キス
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「…キスして…」
『…姫君のお願いなら 断れないな
けど…ホントにいいのかい?』
「うん……んっ……」
私はヒノエが好き
だけど今更、気持なんて伝えられない…
こうやって いつもヒノエをキスで特別を作ってた
ヒノエはモテるから
こんな形でしか特別でいられない
私の気持はヒノエにしか向いていないけど
ヒノエは色んな女のコに優しくて
私も その中の一人なんだと思ったら 悔しくて
だからキスで私だけの特別を作った
神子という立場を利用して…
想いの込められていないキスだけど
哀しいけど切なくて苦しいけど…
こうするしか思い付かなかったんだ…
ある日、クラスの男子が私の所にやってきた
「ちょっといいかな?」
「私?うん、いいけど…」
ヒノエを横目で見てみると
相変わらず女子に囲まれていてキャーキャー言われていた…
私の方なんて見向きもしてない…
私は男子の後を付いて行った
そしてあまり人が来ない階段の下で立ち止まった
ここはいつもヒノエと…
「なにか用なの?こんなとこで話すことなの?」
「あぁ、人のいる前じゃ…な…」
男子は少し顔が赤いように見えた
「あのさ…お前…今付き合ってる奴いるのか?」
「え!?いないけど?」
「そっか、…じゃあ…さ…俺と付き合わないか?」
「え!?」
いきなりの告白に自分でもビックリした
まさか私に好意を持ってくれてる人がいるなんて思わなかったから
彼もヒノエと同じくらい人気があって
頭も良くてルックスもバッチリ
スポーツも万能で
いかにもモテ要素満載な人
そんな人が私のことを…なんて…
「それって…どういう…」
「好き…なんだ…お前のこと…
入学した時から…いいなって思ってて…
見てるだけじゃ…もう嫌なんだ…」
こんな告白を受けながら考えていたことは
どうしてヒノエじゃないの?
だった…
好きな人に好かれるのって難しい…
最低…私
こんなこと…考えるなんて…
「私…」
と言いかけた時だった
『見つけた、純花、先生呼んでるぜ
早く行ったほうがいいな』
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