揺らいだ恋
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『まずは、乾杯だな』
「なにに?」
『そうだな、俺達の出会いに?』
「ふふ、なにそれ おやじクサイよ?」
『気にしないですよ〜(´;ω;`)よし乾杯するか!』
グラスを合わせたいい音が店内に響いた
私達が一緒に飲みに来るのは2回目
1回目は彼氏…芹くんも一緒だったけど、
今日はレヴァフェのリーダー月野原久遠と二人きり
「ねえ、顔真っ赤だけど?ふふっ
ていうか、あの泣き顔の顔文字が頭に浮かぶよ」
『う、うるさいな!ちょっと黙りなさい!』
「おやじクサイこと言うから ふふっ、大人しくするね」
『まったく困ったお姫様だな』
…芹くんは私が男の子に誘われても少しも嫌だと思ってくれなかったのかな…
『どーしたんだ?ボーッとして』
そんなことを考えていたら
久遠くんに突っ込まれた
「ううん、なんでもない!
それより、どうして今日私を誘ったの?
私じゃなくたって久遠くんが誘えばついてくる可愛い子、いくらでもいるのに」
『こらこら、自分のことそんな風に卑下するな』
「だって」
『だってじゃない、もう言っちゃだめだ、わかったな?』
「…はい久遠くんがそういうなら」
『よしよし、わかってくれたならいい』
「…うん」
久遠くんは本当に優しい
甘えさせるのが上手
嘘の優しさじゃないって凄く伝わる
こういうとこが紳士で女の子に人気があるんだね
「久遠くんは相変わらず、一人に絞らないで色んな子と遊んでるって聞いたけど
本命の好きな子とかいないの?」
『それを聞きますか…
あ〜いるよ?』
「いるんだ?付き合ってないよね?
どうして告らないの?
久遠くんなら、オッケーもらえるんじゃない?
久遠くんの彼女になる人は羨ましいって思うよ
凄く大事にしてくれそうだもん…」
ふと、芹くんの顔がよぎり、寂しくなる
正直私は普段から大事にされてる実感がない
今日だって…
『お前がそう言ってくれることが、素直に嬉しいよありがとな
大事にしますよ?度が過ぎるくらいに、な。
告らないのは、まあ、事情があって、だな』
「事情?」
久遠の表情が一瞬寂しそうに見えた
きっと何か告れない事情があるんだね
『そんなことよりだ!芹ちゃん先輩とは最近どうなんだ?何か悩んでたり、してないか?』
「もしかして誘った理由ってそれだったりするの?」
『いや、まあ、そうだな、そんなところだ』
「そうなんだ。
最近、か…
う、上手くいきすぎてて困るくらいだよアハハ」
『…本当か?』
私は何度もコクりと頷く
久遠の目は真剣で私の何もかもを見抜かれてるようで、たまに怖くなる
『嘘はだめだぞ、嘘は。正直に話してみなさい』
「ど、どうしてそんなこと…」
『聞くのかって?』
「もしかして…なにか見たの?」
『……まぁ…な』
「そ、そう…」
『大丈夫か?』
「なにが?」
『なにがって…純花の心は大丈夫なのか?』
やめてよ、そんな同情の目で私を見ないで
認めたくないんだ
芹くんのこと
認めたくないのに…
今まで私のことをこんな風に気付いてくれる人はいなかった
大丈夫か?って言葉に返事をしようと声を出そうとしたら声が詰まり
一気に込み上げてくる
「だ、大丈夫だよ!
…な、んで…そんなこと…聞くかな~ハハ
そんなこと言わないでよ…
泣きたくないのに涙出てくる、し…」
泣き出した私の手を握りしめ引き寄せゆっくりと抱きしめられる
「え…く、久遠くん?やめて、離して
こ、こんなとこ誰かに見られたら──」
『見られても構わない』
離れようと胸を押してみるけどビクともしなく逆に抱き締める腕が強くなった
『なあ、俺にしないか?』
「え…」
何を言ったのか一瞬わからなかった
俺にしないか
久遠は確かに、そう言った
『俺のところに来い、大事にする』
「な、なに言ってるの?
さっき好きな子がいるって…」
『お前だよ、俺は純花のことが好きだ
だから芹ちゃん先輩のことでずっと悩み疲れてる純花のこと、見てられないんだ』
「好きって…」
『俺にしろよ』
「無理だよ…」
『どうして!大事にするし、絶対泣かせない!』
視線が熱い
熱すぎてこれ以上動けなくなりそうで
力強い言葉に私は怖くなる
「えっと…ご、めん帰るね!」
いたたまれなくなり私が席から立ち上がろうとすると腕を強く捕まれる
『ダメだ、このまま帰せるわけないだろ!
そんなに弱ってるお前を、一人に出来ない!』
「やだ、やめてよ!今優しくされたら私…」
『弱ってるお前につけこんでるんだよ俺は!
チャンスだと思ってる
ずるいとかやり方が汚いとか思われてもいい!
純花が手に入るならどんな手でも使う
必ずお前を心ごと手に入れてみせるよ』
いつもの久遠の目じゃない
私に向けられた視線
それは、冗談とか同情なんかじゃない
真剣そのもので、まさに男の目をしている
「わ、わかったから、とりあえず手を離して」
『あ、わるい…
なぁ、場所移さないか』
「どこに…」
『俺のうち連れてく、いいな?』
私は頷くしかなかった
今のままじゃ帰してくれそうにないから。
それに玲音くんも一緒にいる家なら大丈夫と思ってた
私は半強制的に久遠たちの住むマンションに連れていかれた
「なにに?」
『そうだな、俺達の出会いに?』
「ふふ、なにそれ おやじクサイよ?」
『気にしないですよ〜(´;ω;`)よし乾杯するか!』
グラスを合わせたいい音が店内に響いた
私達が一緒に飲みに来るのは2回目
1回目は彼氏…芹くんも一緒だったけど、
今日はレヴァフェのリーダー月野原久遠と二人きり
「ねえ、顔真っ赤だけど?ふふっ
ていうか、あの泣き顔の顔文字が頭に浮かぶよ」
『う、うるさいな!ちょっと黙りなさい!』
「おやじクサイこと言うから ふふっ、大人しくするね」
『まったく困ったお姫様だな』
…芹くんは私が男の子に誘われても少しも嫌だと思ってくれなかったのかな…
『どーしたんだ?ボーッとして』
そんなことを考えていたら
久遠くんに突っ込まれた
「ううん、なんでもない!
それより、どうして今日私を誘ったの?
私じゃなくたって久遠くんが誘えばついてくる可愛い子、いくらでもいるのに」
『こらこら、自分のことそんな風に卑下するな』
「だって」
『だってじゃない、もう言っちゃだめだ、わかったな?』
「…はい久遠くんがそういうなら」
『よしよし、わかってくれたならいい』
「…うん」
久遠くんは本当に優しい
甘えさせるのが上手
嘘の優しさじゃないって凄く伝わる
こういうとこが紳士で女の子に人気があるんだね
「久遠くんは相変わらず、一人に絞らないで色んな子と遊んでるって聞いたけど
本命の好きな子とかいないの?」
『それを聞きますか…
あ〜いるよ?』
「いるんだ?付き合ってないよね?
どうして告らないの?
久遠くんなら、オッケーもらえるんじゃない?
久遠くんの彼女になる人は羨ましいって思うよ
凄く大事にしてくれそうだもん…」
ふと、芹くんの顔がよぎり、寂しくなる
正直私は普段から大事にされてる実感がない
今日だって…
『お前がそう言ってくれることが、素直に嬉しいよありがとな
大事にしますよ?度が過ぎるくらいに、な。
告らないのは、まあ、事情があって、だな』
「事情?」
久遠の表情が一瞬寂しそうに見えた
きっと何か告れない事情があるんだね
『そんなことよりだ!芹ちゃん先輩とは最近どうなんだ?何か悩んでたり、してないか?』
「もしかして誘った理由ってそれだったりするの?」
『いや、まあ、そうだな、そんなところだ』
「そうなんだ。
最近、か…
う、上手くいきすぎてて困るくらいだよアハハ」
『…本当か?』
私は何度もコクりと頷く
久遠の目は真剣で私の何もかもを見抜かれてるようで、たまに怖くなる
『嘘はだめだぞ、嘘は。正直に話してみなさい』
「ど、どうしてそんなこと…」
『聞くのかって?』
「もしかして…なにか見たの?」
『……まぁ…な』
「そ、そう…」
『大丈夫か?』
「なにが?」
『なにがって…純花の心は大丈夫なのか?』
やめてよ、そんな同情の目で私を見ないで
認めたくないんだ
芹くんのこと
認めたくないのに…
今まで私のことをこんな風に気付いてくれる人はいなかった
大丈夫か?って言葉に返事をしようと声を出そうとしたら声が詰まり
一気に込み上げてくる
「だ、大丈夫だよ!
…な、んで…そんなこと…聞くかな~ハハ
そんなこと言わないでよ…
泣きたくないのに涙出てくる、し…」
泣き出した私の手を握りしめ引き寄せゆっくりと抱きしめられる
「え…く、久遠くん?やめて、離して
こ、こんなとこ誰かに見られたら──」
『見られても構わない』
離れようと胸を押してみるけどビクともしなく逆に抱き締める腕が強くなった
『なあ、俺にしないか?』
「え…」
何を言ったのか一瞬わからなかった
俺にしないか
久遠は確かに、そう言った
『俺のところに来い、大事にする』
「な、なに言ってるの?
さっき好きな子がいるって…」
『お前だよ、俺は純花のことが好きだ
だから芹ちゃん先輩のことでずっと悩み疲れてる純花のこと、見てられないんだ』
「好きって…」
『俺にしろよ』
「無理だよ…」
『どうして!大事にするし、絶対泣かせない!』
視線が熱い
熱すぎてこれ以上動けなくなりそうで
力強い言葉に私は怖くなる
「えっと…ご、めん帰るね!」
いたたまれなくなり私が席から立ち上がろうとすると腕を強く捕まれる
『ダメだ、このまま帰せるわけないだろ!
そんなに弱ってるお前を、一人に出来ない!』
「やだ、やめてよ!今優しくされたら私…」
『弱ってるお前につけこんでるんだよ俺は!
チャンスだと思ってる
ずるいとかやり方が汚いとか思われてもいい!
純花が手に入るならどんな手でも使う
必ずお前を心ごと手に入れてみせるよ』
いつもの久遠の目じゃない
私に向けられた視線
それは、冗談とか同情なんかじゃない
真剣そのもので、まさに男の目をしている
「わ、わかったから、とりあえず手を離して」
『あ、わるい…
なぁ、場所移さないか』
「どこに…」
『俺のうち連れてく、いいな?』
私は頷くしかなかった
今のままじゃ帰してくれそうにないから。
それに玲音くんも一緒にいる家なら大丈夫と思ってた
私は半強制的に久遠たちの住むマンションに連れていかれた