きっとまた逢える日まで
さぁ、あなたの名前は?
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「ねぇ、いつまでそうしてるのさ…」
誰も居なくなった船内で私は疑問符を投げかけていた。
いや、"誰も"は訂正
本来いるはずが無い人が私の腰に腕を回して首筋に顔を埋めている
「黙れ皮付き」
「黙って欲しいなら一旦離れておくれよ…」
そう、私に抱きついてきてるのは人間の事を皮付きなんて特徴的に呼ぶレブナント
いつもツンとした態度で接してくる癖に、今日は何故か妙に距離感が近いのだ
それに今日はレブナントは試合ではない筈なのに…なんで普段寄り付かないドロップシップに居るのか…
「ねぇ、今日はどうしたってのさ、貴方がこんなことするなんて今に槍が空から降ってくるよ」
「…槍なんぞ空から降ってくるわけないだろ」
「例えだよレブナント君…」
そんな他愛のないやり取りをしていると、ドロップシップ内にある大画面にチャンピオンの文字がでかでかと表示された
試合が終わったらしい、そろそろみんなも戻ってくるだろう
「ほらレブナント、そろそろみんな戻ってくるよ、何かあったなら言ってみなよ」
そういうと小さく唸り声をあげたかと思うとポツポツと歯切れ悪く話し始めた
「貴様が、…ナオが霧のように消える夢を見た…いや、実際夢だったのか、今の私には夢等見る術がない…が、確かにあれは皮付きだった頃に覚えのある感覚だった」
「だから今、こうして消えぬよう押さえてるのだ」
まず皮付きと呼ばれず名前で呼ばれた事も驚いたが
そんな小さな夢ひとつで怯えているのにもさらに驚いた。
「大丈夫だよ、レブナントそんなのただの夢さ、そう簡単に私は消えないよ」
そう言いながら腰に巻かれた手を握りしめる
冷たく、無機質な質感の手
だけど何故か今はどことなく熱を感じる気がした
「…ふん」
そう言い放つとすくりと立ち上がりゆらゆらと歩き始めた
「もう戻る、次試合がある時は私と組め、いいな」
「はいはい、せいぜい私が夢と同じように消えないように守ってくださいな」
なんて、少し悪態を着くと小さく笑いながら
当然だ
と言い残して船内を後にした。
-----------------------------END
誰も居なくなった船内で私は疑問符を投げかけていた。
いや、"誰も"は訂正
本来いるはずが無い人が私の腰に腕を回して首筋に顔を埋めている
「黙れ皮付き」
「黙って欲しいなら一旦離れておくれよ…」
そう、私に抱きついてきてるのは人間の事を皮付きなんて特徴的に呼ぶレブナント
いつもツンとした態度で接してくる癖に、今日は何故か妙に距離感が近いのだ
それに今日はレブナントは試合ではない筈なのに…なんで普段寄り付かないドロップシップに居るのか…
「ねぇ、今日はどうしたってのさ、貴方がこんなことするなんて今に槍が空から降ってくるよ」
「…槍なんぞ空から降ってくるわけないだろ」
「例えだよレブナント君…」
そんな他愛のないやり取りをしていると、ドロップシップ内にある大画面にチャンピオンの文字がでかでかと表示された
試合が終わったらしい、そろそろみんなも戻ってくるだろう
「ほらレブナント、そろそろみんな戻ってくるよ、何かあったなら言ってみなよ」
そういうと小さく唸り声をあげたかと思うとポツポツと歯切れ悪く話し始めた
「貴様が、…ナオが霧のように消える夢を見た…いや、実際夢だったのか、今の私には夢等見る術がない…が、確かにあれは皮付きだった頃に覚えのある感覚だった」
「だから今、こうして消えぬよう押さえてるのだ」
まず皮付きと呼ばれず名前で呼ばれた事も驚いたが
そんな小さな夢ひとつで怯えているのにもさらに驚いた。
「大丈夫だよ、レブナントそんなのただの夢さ、そう簡単に私は消えないよ」
そう言いながら腰に巻かれた手を握りしめる
冷たく、無機質な質感の手
だけど何故か今はどことなく熱を感じる気がした
「…ふん」
そう言い放つとすくりと立ち上がりゆらゆらと歩き始めた
「もう戻る、次試合がある時は私と組め、いいな」
「はいはい、せいぜい私が夢と同じように消えないように守ってくださいな」
なんて、少し悪態を着くと小さく笑いながら
当然だ
と言い残して船内を後にした。
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