02 君のなまえ
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「ふぅ…今日もいい天気!」
一晩しっかり休んだ葵はすっかり回復していた
すぅ、と息を吸うと早朝の爽やかな風と
今日も元気に鳴く蝉の声に夏の匂いが感じられる
…さて、今日は海堂先輩に昨日のお礼を言わなければならない
手ぶらでは何なので、駅前の人気なケーキ屋の焼き菓子の詰め合わせを用意した
甘いものが好きなのか分からないので
手軽なサイズのものにしておいた
何よりこの可愛らしい紙袋を持ち歩くのは
恥ずかしいと感じるかもしれない、と
通学バックに収まるサイズにしたのだ
(問題はいつお礼に行くかだよなあ…)
海堂のクラスは知らないし、
部活の時間にテニスコートに行けば会えるだろうが
あの取り巻きがいる中で、レギュラーの人に声をかけられる自信が無い
(1人であそこに行くのは勇気がいるなあ…あ、)
ここであるクラスメイトの顔が思い浮かぶ
彼女は青学テニス部レギュラーで唯一の1年生にお熱で
しょっちゅうテニス部を見に行っている
一緒にリョーマ様を拝みに行こうよ!という
彼女の誘いに乗ったことはなかったが
今日はそんな彼女が心強い
「葵おはよ!!もう大丈夫なの?」
教室に入るなり朋香が飛びついてくる
「朋香おはよう、いっぱい寝たからもう大丈夫!心配してくれてありがとうね」
昨日午後から急に早退したため心配してくれていたようだ
「あれ、それあのケーキ屋のクッキーだね、どうしたの?」
朋香が手に持つ紙袋に気がつく
「ああこれ、昨日私が倒れた時に助けてくれた人にお礼しなきゃと思って
それが男子テニス部の先輩らしいんだけど
朋香今日もリョーマ様?の応援に行くのかな
もし行くなら私も一緒に行きたいんだけど…」
葵が言い終わるや否や、朋香が興奮した様子で詰め寄ってくる
「え!!テニス部の先輩?誰?
もしかして不二先輩?それとも手塚先輩とか?!」
朋香のあまりの勢いにたじろぐ
「ううん、えと…2年生の海堂先輩らしいんだ」
目的の彼の名前を告げると、ええ!!と朋香が後ずさる
朝から元気だなあ…と思うくらいオーバーリアクション
「あの海堂先輩?!あの人って人を助けたりするのね…」
私も海堂先輩という人のことは知らないが、
ひどい言われようだ
そんなにこわいひとなのだろうか?とお礼の紙袋を持つ手に力が入る
「まあいいわ、とりあえず放課後一緒に行きましょ
葵今日は倒れないようにね!
リョーマ様の応援も一緒にするんだから!」
丁度チャイムが鳴り、担任が教室に入ってきたので
2人は席に着く
海堂先輩がどんな人であろうと、迷惑をかけたのは変わりないので
(あのギャラリーの中に行くのはしり込みするけど
ちゃんと行かなきゃね…
朋香もいるし、大丈夫!)