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『純花、話があるんだけど今から会えないかな』
「わかったじゃあ待ってるね」
待ち合わせして迎えにきたヒノエの車に乗り込み
夜の海岸沿いに停車した
車内のFMからは懐かしい曲が流れだした
この曲…ヒノエと知り合った当日
よく流れていた曲…
あの頃はホントに楽しかった…
ヒノエは遠くの水平線を見つめたまま
何も言おうとはしない
言い出しにくいことなのか…
と思っていた時
彼はようやく口を開いた
『浮気…してる』
「え?」
『浮気してるんだ…』
「誰が?」
『…彼女が…ね…』
「そう…なんだ…」
ヒノエの方に目を向けるが
まだ海を見つめたまま
運転席の窓に写っている表情が辛く見えた
今は何を考えてるの?
別れること?
それとも浮気をやめさせる方法?
彼女のことで頭がいっぱいなんだね…
こんな時「別れちゃえば?」っていうのは簡単なこと
実際、心の中ではそんなことを思っているのは事実
親友としては、そんなこと言っちゃいけない
けど結果はわかってる…
昔、女とかなり遊んでいたヒノエは
今じゃ浮気は絶対駄目な人
彼女とは終わる
それは私が一番よくわかっていた
ヒノエとは長い付き合いだった
こんな風に悩みや相談事があると
お互いに一番に連絡を取り合う仲
親友…
男と女の親友関係なんて有り得ないっていうけど
私達の間にはそれが成り立っていた
と、いうか…成り立たせていないとダメだと思った
彼とずっと繋がっていられる関係…
それは親友でいるという関係…
それしか方法がなかった
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