それでも好きだから…
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「ハルは…あれ、目の当たりにしても辛くないのか?」
『え?…そりゃ、辛いわよ…
でも、私が望んだことだからいいの…』
「ハル…」
『せっちゃん、私のこと軽蔑する?』
「ん?しないよ!」
『ありがとう。あの子のことも軽蔑しないであげてね?
私が無理矢理頼んだことだから…』
「わかってるよ、それだけ好きってことなんだろ?」
『好きよ、凄く好き、
ホントはね、誰にも渡したくないの
でも仕方ないわよね…先に出会ったのが、あっちなんだもの…』
「奪う気ないのか」
『わからないわ…』
「そっか、俺はいつでもハルの味方だからな」
『ありがとうせっちゃん』
「それにしても、あれ…
俺なら耐えられそうにないな
多分めちゃくちゃにしてる」
目線はイチャイチャしてる二人に向けられてる
『…………』
ハルも流石に耐えられなくなったのか
二人に向かって歩き始めた
「ハルは相当ハマってるんだな」
そしてイチャイチャしてる純花の後ろから抱きついた
「きゃ!」
「!!」
彼氏側からは顔が見えている為
売れっ子アーティストが間近に来たことに驚いていた
『純花ちゃん?何してるの~?こちらは?彼氏さんかしら?』
「榛名さん!?あ、はい!こいつの…彼氏です」
『こいつって…
あら~そうなのね、でも、どうなのかしら?
みんなが見ている前でイチャイチャしてるのはよくないんじゃない?』
「あ、そーですよね!すみませんでした」
そう言いながら純花の手を握ろうとする
『………さわるな…』
「え?」
『あら嫌だ~そういえば教授が呼んでたわよ?ほら、こっち!』
「え!?ハ、ハルちゃん!?」
今のさわるなって言葉
確実に声が宗だった…
私の手を繋いだまま引っ張っていく宗
宗の様子がおかしいことに、全く気付いてない彼が
「あ!また後でな!」と叫ぶ
私は引かれるまま屋上へ連れていかれた
「…宗?」
『え?あ、ごめん!学校では宗を出す予定なかったのに~我慢出来なかったのよ!貴方に触れてるあの彼が許せなくて…』
「ごめんなさい…」
『い、いやね~いいのよ?付き合ってるんだもの…当たり前だわ』
「でも…」
『いいのいいの!ちょっとヤキモチ妬いちゃっただけだから!ごめんね』
「ううん…」
いつもならこんなことしないのに…
宗、ホントは…
そして、宗と別れたあと講義が終わり教室を出ようとしたとこで電話が鳴り出す
「純花ちゃん今大丈夫?
ちょっと話出来ないかな~と思って、だめ?」
掛けてきた相手は芹くんだった
「大丈夫だけど…どしたの?」
「あ、いや、とりあえず中庭のベンチまで来てくれるかな?待ってるよ!」
「うん、わかった」
珍しい呼び出しにちょっと緊張しながら中庭に向かった
「純花ちゃーん!こっち!」
「どしたの?話ってなに?」
「まあ、座って」
私はベンチの少し離れた芹くんの横に腰を下ろした
「ハルのことなんだけど…」
「ハルちゃん?が、どーかしたの?」
「俺、知ってるんだ、純花ちゃんが、その、ハルと付き合ってること」
「え…」
少なくともメンバーは知ってると思ってた
じゃあ、私に彼氏がいることももちろん知ってるんだ…
「ハルはさ、俺にとって大事なメンバーだし、一緒に夢を追いかけてる居なくてならない存在なんだ、
つまりですね?ハルを傷つける人は許さないわけですよ」
言い方は柔らかいけど、グサッと釘をさされた感じ
ハルを傷付けるな
そういうこと…
「あ…」
「こんなこと言うつもりなかったんだけど、ハルが苦しそうに見えたから
ハルには内緒で純花ちゃん呼び出したんだ」
「…」
「怒ってるわけじゃないからな!
ハルが望んだことだってことも知ってる。
でも、本当は心の奥で苦しんでるんじゃないかと思ったんだ
俺はそんなハルの姿見たくないから」
「ご、ごめんなさい…ごめんなさい!!」
「あ!純花ちゃん!?」
私はそこにいるのも恥ずかしくなって走り出した
何してるんだろ…
いくらハルちゃんが、いいって言ったからって甘えてた
普通に考えたってわかるわずなのに…
ばかだ私
ハルちゃんの言葉に甘えてた
私は既にハルちゃんが好きだった
付き合ってる彼よりも
私の答えはもうずっと前から決まっていた
それなのに…ずっと言えずにいた
そして私は、彼と別れた…
アーティストのほうがいいからだろ
その言葉を言われるのが嫌だったから
私は今までずっと我慢してきたんだ…
別れた今
ハルちゃんに言うべき?
言ったら自分を責めてしまう?
そんなことを悩んでたら
ハルちゃんの方からLINEが来た
[どこにいるの?]
[えっと、中庭でねこさんとあそんでますよ?]
[すぐ行くわ、待っててちょうだい?]
すると、すぐハルちゃんが現れた
「ハルちゃん?」
『今から私のうちに一緒にきて欲しいの』
「いいけど…どしたの?」
『帰ってから話すわ、一緒に来て』
私の手を取り歩き出した
部屋に着くとハルちゃんは溜め息をついた
「ハルちゃん?」
『え?あ、ごめんなさいね』
「ううん、私は、別に…」
『純花ちゃん…彼と別れたの?』
もう知ってるんだ…
自分から言うまでもなくハルちゃんは知っていた
「あ、うん…さっき」
『どして?私が原因?』
「違うよ!私が決めたことだからハルちゃんのことは関係ない」
『うそ。せっちゃんが何か言ったんでしょ』
「どう、して…
でも!決めたのは私だから!ハルちゃんは気にしないで!」
『気にするよ!好きだったんだろ!?
二人の仲は壊したくないって言ったのに、どーして…』
「それは…
それは、私が…宗の、こと…好きになっちゃったの…」
『え…うそ…』
「嘘、じゃないよ…」
長い沈黙が流れる
実際にはそんなに時間は経ってないはずがこの沈黙が凄く怖かった…
『どうしてすぐに言ってくれなかったの?』
「私、アーティストのほうがいいからだろって言われるのが嫌だったから…
アーティストって肩書きに惹かれたわけじゃない!
宗がホントに好きだから
私の気持ちをそんな風に見てほしくなかった…
でもそれは違うってわかったの
宗だけがわかってくれていればいいんだって
周りにどう思われようとアーティストの肩書きにじゃなく
宗自身をちゃんと好きだってこと、宗だけがわかっていてくれればいいんだって思ったから自分の気持ちに正直になったの
芹くんの言葉に後押しされたのかも…気付かせてくれたのは芹くんだから
だからっ!」
『純花』
「え?あ、」
フワッと私を包み込むように抱き締める
『もう、わかったから。俺はわかってるから。だからもう何も言わないで』
「うん…」
抱き締める腕が更に強くなる
『純花…もっと触れてもいい?』
「え…」
『ずっとずっと…触れたいの我慢してきたんだよ
もっと触れてもいいんだよね』
「う、うん…たくさん触れて?…私の愛は全て宗にあげる」
『ホントに?…夢みたい…』
宗は純花の頬を優しく包み込み
指で唇に触れる
『キス…してもいい?』
「うん…」
『なんかホントに夢みたいだ…ずっと触れたかった純花に…
もう遠慮したり、我慢しなくていいんだね』
「うん…」
『今日は寝かせてあげられないかもしれないけど、それでもいい?』
「うん…」
『純花…愛してる』
「うん…私も…今まで苦しい思いさせちゃってごめんなさい
私のこと、たくさん愛して触れて欲しい…」
『うん…』
二人初めてのキスを交わし
そして燃えるような二人だけの長い夜が始まった…
完
『え?…そりゃ、辛いわよ…
でも、私が望んだことだからいいの…』
「ハル…」
『せっちゃん、私のこと軽蔑する?』
「ん?しないよ!」
『ありがとう。あの子のことも軽蔑しないであげてね?
私が無理矢理頼んだことだから…』
「わかってるよ、それだけ好きってことなんだろ?」
『好きよ、凄く好き、
ホントはね、誰にも渡したくないの
でも仕方ないわよね…先に出会ったのが、あっちなんだもの…』
「奪う気ないのか」
『わからないわ…』
「そっか、俺はいつでもハルの味方だからな」
『ありがとうせっちゃん』
「それにしても、あれ…
俺なら耐えられそうにないな
多分めちゃくちゃにしてる」
目線はイチャイチャしてる二人に向けられてる
『…………』
ハルも流石に耐えられなくなったのか
二人に向かって歩き始めた
「ハルは相当ハマってるんだな」
そしてイチャイチャしてる純花の後ろから抱きついた
「きゃ!」
「!!」
彼氏側からは顔が見えている為
売れっ子アーティストが間近に来たことに驚いていた
『純花ちゃん?何してるの~?こちらは?彼氏さんかしら?』
「榛名さん!?あ、はい!こいつの…彼氏です」
『こいつって…
あら~そうなのね、でも、どうなのかしら?
みんなが見ている前でイチャイチャしてるのはよくないんじゃない?』
「あ、そーですよね!すみませんでした」
そう言いながら純花の手を握ろうとする
『………さわるな…』
「え?」
『あら嫌だ~そういえば教授が呼んでたわよ?ほら、こっち!』
「え!?ハ、ハルちゃん!?」
今のさわるなって言葉
確実に声が宗だった…
私の手を繋いだまま引っ張っていく宗
宗の様子がおかしいことに、全く気付いてない彼が
「あ!また後でな!」と叫ぶ
私は引かれるまま屋上へ連れていかれた
「…宗?」
『え?あ、ごめん!学校では宗を出す予定なかったのに~我慢出来なかったのよ!貴方に触れてるあの彼が許せなくて…』
「ごめんなさい…」
『い、いやね~いいのよ?付き合ってるんだもの…当たり前だわ』
「でも…」
『いいのいいの!ちょっとヤキモチ妬いちゃっただけだから!ごめんね』
「ううん…」
いつもならこんなことしないのに…
宗、ホントは…
そして、宗と別れたあと講義が終わり教室を出ようとしたとこで電話が鳴り出す
「純花ちゃん今大丈夫?
ちょっと話出来ないかな~と思って、だめ?」
掛けてきた相手は芹くんだった
「大丈夫だけど…どしたの?」
「あ、いや、とりあえず中庭のベンチまで来てくれるかな?待ってるよ!」
「うん、わかった」
珍しい呼び出しにちょっと緊張しながら中庭に向かった
「純花ちゃーん!こっち!」
「どしたの?話ってなに?」
「まあ、座って」
私はベンチの少し離れた芹くんの横に腰を下ろした
「ハルのことなんだけど…」
「ハルちゃん?が、どーかしたの?」
「俺、知ってるんだ、純花ちゃんが、その、ハルと付き合ってること」
「え…」
少なくともメンバーは知ってると思ってた
じゃあ、私に彼氏がいることももちろん知ってるんだ…
「ハルはさ、俺にとって大事なメンバーだし、一緒に夢を追いかけてる居なくてならない存在なんだ、
つまりですね?ハルを傷つける人は許さないわけですよ」
言い方は柔らかいけど、グサッと釘をさされた感じ
ハルを傷付けるな
そういうこと…
「あ…」
「こんなこと言うつもりなかったんだけど、ハルが苦しそうに見えたから
ハルには内緒で純花ちゃん呼び出したんだ」
「…」
「怒ってるわけじゃないからな!
ハルが望んだことだってことも知ってる。
でも、本当は心の奥で苦しんでるんじゃないかと思ったんだ
俺はそんなハルの姿見たくないから」
「ご、ごめんなさい…ごめんなさい!!」
「あ!純花ちゃん!?」
私はそこにいるのも恥ずかしくなって走り出した
何してるんだろ…
いくらハルちゃんが、いいって言ったからって甘えてた
普通に考えたってわかるわずなのに…
ばかだ私
ハルちゃんの言葉に甘えてた
私は既にハルちゃんが好きだった
付き合ってる彼よりも
私の答えはもうずっと前から決まっていた
それなのに…ずっと言えずにいた
そして私は、彼と別れた…
アーティストのほうがいいからだろ
その言葉を言われるのが嫌だったから
私は今までずっと我慢してきたんだ…
別れた今
ハルちゃんに言うべき?
言ったら自分を責めてしまう?
そんなことを悩んでたら
ハルちゃんの方からLINEが来た
[どこにいるの?]
[えっと、中庭でねこさんとあそんでますよ?]
[すぐ行くわ、待っててちょうだい?]
すると、すぐハルちゃんが現れた
「ハルちゃん?」
『今から私のうちに一緒にきて欲しいの』
「いいけど…どしたの?」
『帰ってから話すわ、一緒に来て』
私の手を取り歩き出した
部屋に着くとハルちゃんは溜め息をついた
「ハルちゃん?」
『え?あ、ごめんなさいね』
「ううん、私は、別に…」
『純花ちゃん…彼と別れたの?』
もう知ってるんだ…
自分から言うまでもなくハルちゃんは知っていた
「あ、うん…さっき」
『どして?私が原因?』
「違うよ!私が決めたことだからハルちゃんのことは関係ない」
『うそ。せっちゃんが何か言ったんでしょ』
「どう、して…
でも!決めたのは私だから!ハルちゃんは気にしないで!」
『気にするよ!好きだったんだろ!?
二人の仲は壊したくないって言ったのに、どーして…』
「それは…
それは、私が…宗の、こと…好きになっちゃったの…」
『え…うそ…』
「嘘、じゃないよ…」
長い沈黙が流れる
実際にはそんなに時間は経ってないはずがこの沈黙が凄く怖かった…
『どうしてすぐに言ってくれなかったの?』
「私、アーティストのほうがいいからだろって言われるのが嫌だったから…
アーティストって肩書きに惹かれたわけじゃない!
宗がホントに好きだから
私の気持ちをそんな風に見てほしくなかった…
でもそれは違うってわかったの
宗だけがわかってくれていればいいんだって
周りにどう思われようとアーティストの肩書きにじゃなく
宗自身をちゃんと好きだってこと、宗だけがわかっていてくれればいいんだって思ったから自分の気持ちに正直になったの
芹くんの言葉に後押しされたのかも…気付かせてくれたのは芹くんだから
だからっ!」
『純花』
「え?あ、」
フワッと私を包み込むように抱き締める
『もう、わかったから。俺はわかってるから。だからもう何も言わないで』
「うん…」
抱き締める腕が更に強くなる
『純花…もっと触れてもいい?』
「え…」
『ずっとずっと…触れたいの我慢してきたんだよ
もっと触れてもいいんだよね』
「う、うん…たくさん触れて?…私の愛は全て宗にあげる」
『ホントに?…夢みたい…』
宗は純花の頬を優しく包み込み
指で唇に触れる
『キス…してもいい?』
「うん…」
『なんかホントに夢みたいだ…ずっと触れたかった純花に…
もう遠慮したり、我慢しなくていいんだね』
「うん…」
『今日は寝かせてあげられないかもしれないけど、それでもいい?』
「うん…」
『純花…愛してる』
「うん…私も…今まで苦しい思いさせちゃってごめんなさい
私のこと、たくさん愛して触れて欲しい…」
『うん…』
二人初めてのキスを交わし
そして燃えるような二人だけの長い夜が始まった…
完
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