side you
お名前をどうぞ、レディ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
潜水艦内の食堂にて、わたしは改めてクルーの前に立っていた。
「というわけで、今日からこいつはおれの嫁兼おれらの仲間だ。仲よくしろよ」
「異議あり!!!!」
船長トラファルガー・ローの発言に、わたしは全力で異議を申し立てた。
「同行することは了承したけど、嫁って何よ、嫁って!!!?」
至極まっとうなことを言っているはずなのに
なぜかトラファルガー・ローは大きくため息をついた。
「カズサ、おれは強い女が好きだ。よってお前をおれの嫁にする。以上だ」
最後に思いっきりドヤ顔をしてトラファルガー・ローが話を締めくくる。
いやいやいや!!意味わかんないから。
「うー」
横を見るとシャチが思いっきり不服そうな顔でわたしを睨んでいた。
そんな顔されてもわたしには、この横暴船長にクルーになると言ってしまったのでどうしようもない。
何よりもう二子岬からとおく離れてしまっているので、今さら降りろと言われても戻ることもできない。
「ティティ、カズサに船内を案内してやれ」
「了解、船長」
そう言って、クルーたちの中から小柄な少女が出てきた。
「はじめましてカズサ。わたしはティティ。この船の看護師兼戦闘員よ。
これからよろしくね」
ティティはかわいらしく首を傾けて手を差し出した。
おずおずとその手を握る。
「よろしく、ティティ。…女の子もいるんだね」
「まあね。ハートの海賊団は男ばかりだから女の子が増えて嬉しいな」
笑顔のかわいいティティに連れられて、船内を散策する。
「ここは測量室。あ、うちの航海士はベポだから。彼はだいたいここにいるよ。
こっちがお風呂。シャワー室は各船室についてるけど、それとは別に浴室があるの。
後で男女で使う時間決めないとね。
で…カズサの部屋なんだけど…」
ティティがなぜか言いにくそうに口ごもった。
「ティティと同室じゃないの?」
「いやー、それがねー…船長命令でねー」
ティティの視線があらぬ方向へ向いている。
わずか数時間しかこの船にいないけど、わたしの嫌な予感を働かせるには十分な仕草だった。
「いいよティティ。無理に言わなくて。ていうか聞きたくない」
「それがそうもいかないんだよね。とりあえずこっちだよ」
その細い腕のどこにそんな力があるのかわからないが、彼女はわたしを重厚な扉の前に引きずっていった。
「ここよ」
「…ここって…もしかして…」
「きたか」
唐突に扉が開いて、予想通りの人物が顔を覗かせた。
「トラファルガー・ロー…」
「ティティ、案内は終わったか」
「はい、船長」
「助かった。後はおれがやるから、お前は持ち場に戻れ」
「了解、船長」
ティティはそういうと風のような速さでいなくなってしまった。
わたしは思いっきり嫌そうな顔でトラファルガー・ローを見上げる。
「よく来たなカズサ。今日からここがお前の部屋だ」
「ここって、船長室では?」
質素な机と椅子。
ローテーブルに重厚なソファ。
その奥にはダブルベッドがあり、本が散乱している。
「そのとおりだ。お前はおれの嫁だからな。今日からここですごしてもらう。
そっちの扉は資料室で、こっちはシャワールームだ。好きに使え」
「この部屋を使わないっていう選択肢は?」
「廊下で寝る気か?」
「ないんですね…」
わたしはわざとらしくため息をついて見せた。
トラファルガー・ローと出会ってから数時間しかたっていないが
彼の人物像がなんとなくつかめてきた。
横暴で傍若無人でわがままで自分勝手で…
しかしそんな不満ももはや手遅れだ。
「わたしはいったいどうなっちゃうんだ…」
「お前のこの船の上での生活はおれが保証する」
「そりゃ、どーも」
トラファルガー・ローがポンポンとわたしの頭を撫でた。
わたしの海賊生活はこうして始まりを告げた。
「というわけで、今日からこいつはおれの嫁兼おれらの仲間だ。仲よくしろよ」
「異議あり!!!!」
船長トラファルガー・ローの発言に、わたしは全力で異議を申し立てた。
「同行することは了承したけど、嫁って何よ、嫁って!!!?」
至極まっとうなことを言っているはずなのに
なぜかトラファルガー・ローは大きくため息をついた。
「カズサ、おれは強い女が好きだ。よってお前をおれの嫁にする。以上だ」
最後に思いっきりドヤ顔をしてトラファルガー・ローが話を締めくくる。
いやいやいや!!意味わかんないから。
「うー」
横を見るとシャチが思いっきり不服そうな顔でわたしを睨んでいた。
そんな顔されてもわたしには、この横暴船長にクルーになると言ってしまったのでどうしようもない。
何よりもう二子岬からとおく離れてしまっているので、今さら降りろと言われても戻ることもできない。
「ティティ、カズサに船内を案内してやれ」
「了解、船長」
そう言って、クルーたちの中から小柄な少女が出てきた。
「はじめましてカズサ。わたしはティティ。この船の看護師兼戦闘員よ。
これからよろしくね」
ティティはかわいらしく首を傾けて手を差し出した。
おずおずとその手を握る。
「よろしく、ティティ。…女の子もいるんだね」
「まあね。ハートの海賊団は男ばかりだから女の子が増えて嬉しいな」
笑顔のかわいいティティに連れられて、船内を散策する。
「ここは測量室。あ、うちの航海士はベポだから。彼はだいたいここにいるよ。
こっちがお風呂。シャワー室は各船室についてるけど、それとは別に浴室があるの。
後で男女で使う時間決めないとね。
で…カズサの部屋なんだけど…」
ティティがなぜか言いにくそうに口ごもった。
「ティティと同室じゃないの?」
「いやー、それがねー…船長命令でねー」
ティティの視線があらぬ方向へ向いている。
わずか数時間しかこの船にいないけど、わたしの嫌な予感を働かせるには十分な仕草だった。
「いいよティティ。無理に言わなくて。ていうか聞きたくない」
「それがそうもいかないんだよね。とりあえずこっちだよ」
その細い腕のどこにそんな力があるのかわからないが、彼女はわたしを重厚な扉の前に引きずっていった。
「ここよ」
「…ここって…もしかして…」
「きたか」
唐突に扉が開いて、予想通りの人物が顔を覗かせた。
「トラファルガー・ロー…」
「ティティ、案内は終わったか」
「はい、船長」
「助かった。後はおれがやるから、お前は持ち場に戻れ」
「了解、船長」
ティティはそういうと風のような速さでいなくなってしまった。
わたしは思いっきり嫌そうな顔でトラファルガー・ローを見上げる。
「よく来たなカズサ。今日からここがお前の部屋だ」
「ここって、船長室では?」
質素な机と椅子。
ローテーブルに重厚なソファ。
その奥にはダブルベッドがあり、本が散乱している。
「そのとおりだ。お前はおれの嫁だからな。今日からここですごしてもらう。
そっちの扉は資料室で、こっちはシャワールームだ。好きに使え」
「この部屋を使わないっていう選択肢は?」
「廊下で寝る気か?」
「ないんですね…」
わたしはわざとらしくため息をついて見せた。
トラファルガー・ローと出会ってから数時間しかたっていないが
彼の人物像がなんとなくつかめてきた。
横暴で傍若無人でわがままで自分勝手で…
しかしそんな不満ももはや手遅れだ。
「わたしはいったいどうなっちゃうんだ…」
「お前のこの船の上での生活はおれが保証する」
「そりゃ、どーも」
トラファルガー・ローがポンポンとわたしの頭を撫でた。
わたしの海賊生活はこうして始まりを告げた。