幸せとは
橘 昴は悲しみに暮れていた。
自分勝手な理由で最愛の人を傷つけた自分も許せなかった。
彼女の無二の親友である玲愛に連絡を入れたのは、そんな自分の罪の意識から逃れたい思いもあったのだろう。
それに、傷ついた加奈を慰められるのは玲愛しかいないのもわかっていた。
怒られるのを覚悟で加奈と別れた事を玲愛に告げた。
結果は予想通り、いや予想を遥かに超えてブチギレられた。
何も言い訳するつもりも無かったし、事実だけ伝えて話を終わらすつもりだったのだが、彼女の罵倒につい本音が出てしまった。
「俺だって、本当は嫌なんだよ…」
「なによ…それ。ちゃんと話してよ」
言うつもりは無かったが、ここで言わなければ加奈との縁が切れてしまう。
自分から別れたはずなのに、都合の良い事を言ってるのはわかってる。
それでも、加奈が好きなんだ。
玲愛との会話を終え、ただただ後悔と消失感だけが残った。
俺はバカだ。もし許されるなら、もう一度加奈に会いたい。
会ってちゃんと話したい。
それでダメなら仕方ないさ。
加奈に連絡を入れようとスマホを手に取ると玲愛から着信が入った。
何かあったのだろうか…すぐに通話をタッチする。
「今日これから加奈と会うよ。そう、いつもの店。ちゃんと話したいって気持ちがあるなら来て。そうじゃないなら二度と加奈の前に現れないで」
「わかった。ありがとう」
通話を終えるとバイクのキーを持ち家を出る。
ちゃんと話さなきゃ、いや、その前にまず謝らなきゃな。
待ち合わせの店に向けてバイクを走らす。
信号が変わりアクセルを開くと、スマホを手にした高校生が渡ろうとして来た。
慌ててクラクションを鳴らす。
「馬鹿野郎!」
思わず叫んでいた。
今日以外なら事故ってもかまわない。
今日だけは何があっても目的地に着かなければ、俺は大切な存在を失ってしまう。
いや、もう失っていて、取り返しなんてつかないのかもしれない。
それでも、僅かでも可能性があるなら、許されるなら…。
微かな期待と不安を胸にバイクを走らせた。
自分勝手な理由で最愛の人を傷つけた自分も許せなかった。
彼女の無二の親友である玲愛に連絡を入れたのは、そんな自分の罪の意識から逃れたい思いもあったのだろう。
それに、傷ついた加奈を慰められるのは玲愛しかいないのもわかっていた。
怒られるのを覚悟で加奈と別れた事を玲愛に告げた。
結果は予想通り、いや予想を遥かに超えてブチギレられた。
何も言い訳するつもりも無かったし、事実だけ伝えて話を終わらすつもりだったのだが、彼女の罵倒につい本音が出てしまった。
「俺だって、本当は嫌なんだよ…」
「なによ…それ。ちゃんと話してよ」
言うつもりは無かったが、ここで言わなければ加奈との縁が切れてしまう。
自分から別れたはずなのに、都合の良い事を言ってるのはわかってる。
それでも、加奈が好きなんだ。
玲愛との会話を終え、ただただ後悔と消失感だけが残った。
俺はバカだ。もし許されるなら、もう一度加奈に会いたい。
会ってちゃんと話したい。
それでダメなら仕方ないさ。
加奈に連絡を入れようとスマホを手に取ると玲愛から着信が入った。
何かあったのだろうか…すぐに通話をタッチする。
「今日これから加奈と会うよ。そう、いつもの店。ちゃんと話したいって気持ちがあるなら来て。そうじゃないなら二度と加奈の前に現れないで」
「わかった。ありがとう」
通話を終えるとバイクのキーを持ち家を出る。
ちゃんと話さなきゃ、いや、その前にまず謝らなきゃな。
待ち合わせの店に向けてバイクを走らす。
信号が変わりアクセルを開くと、スマホを手にした高校生が渡ろうとして来た。
慌ててクラクションを鳴らす。
「馬鹿野郎!」
思わず叫んでいた。
今日以外なら事故ってもかまわない。
今日だけは何があっても目的地に着かなければ、俺は大切な存在を失ってしまう。
いや、もう失っていて、取り返しなんてつかないのかもしれない。
それでも、僅かでも可能性があるなら、許されるなら…。
微かな期待と不安を胸にバイクを走らせた。
