side you
お名前をどうぞ、レディ
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潜水中の船の中から何気なく外をのぞく。
ほろり
ほろり
外にはちいさく雪が降っていた。
「ロー!!外!!」
「あ?」
「いつの間に浮上したの?」
「してねえよ」
じゃあなんで?
首をかしげるわたしの元にローはくすくすと笑いながら寄り添う。
「ちょ、ロー!!近いって!!」
「もっと寄ってほしいってことか?」
「違います!!」
なおも笑いながらローも外をのぞく。
「ああ、マリンスノーだな」
「マリンスノー?」
まだわからないわたしに説明がつく。
「要はプランクトンの死骸だ」
「…あまりロマチックじゃない…」
「でも、きれいなもんだろ」
「うん」
再び外へ視線を向ければまだまだたくさんの雪が降っている。
降っているというより舞っていると言った方が正しいかもしれないその雪は
ローの言うとおり確かにきれいで。
「本当に雪みたい」
「マリンスノーというくらいだからな」
「そうだ!!」
「?」
ふと思い立ってその場を離れる。
棚から持ち出すのはグラスと炭酸水。
炭酸水をグラスに注いで窓際へ置けば完成。
「何してんだ?」
「ほら、炭酸水にマリンスノーが映ってスノードームみたいじゃない?」
「…」
「マリンスノーが欲しかったから」
「ああ、奪ったのか」
「海賊でですので」
えへんと胸を張ってみせればローはやはり笑っていて。
「もう。そんなに笑わなくったって」
「いや。よく思いついたな」
そう言ってくしゃくしゃとわたしの頭を撫でる。
「マリンスノーって、よくあるの?」
「いや…そうでもねえな」
「じゃあラッキーだね」
「くくく、おれにとっちゃカズサがこうして笑っていてくれることがラッキーだな」
「すぐそういうこと言う」
「本気なんだが?」
「……」
きっとそれは本当なんだろうけど。
なかなかそれを受け入れられないわたしは赤くなった顔を見られないように
また窓へと顔を寄せてごまかしてみせる。
ほろり
ほろり
外にはちいさく雪が降っていた。
「ロー!!外!!」
「あ?」
「いつの間に浮上したの?」
「してねえよ」
じゃあなんで?
首をかしげるわたしの元にローはくすくすと笑いながら寄り添う。
「ちょ、ロー!!近いって!!」
「もっと寄ってほしいってことか?」
「違います!!」
なおも笑いながらローも外をのぞく。
「ああ、マリンスノーだな」
「マリンスノー?」
まだわからないわたしに説明がつく。
「要はプランクトンの死骸だ」
「…あまりロマチックじゃない…」
「でも、きれいなもんだろ」
「うん」
再び外へ視線を向ければまだまだたくさんの雪が降っている。
降っているというより舞っていると言った方が正しいかもしれないその雪は
ローの言うとおり確かにきれいで。
「本当に雪みたい」
「マリンスノーというくらいだからな」
「そうだ!!」
「?」
ふと思い立ってその場を離れる。
棚から持ち出すのはグラスと炭酸水。
炭酸水をグラスに注いで窓際へ置けば完成。
「何してんだ?」
「ほら、炭酸水にマリンスノーが映ってスノードームみたいじゃない?」
「…」
「マリンスノーが欲しかったから」
「ああ、奪ったのか」
「海賊でですので」
えへんと胸を張ってみせればローはやはり笑っていて。
「もう。そんなに笑わなくったって」
「いや。よく思いついたな」
そう言ってくしゃくしゃとわたしの頭を撫でる。
「マリンスノーって、よくあるの?」
「いや…そうでもねえな」
「じゃあラッキーだね」
「くくく、おれにとっちゃカズサがこうして笑っていてくれることがラッキーだな」
「すぐそういうこと言う」
「本気なんだが?」
「……」
きっとそれは本当なんだろうけど。
なかなかそれを受け入れられないわたしは赤くなった顔を見られないように
また窓へと顔を寄せてごまかしてみせる。