氷の上で彼はなにを思うか
お名前をどうぞ、レディ
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「それはワザとなのか?」
「なにが?」
朝一番、ペンギンからの唐突な質問。
なんのこっちゃ。
「髪、はねてる。寝癖か?ワザとか?」
「寝癖です」
慌てて鏡を取り出してみれば、間違いなく寝癖。
耳の上の髪が一筋だけわけわからん方向へはねてる。
起きてから今まではねてたんだろうな…恥ずかしい。
「直してくる。教えてくれてありがとう」
「やってやろうか?」
「へ?」
「直してやろうか?」
マジですか。
嬉し恥ずかしどうしよう、
「えと、じゃあ、、お願いします」
慌ててカバンを自分の席におきにいく。
いそいでクシとスタイリング剤を持ってペンギンのもとへ戻った。
「クシ貸せ」
「はい」
席を譲られ、大人しく腰掛ける。
ペンギンはさらさらとわたしの髪を梳き始めた。
「ペンギン、何か手馴れてるね」
「そうか?こんなことをするのは氷の上で彼はなにを思うかが初めてだがな」
初めて!!
わたしが初めてだって!!
なんだろう。無性に嬉しい。
「そ、そっかー、初めてかあ」
「ああ。だからあまりうまくなくても怒るなよ?」
「怒らないよ!むしろその、嬉しいっていうか…」
「そうか、なら良かった」
ペンギンは手際よく髪の跳ねたところをきれいにすいて直してくれた。
もうちょっとこの時間を楽しみたかったな。
「ほら、できた」
「ありがとう」
「どういたしまして」
せっかくだから、明日も髪を跳ねさせてこようか。
そんなよこしまな気持ちになる。
ペンギンはひらひらと手を振り、わたしは自分の席に戻ってニヤニヤしっぱなしだった。
「なにが?」
朝一番、ペンギンからの唐突な質問。
なんのこっちゃ。
「髪、はねてる。寝癖か?ワザとか?」
「寝癖です」
慌てて鏡を取り出してみれば、間違いなく寝癖。
耳の上の髪が一筋だけわけわからん方向へはねてる。
起きてから今まではねてたんだろうな…恥ずかしい。
「直してくる。教えてくれてありがとう」
「やってやろうか?」
「へ?」
「直してやろうか?」
マジですか。
嬉し恥ずかしどうしよう、
「えと、じゃあ、、お願いします」
慌ててカバンを自分の席におきにいく。
いそいでクシとスタイリング剤を持ってペンギンのもとへ戻った。
「クシ貸せ」
「はい」
席を譲られ、大人しく腰掛ける。
ペンギンはさらさらとわたしの髪を梳き始めた。
「ペンギン、何か手馴れてるね」
「そうか?こんなことをするのは氷の上で彼はなにを思うかが初めてだがな」
初めて!!
わたしが初めてだって!!
なんだろう。無性に嬉しい。
「そ、そっかー、初めてかあ」
「ああ。だからあまりうまくなくても怒るなよ?」
「怒らないよ!むしろその、嬉しいっていうか…」
「そうか、なら良かった」
ペンギンは手際よく髪の跳ねたところをきれいにすいて直してくれた。
もうちょっとこの時間を楽しみたかったな。
「ほら、できた」
「ありがとう」
「どういたしまして」
せっかくだから、明日も髪を跳ねさせてこようか。
そんなよこしまな気持ちになる。
ペンギンはひらひらと手を振り、わたしは自分の席に戻ってニヤニヤしっぱなしだった。