アルバムの後日談(ほのぼの)
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ただいま私は、クレイジーの部屋で彼の仕事のお手伝いの休憩中。
ちなみに、クレイジーも一緒に休憩中。
珈琲を飲みながら、私の雑談を聞いてもらう時間になりつつあるこの時間。
クレイジーから雑談を振ってくれることは、ほとんどないんだけど……。
普段無口な彼が、なんだかんだ私の話を楽しそうに聞いてくれるから、私もこの時間が案外好きなんだよね。
それに、クレイジーも私の話を楽しみにしてくれてるんじゃないかな?
(ポジティブに捉えすぎ?)
と言う訳で、この前マスターと話した話が気になったから、今日はその話を彼に聞いてみることにした。
『前にマスターが、「1ヶ月だけクレイジーと同じ部屋だった」って言ってたけど本当?』
クレイジー「そういえばそうだったな」
いつも通り、気だるそうな雰囲気で相槌を打ってくれる。
かと思えば、ふと思い出したかのように質問を投げかけてきた。
クレイジー「アイツ、何か言ってたか?」
『うーん、強いていうならクレイジーが怒って部屋を別々にしたくらい?』
クレイジー「あー……」
珍しく今日は雑談のスイッチが入ったのかな?
まだ聞いていないことを、スラスラと話し始めてくれた。
クレイジー「大変だったんだよな。部屋の片付け」
『あはは、前にマスターの部屋の片付けを手伝ったからわかるかも』
クレイジー「俺が仕事してるのに、遊ぶし話しかけてくるしで面倒だった」
『だから部屋を別々にしたのね』
クレイジー「いや、それくらいならまだ我慢できるけど……」
なんでかしら?
ちょっとだけこっちを睨んでない?
もしかして、「意外と心が広いんだなー」って思ったことがバレてる?
クレイジー「失礼なことを考えているだろ」
『な!? えっと、カンガエテナイデスヨ! クレイジーサン!』
クレイジー「許容範囲は広い方だと思うぞ」
『あーそうそう、クレイジーって意外と器が広いなーって思ったんだよね……って心読んでるじゃない!?』
最初からわかってるならそう言ってよね!
全く、この人は……。
(これ以上考えるのはよしましょう)
クレイジー「なんだ」
『なんでもないです』
だって、この人たちはすぐに読心術使うんだから。
じゃなくて……!
『じゃあなんで部屋を別々にしたの?』
クレイジー「アイツの寝言がうるさすぎたから」
『あ、そーなんだ!』
クレイジー「?」
『ううん、「僕が部屋の片付けをしないから別々の部屋になった」、ってマスターが言ってたたからさ』
ーΣバンッ
マスター「そーだったの!?」
『わぁ!』
急にマスターがあらわれて、いきなり話に入ってきたから、私は危うく珈琲を溢しそうになる。
そんなマスターに、「部屋に入るならノックしろ」しか言わないクレイジー。
いつも思うのだけど、慣れすぎじゃないかしら?
コレまたいつも通り、マスターは「ごめん」と謝ったかと思うと、私のすぐ横に座りクレイジーに詰め寄り始める。
もはやお決まりの展開。
マスター「それより、部屋を分けた理由、僕の寝言がうるさかったって本当?」
クレイジー「すごかった」
マスター「すごかったってどんな感じ? 何言ってた?」
マスターは少しワクワクしながら質問をしていく。
因みに私も、寝言がすごいってどんな状況なのか気になっちゃって、マスターと一緒に前のめりになる。
だって、普段こんなに喋ってるマスターだよ?
寝言で何を言っているか気になるし……。
それに、神様の寝言なんて興味が湧いちゃうじゃない!
クレイジー「そうだな、本当に人と話してるみたいだったな」
*******
▼クレイジーの回想
クレイジー「ようやく部屋が片付いた」
マスターと部屋が同じになってからというもの、彼によって物が散らかった部屋を片付けることが、深夜の日課になっているクレイジー。
ようやく部屋を朝の状態に戻せたところで、彼は一息つく。
クレイジー「俺も寝るか」
マスター「んんー、寝よ寝よ」
クレイジー「あ? お前、起きてたなら片付け手伝えよ」
不意に寝ていると思っていた自身の兄から話しかけられて、彼は若干苛立ちを覚えながら返答をするも……?
マスター「寝てる……むにゃぁzzzz」
クレイジー「マスター、起きてるだろ。オイ」
マスター「zzzz」
クレイジー「……本当に寝てンのか?」
マスター「zzzzz」
マスターの返答もなく、何事もないように幸せそうな寝顔を浮かべている。
ただの寝言だったか、と理解して、彼も兄と同じように自分のベッドに入る。
その瞬間ーー!
マスター「あー!」
クレイジー「!?」
急にマスターが奇声を上げるため、クレイジーは驚いて肩を揺らす。
マスター「ごめんこれ明日やるから! 大丈夫! そのま…ま…」
クレイジー「寝言、だよな。お前、寝てるよな……?」
マスター「……ねてます……寝てます」
クレイジー「コイツ……一体なんなんだ」
******
クレイジー「ということがあった」
マスター「は、恥ずかしい〜〜!」
マスターは、顔面を真っ赤にして両手を覆う。
『寝ながら普通に喋ってる……」
マスター「そんなはっきり喋ってるだなんて、自分でもびっくりだよ」
マスターの言葉の後に、クレイジーは深くため息をつき、そのまま流暢に当時の文句を言い続ける。
クレイジー「寝言だけならまだしも、段々魔法を使って攻撃してくるようになってきたからな。流石に部屋を別々にした」
マスター「ああー、だから僕の部屋は朝になると散らかってるんだね」
『えええー! 物騒すぎない!?』
マスター「てっきり、クレイジーが夜な夜な僕の部屋を荒らしに来てると思っていたよ」
クレイジー「お前と一緒にするな」
マスター「僕も部屋を荒らしになんて行かないって」
クレイジー「論点そこじゃない」
2人がいつも通り言い合いし出す。
……はい、きました。この流れ。
この調子だと、いつまでも続きそうだからそろそろ止めないと!
『マスターは寝ているときも元気なんだね』
クレイジー「元気で片付けられるレベルじゃないけどな」
マスター「あはは……でも実は、クレイジーもすごいんだよ!」
とーっても黒い顔をしながらマスターがニヤニヤし出す。
えっと、マスターって邪神だったかしら!?
『何がすごいの……?』
あまりの笑みに気になって、つい質問をしちゃう。
マスター「ふふふ、歯軋りがね!!」
『は、歯軋り?』
クレイジー「あー、だから起きると顎が痛いのか」
マスター「骨が砕けてるんじゃないかってくらいすごいよ、本当に」
『そんなに酷いの!?』
骨が砕けるって……どれだけやばいのかしら!?
******
▼マスターの回想
ゴリゴリゴリ……
マスター「んん…なんの音…?」
マスターは、大きな石同士を合わせるような音で目が覚める。
その音の方向を見るとーー!
マスター「え? クレイジー……?」
すごい力で歯を食いしばり、眉間には皺がより、尋常ではない大きさの音の歯軋りをしている弟の姿が目に映る。
それはもう、今にも歯、いや顎の骨が砕けるんじゃないかと心配になるくらいの音。
加えてーー
クレイジー「……仕事……壊す……」
マスター「ええー、物騒な寝言……」
ぼそりと呟く寝言に、マスターは身震いをする。
かと思えば……。
クレイジー「……マスター」
マスター「え! 僕のこと呼んだ?」
クレイジー「zzzz」
マスター「寝言かぁ〜。寝言で呼ぶくらい僕のこと好きなんだね! 僕もクレイジー大好き!」
******
マスター「ってことがあってさー。クレイジーはやっぱり、僕のこと大好きなんだね」
最後に急に話が変わったけど!
それより……。
『マスター、多分それ「仕事しないと壊すぞマスター」じゃないかしら?』
マスター「え」
クレイジー「思い出した。その時期、本当にお前が仕事をしなさすぎてストレスだったんだよな」
マスター「ええーごめんー!」
クレイジー「今もストレスだけどな」
『クレイジーの歯のために、もうちょっと仕事がんばろ?』
マスター「そうだね……今でも壁の向こうから歯軋り聞こえてくるからちゃんとやります」
『!?』
今もストレスがすごいのかしら…?
とりあえず、2人は部屋を別々にして大正解ということがわかった。
Fin
ちなみに、クレイジーも一緒に休憩中。
珈琲を飲みながら、私の雑談を聞いてもらう時間になりつつあるこの時間。
クレイジーから雑談を振ってくれることは、ほとんどないんだけど……。
普段無口な彼が、なんだかんだ私の話を楽しそうに聞いてくれるから、私もこの時間が案外好きなんだよね。
それに、クレイジーも私の話を楽しみにしてくれてるんじゃないかな?
(ポジティブに捉えすぎ?)
と言う訳で、この前マスターと話した話が気になったから、今日はその話を彼に聞いてみることにした。
『前にマスターが、「1ヶ月だけクレイジーと同じ部屋だった」って言ってたけど本当?』
クレイジー「そういえばそうだったな」
いつも通り、気だるそうな雰囲気で相槌を打ってくれる。
かと思えば、ふと思い出したかのように質問を投げかけてきた。
クレイジー「アイツ、何か言ってたか?」
『うーん、強いていうならクレイジーが怒って部屋を別々にしたくらい?』
クレイジー「あー……」
珍しく今日は雑談のスイッチが入ったのかな?
まだ聞いていないことを、スラスラと話し始めてくれた。
クレイジー「大変だったんだよな。部屋の片付け」
『あはは、前にマスターの部屋の片付けを手伝ったからわかるかも』
クレイジー「俺が仕事してるのに、遊ぶし話しかけてくるしで面倒だった」
『だから部屋を別々にしたのね』
クレイジー「いや、それくらいならまだ我慢できるけど……」
なんでかしら?
ちょっとだけこっちを睨んでない?
もしかして、「意外と心が広いんだなー」って思ったことがバレてる?
クレイジー「失礼なことを考えているだろ」
『な!? えっと、カンガエテナイデスヨ! クレイジーサン!』
クレイジー「許容範囲は広い方だと思うぞ」
『あーそうそう、クレイジーって意外と器が広いなーって思ったんだよね……って心読んでるじゃない!?』
最初からわかってるならそう言ってよね!
全く、この人は……。
(これ以上考えるのはよしましょう)
クレイジー「なんだ」
『なんでもないです』
だって、この人たちはすぐに読心術使うんだから。
じゃなくて……!
『じゃあなんで部屋を別々にしたの?』
クレイジー「アイツの寝言がうるさすぎたから」
『あ、そーなんだ!』
クレイジー「?」
『ううん、「僕が部屋の片付けをしないから別々の部屋になった」、ってマスターが言ってたたからさ』
ーΣバンッ
マスター「そーだったの!?」
『わぁ!』
急にマスターがあらわれて、いきなり話に入ってきたから、私は危うく珈琲を溢しそうになる。
そんなマスターに、「部屋に入るならノックしろ」しか言わないクレイジー。
いつも思うのだけど、慣れすぎじゃないかしら?
コレまたいつも通り、マスターは「ごめん」と謝ったかと思うと、私のすぐ横に座りクレイジーに詰め寄り始める。
もはやお決まりの展開。
マスター「それより、部屋を分けた理由、僕の寝言がうるさかったって本当?」
クレイジー「すごかった」
マスター「すごかったってどんな感じ? 何言ってた?」
マスターは少しワクワクしながら質問をしていく。
因みに私も、寝言がすごいってどんな状況なのか気になっちゃって、マスターと一緒に前のめりになる。
だって、普段こんなに喋ってるマスターだよ?
寝言で何を言っているか気になるし……。
それに、神様の寝言なんて興味が湧いちゃうじゃない!
クレイジー「そうだな、本当に人と話してるみたいだったな」
*******
▼クレイジーの回想
クレイジー「ようやく部屋が片付いた」
マスターと部屋が同じになってからというもの、彼によって物が散らかった部屋を片付けることが、深夜の日課になっているクレイジー。
ようやく部屋を朝の状態に戻せたところで、彼は一息つく。
クレイジー「俺も寝るか」
マスター「んんー、寝よ寝よ」
クレイジー「あ? お前、起きてたなら片付け手伝えよ」
不意に寝ていると思っていた自身の兄から話しかけられて、彼は若干苛立ちを覚えながら返答をするも……?
マスター「寝てる……むにゃぁzzzz」
クレイジー「マスター、起きてるだろ。オイ」
マスター「zzzz」
クレイジー「……本当に寝てンのか?」
マスター「zzzzz」
マスターの返答もなく、何事もないように幸せそうな寝顔を浮かべている。
ただの寝言だったか、と理解して、彼も兄と同じように自分のベッドに入る。
その瞬間ーー!
マスター「あー!」
クレイジー「!?」
急にマスターが奇声を上げるため、クレイジーは驚いて肩を揺らす。
マスター「ごめんこれ明日やるから! 大丈夫! そのま…ま…」
クレイジー「寝言、だよな。お前、寝てるよな……?」
マスター「……ねてます……寝てます」
クレイジー「コイツ……一体なんなんだ」
******
クレイジー「ということがあった」
マスター「は、恥ずかしい〜〜!」
マスターは、顔面を真っ赤にして両手を覆う。
『寝ながら普通に喋ってる……」
マスター「そんなはっきり喋ってるだなんて、自分でもびっくりだよ」
マスターの言葉の後に、クレイジーは深くため息をつき、そのまま流暢に当時の文句を言い続ける。
クレイジー「寝言だけならまだしも、段々魔法を使って攻撃してくるようになってきたからな。流石に部屋を別々にした」
マスター「ああー、だから僕の部屋は朝になると散らかってるんだね」
『えええー! 物騒すぎない!?』
マスター「てっきり、クレイジーが夜な夜な僕の部屋を荒らしに来てると思っていたよ」
クレイジー「お前と一緒にするな」
マスター「僕も部屋を荒らしになんて行かないって」
クレイジー「論点そこじゃない」
2人がいつも通り言い合いし出す。
……はい、きました。この流れ。
この調子だと、いつまでも続きそうだからそろそろ止めないと!
『マスターは寝ているときも元気なんだね』
クレイジー「元気で片付けられるレベルじゃないけどな」
マスター「あはは……でも実は、クレイジーもすごいんだよ!」
とーっても黒い顔をしながらマスターがニヤニヤし出す。
えっと、マスターって邪神だったかしら!?
『何がすごいの……?』
あまりの笑みに気になって、つい質問をしちゃう。
マスター「ふふふ、歯軋りがね!!」
『は、歯軋り?』
クレイジー「あー、だから起きると顎が痛いのか」
マスター「骨が砕けてるんじゃないかってくらいすごいよ、本当に」
『そんなに酷いの!?』
骨が砕けるって……どれだけやばいのかしら!?
******
▼マスターの回想
ゴリゴリゴリ……
マスター「んん…なんの音…?」
マスターは、大きな石同士を合わせるような音で目が覚める。
その音の方向を見るとーー!
マスター「え? クレイジー……?」
すごい力で歯を食いしばり、眉間には皺がより、尋常ではない大きさの音の歯軋りをしている弟の姿が目に映る。
それはもう、今にも歯、いや顎の骨が砕けるんじゃないかと心配になるくらいの音。
加えてーー
クレイジー「……仕事……壊す……」
マスター「ええー、物騒な寝言……」
ぼそりと呟く寝言に、マスターは身震いをする。
かと思えば……。
クレイジー「……マスター」
マスター「え! 僕のこと呼んだ?」
クレイジー「zzzz」
マスター「寝言かぁ〜。寝言で呼ぶくらい僕のこと好きなんだね! 僕もクレイジー大好き!」
******
マスター「ってことがあってさー。クレイジーはやっぱり、僕のこと大好きなんだね」
最後に急に話が変わったけど!
それより……。
『マスター、多分それ「仕事しないと壊すぞマスター」じゃないかしら?』
マスター「え」
クレイジー「思い出した。その時期、本当にお前が仕事をしなさすぎてストレスだったんだよな」
マスター「ええーごめんー!」
クレイジー「今もストレスだけどな」
『クレイジーの歯のために、もうちょっと仕事がんばろ?』
マスター「そうだね……今でも壁の向こうから歯軋り聞こえてくるからちゃんとやります」
『!?』
今もストレスがすごいのかしら…?
とりあえず、2人は部屋を別々にして大正解ということがわかった。
Fin
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