密会
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「久遠ちょっと来てくれ」
『なんだなんだ?一体どうしたんだ?』
「久遠、こいつ俺の彼女、純花。
ときどき練習見に来ることになるから宜しくな」
『……』
「……」
「久遠、どした?」
『い、いやなんでもない、久遠だ、宜しくな!』
「…純花です、宜しく」
今、私が付き合っているのはレヴァフェのボーカル玲音
そして今、紹介された人が
レヴァフェのリーダー兼ギターをしている月野原久遠
私達が惹かれ合うのに時間はかからなかった
目が合った瞬間、運命を感じたのは私だけじゃなかった
あの時…彼氏の玲音に紹介された時
俺に用事あって連絡付かない時は
久遠のほうに連絡くれればいいからと言われ
連絡先を交換しあっていた
《今日、会えるか?》
〈うん…玲音は成海くんと夕星くんと遊びに出掛けるみたいだから…〉
《そっか、じゃあ待ってる。早く会いたい》
〈うん…私も〉
私がお昼休み昼食を取っていると久遠からLINEがきた
私は社会人、久遠と玲音は大学生
玲音が大学生になってすぐ二人は一緒に暮らしていたんだけど
一緒に暮らしてると色々不都合なことが出てきちゃって
玲音は亜貴ちゃんと暮らし始め
久遠は独り暮らしになった
私達が玲音に隠れて付き合うようになったのは出会ってから1週間たった頃だった
LINE交換をしてその日のうちにすぐにやり取りが始まり
そして今、この密会を繰り返してる
ピンポーン♪
『はい』
「あ、私――キャ!」
ドアがいきなり開いたかと思えば手首を掴まれ中に連れ込まれる
待ちきれないとばかりに玄関先で抱き締められ久遠の止まないキスの嵐
『やっと会えたな…やっと触れられた…
玲音と毎日一緒にいるお前を見てたら気が狂いそうだった。
今日はずっと離れたくないし離さないからな』
「ごめんね、でも練習を見に行ってたのは少しでも久遠に会いたかったからだよ?」
『それでもだ、俺の性格知ってるだろ?一緒にいるところなんてあんまり見たくなかったんだ、嫉妬でおかしくなりそうだった…』
「久遠ごめん…んっ……」
今日の久遠はいつもより求め方が激しい
私達はそのままベッドに流れ込む
久遠の手が私の手に絡める
久遠の手は大きくて暖かくとても安心する
私はその手をギュッと握ると
それに答えるかのように握り返してくれる
そして私達は何度も愛し合い私を何度も快楽へと導いた
玲音に罪悪感は無いとは言えない
私は一度に二人の人を愛せる程
器用でもない
今の私の気持ちや想いは既に久遠に向いていた
1日の始まりと1日の最後に想うのは玲音ではなく
久遠になっていた
玲音とは別れなきゃいけない
でも自分から言う勇気がない
私は今まで浮気なんてしないと誓っていた
寧ろ浮気なんて嫌いだった筈なのに
久遠は特別だった
私の気持ちを変えるほどの魅力があったんだ
このままでいいわけがないのもわかってる
わかってるけど…
『なあ、あの日どうして用事もないのにお前にLINEしたかわかるか?』
「…ん…私と同じ気持ちだったなら嬉しいんだけどな」
『ん?なんだ?言ってみな』
「うん…一目惚れしたから」
『そう…か、俺と同じだな』
「ホントに?」
『まあ…な、何の根拠もないけど、やっと会えたって思えたんだ』
「やっと会えた?」
『そう、出会うべきして出会ったんだって
だから俺のものにしなきゃいけない
こいつを逃がしちゃいけないって。
玲音には…悪いけどな
お前は?俺のどこに一目惚れしたんだ?』
「…なんとなく?」
『こらこら、なんとなくは禁止だぞ?』
「クスッ、そうだったね
私も久遠と同じだよ?この人しかいないってこの人に出会う為に、生まれてきたんだってそう咄嗟に思え…たの…ごめん」
あの時の気持ちが今になってお互いに同じものだと知った時
私は凄く嬉しかった
まるで私には彼氏がいないかのように
玲音のことを忘れて…
彼がいる私が、あの時そんなことを思っていたなんて知ったら誰だって酷い女だって思うに決まってる
『どうしてあやまるんだ?俺は嬉しいぞ?』
「ホント?」
『うん、浮気性なんじゃないかとかそんなこと思わないしな
人を好きになるのって
相手がいたとしても俺は関係ないと思ってる
好きな気持ちは誰にも止められないだろ?』
見透かされていた
全てお見通しだった
今まで私の考えていることがわかってしまう人なんて居なかった
玲音には悪いけど…
感謝してる…玲音がいなかったら久遠と出会うことすら出来なかったから…
私が帰る準備を始めていると後ろから抱き締めながら首元に何度もキスを落としながら囁く
『なあ…帰したくない…玲音のとこに帰したくない…
帰るな、今日は泊まってってくれないか…』
振り向いて久遠を見ると表情が苦しんでいた
その表情が私を決断させた
「久遠、ちょっと待っててくれる?すぐ戻ってくるから少しの間、待ってて?ね?」
『いいけど…どこに行くんだ?』
「ちょっとね、ごめんね行ってくる」
私は久遠の部屋を飛び出し玲音に電話する
「もしもし?私。
今から会って話があるの-」
久遠をこれ以上苦しめない為に……
「ただいま」
『あ、あぁ、おかえり』
「ごめんね」
『いや、別にいいけどな、用事、終わったのか?』
「うん…終わった
終わらせてきたよ」
『なにがだ?』
「終わらせてきたの。玲音と…」
『え…どうした?いきなり』
「うん…やっぱりよくないと思って
こんな曖昧な関係じゃなく
キチンとしたかったから
それに久遠は玲音と親友でもあるしバンドの仲間でもあるじゃない?
このままじゃいけないと思ったの
このまま、二人同時になんて…
玲音も久遠もこれ以上苦しめたくないの
久遠が好きだから。好きで好きで止められないからけじめつけてきたの」
『お前…でも、嬉しいよ
心から嬉しいよ、俺達これからは堂々としていられるんだな
あの玲音がよく別れに応じてくれたな
玲音に謝らなきゃな』
「そうだね、渋るわけでもなく意外にアッサリだった
…愛されてなかったのかな、ハハハ」
『そんな顔するな、これからは俺が純花のこと思いっきり愛してやるから
俺の愛が重たいのは知ってるよな!』
「うん、知ってるよ
ありがとう私も久遠のことだけこれから愛してく。
今まで辛い思いさせて…ごめんね、もう大丈夫だから」
そして今までの玲音との関係に終わりを告げ
これからはずっと久遠と二人でいられる
『あ~ホント!!嬉しいよ!』
「キャッ!」
久遠は私を捕まえてベッドに二人倒れ込む
そしてすぐさまベッドに倒れてる私を見下ろす
『可愛いよ…これ以上好きにさせてどうするんだ?
愛してる純花、誰にも渡さない、んっ…』
今日何度目かもわからないキスをかわす
「…んっ…またするの?さっきまで何度も愛し合ったじゃない」
キスの合間に久遠に問いかける
久遠は色っぽい表情で微笑んでくる
『何度だって純花を抱くよ
愛してる
今日からは俺だけの純花なんだから朝まで覚悟しとくんだぞ』
「はい。
久遠、愛してる」
完
『なんだなんだ?一体どうしたんだ?』
「久遠、こいつ俺の彼女、純花。
ときどき練習見に来ることになるから宜しくな」
『……』
「……」
「久遠、どした?」
『い、いやなんでもない、久遠だ、宜しくな!』
「…純花です、宜しく」
今、私が付き合っているのはレヴァフェのボーカル玲音
そして今、紹介された人が
レヴァフェのリーダー兼ギターをしている月野原久遠
私達が惹かれ合うのに時間はかからなかった
目が合った瞬間、運命を感じたのは私だけじゃなかった
あの時…彼氏の玲音に紹介された時
俺に用事あって連絡付かない時は
久遠のほうに連絡くれればいいからと言われ
連絡先を交換しあっていた
《今日、会えるか?》
〈うん…玲音は成海くんと夕星くんと遊びに出掛けるみたいだから…〉
《そっか、じゃあ待ってる。早く会いたい》
〈うん…私も〉
私がお昼休み昼食を取っていると久遠からLINEがきた
私は社会人、久遠と玲音は大学生
玲音が大学生になってすぐ二人は一緒に暮らしていたんだけど
一緒に暮らしてると色々不都合なことが出てきちゃって
玲音は亜貴ちゃんと暮らし始め
久遠は独り暮らしになった
私達が玲音に隠れて付き合うようになったのは出会ってから1週間たった頃だった
LINE交換をしてその日のうちにすぐにやり取りが始まり
そして今、この密会を繰り返してる
ピンポーン♪
『はい』
「あ、私――キャ!」
ドアがいきなり開いたかと思えば手首を掴まれ中に連れ込まれる
待ちきれないとばかりに玄関先で抱き締められ久遠の止まないキスの嵐
『やっと会えたな…やっと触れられた…
玲音と毎日一緒にいるお前を見てたら気が狂いそうだった。
今日はずっと離れたくないし離さないからな』
「ごめんね、でも練習を見に行ってたのは少しでも久遠に会いたかったからだよ?」
『それでもだ、俺の性格知ってるだろ?一緒にいるところなんてあんまり見たくなかったんだ、嫉妬でおかしくなりそうだった…』
「久遠ごめん…んっ……」
今日の久遠はいつもより求め方が激しい
私達はそのままベッドに流れ込む
久遠の手が私の手に絡める
久遠の手は大きくて暖かくとても安心する
私はその手をギュッと握ると
それに答えるかのように握り返してくれる
そして私達は何度も愛し合い私を何度も快楽へと導いた
玲音に罪悪感は無いとは言えない
私は一度に二人の人を愛せる程
器用でもない
今の私の気持ちや想いは既に久遠に向いていた
1日の始まりと1日の最後に想うのは玲音ではなく
久遠になっていた
玲音とは別れなきゃいけない
でも自分から言う勇気がない
私は今まで浮気なんてしないと誓っていた
寧ろ浮気なんて嫌いだった筈なのに
久遠は特別だった
私の気持ちを変えるほどの魅力があったんだ
このままでいいわけがないのもわかってる
わかってるけど…
『なあ、あの日どうして用事もないのにお前にLINEしたかわかるか?』
「…ん…私と同じ気持ちだったなら嬉しいんだけどな」
『ん?なんだ?言ってみな』
「うん…一目惚れしたから」
『そう…か、俺と同じだな』
「ホントに?」
『まあ…な、何の根拠もないけど、やっと会えたって思えたんだ』
「やっと会えた?」
『そう、出会うべきして出会ったんだって
だから俺のものにしなきゃいけない
こいつを逃がしちゃいけないって。
玲音には…悪いけどな
お前は?俺のどこに一目惚れしたんだ?』
「…なんとなく?」
『こらこら、なんとなくは禁止だぞ?』
「クスッ、そうだったね
私も久遠と同じだよ?この人しかいないってこの人に出会う為に、生まれてきたんだってそう咄嗟に思え…たの…ごめん」
あの時の気持ちが今になってお互いに同じものだと知った時
私は凄く嬉しかった
まるで私には彼氏がいないかのように
玲音のことを忘れて…
彼がいる私が、あの時そんなことを思っていたなんて知ったら誰だって酷い女だって思うに決まってる
『どうしてあやまるんだ?俺は嬉しいぞ?』
「ホント?」
『うん、浮気性なんじゃないかとかそんなこと思わないしな
人を好きになるのって
相手がいたとしても俺は関係ないと思ってる
好きな気持ちは誰にも止められないだろ?』
見透かされていた
全てお見通しだった
今まで私の考えていることがわかってしまう人なんて居なかった
玲音には悪いけど…
感謝してる…玲音がいなかったら久遠と出会うことすら出来なかったから…
私が帰る準備を始めていると後ろから抱き締めながら首元に何度もキスを落としながら囁く
『なあ…帰したくない…玲音のとこに帰したくない…
帰るな、今日は泊まってってくれないか…』
振り向いて久遠を見ると表情が苦しんでいた
その表情が私を決断させた
「久遠、ちょっと待っててくれる?すぐ戻ってくるから少しの間、待ってて?ね?」
『いいけど…どこに行くんだ?』
「ちょっとね、ごめんね行ってくる」
私は久遠の部屋を飛び出し玲音に電話する
「もしもし?私。
今から会って話があるの-」
久遠をこれ以上苦しめない為に……
「ただいま」
『あ、あぁ、おかえり』
「ごめんね」
『いや、別にいいけどな、用事、終わったのか?』
「うん…終わった
終わらせてきたよ」
『なにがだ?』
「終わらせてきたの。玲音と…」
『え…どうした?いきなり』
「うん…やっぱりよくないと思って
こんな曖昧な関係じゃなく
キチンとしたかったから
それに久遠は玲音と親友でもあるしバンドの仲間でもあるじゃない?
このままじゃいけないと思ったの
このまま、二人同時になんて…
玲音も久遠もこれ以上苦しめたくないの
久遠が好きだから。好きで好きで止められないからけじめつけてきたの」
『お前…でも、嬉しいよ
心から嬉しいよ、俺達これからは堂々としていられるんだな
あの玲音がよく別れに応じてくれたな
玲音に謝らなきゃな』
「そうだね、渋るわけでもなく意外にアッサリだった
…愛されてなかったのかな、ハハハ」
『そんな顔するな、これからは俺が純花のこと思いっきり愛してやるから
俺の愛が重たいのは知ってるよな!』
「うん、知ってるよ
ありがとう私も久遠のことだけこれから愛してく。
今まで辛い思いさせて…ごめんね、もう大丈夫だから」
そして今までの玲音との関係に終わりを告げ
これからはずっと久遠と二人でいられる
『あ~ホント!!嬉しいよ!』
「キャッ!」
久遠は私を捕まえてベッドに二人倒れ込む
そしてすぐさまベッドに倒れてる私を見下ろす
『可愛いよ…これ以上好きにさせてどうするんだ?
愛してる純花、誰にも渡さない、んっ…』
今日何度目かもわからないキスをかわす
「…んっ…またするの?さっきまで何度も愛し合ったじゃない」
キスの合間に久遠に問いかける
久遠は色っぽい表情で微笑んでくる
『何度だって純花を抱くよ
愛してる
今日からは俺だけの純花なんだから朝まで覚悟しとくんだぞ』
「はい。
久遠、愛してる」
完
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