のこと年だなんて思っていないくせに」
クロコダイルの冗談に思わず吹き出す。
あなたが自分のこと老けてるだなんて思ってもいないことくらいわたしは知っているというのに。
年齢を言い訳にするような人じゃないでしょう。
「ふん、知ってるなら余計なこと言わせるんじゃねえよ」
「じゃあ、もう少しだけこうさせて?」
「そんなにやりたくねえか」
「そういう気分じゃないだけよ。最初にそう言ったでしょう」
「カズヤの気分屋も大概だな」
「もう少しだけでいいから。お願い」
「仕方のねえ女だ」
「ふふ、ありがとう」
「そういや、カズヤ、てめえ縮んだか?」
「え、うそ、冗談止めてよ」
ただでさえ身長は低いのにこれ以上縮んだら本当に小人になってしまう。
それだけは勘弁願いたい。
なによりクロコダイルとの差がまた開いてしまう。
現在だって1メートル以上差があるというのに。
「なに青くなってやがる」
「冗談よね」
「当たり前だ。成人した人間が年食ってもねえのに早々縮むか」
「もう、やめてよ。本気で焦っちゃったじゃない」
「騙される方が悪いんだ」
「…クロコダイル、じらしてること怒ってる」
「別に怒っちゃいねえが…じらしている自覚はあったんだな」
「一応ね。悪いとは思っているのよ」
「思ってるなら体で返せ」
「…はあ、しかたないわね」
「降参する気になったか?」
「ええ、好きにしてちょうだい」
「なら好きにさせてもらうとするか」
「はあ…」
そうして夜半まで本当に好き勝手されるのはまた別の話。
クロコダイルも同じようにソファに座って本を読んでいるので、そっともたれかかる。
触れた個所の体温がわずかに上がる。
本をソファの前のローテーブルに伏せて、空いた両手でクロコダイルに抱きつく。
触れる面積が増えて体温がぐっと上がったような気がする。
「なんだカズヤ、ずいぶんと甘えてくるじゃねえか」
「そういう気分なのよ」
「まあ、悪くねえな。寝る前に一運動といこうか」
「そうではないのよ」
「わがままだな」
「わたしが気分屋なのは知ってるでしょう」
「知っているが、それを許容するとは言ってねえぞ」
「じゃあ今だけ許してちょうだいな」
そう言って、抱きつく腕の力を強める。
クロコダイルはため息を一つつき、手にしていた本をローテーブルに置く。
「くるなら正面から来い」
そして広げられる両腕。迷わずわたしはそこに飛び込む。
温かくて心地いい。
これがわたしの求めていたものだ。
「あったかい」
「カズヤは体温が低いからな。余計にそう感じるんだろう」
「クロコダイルは体温高いものね」
あまりに気持ち良くて、そのまま寝てしまいそうになる。
しかしクロコダイルの腕の力が強くなり、現実に引き戻される。
「おいおい、このまま寝るんじゃねえよ。おれが消化不良起こすだろうが」
「クロコダイルはそういう気分なの?」
「ああ。カズヤが抱きついてきたときからそういう気分だ」
「今は遠慮してほしいのだけれど」
「そうはいかねえな。おれも年なんでね。やれるときにやっときてえんだよ」
「嘘。自分のこと年だなんて思っていないくせに」
クロコダイルの冗談に思わず吹き出す。
あなたが自分のこと老けてるだなんて思ってもいないことくらいわたしは知っているというのに。
年齢を言い訳にするような人じゃないでしょう。
「ふん、知ってるなら余計なこと言わせるんじゃねえよ」
「じゃあ、もう少しだけこうさせて?」
「そんなにやりたくねえか」
「そういう気分じゃないだけよ。最初にそう言ったでしょう」
「カズヤの気分屋も大概だな」
「もう少しだけでいいから。お願い」
「仕方のねえ女だ」
「ふふ、ありがとう」
「そういや、カズヤ、てめえ縮んだか?」
「え、うそ、冗談止めてよ」
ただでさえ身長は低いのにこれ以上縮んだら本当に小人になってしまう。
それだけは勘弁願いたい。
なによりクロコダイルとの差がまた開いてしまう。
現在だって1メートル以上差があるというのに。
「なに青くなってやがる」
「冗談よね」
「当たり前だ。成人した人間が年食ってもねえのに早々縮むか」
「もう、やめてよ。本気で焦っちゃったじゃない」
「騙される方が悪いんだ」
「…クロコダイル、じらしてること怒ってる」
「別に怒っちゃいねえが…じらしている自覚はあったんだな」
「一応ね。悪いとは思っているのよ」
「思ってるなら体で返せ」
「…はあ、しかたないわね」
「降参する気になったか?」
「ええ、好きにしてちょうだい」
「なら好きにさせてもらうとするか」
「はあ…」
そうして夜半まで本当に好き勝手されるのはまた別の話。