02 君のなまえ
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目を開けると、白い天井が目に入る
どうやら保健室のようだ
(生きてる……)
屋上に行ってからの記憶が曖昧だ
体がだるく頭がぼーっとする
(どうやって保健室まで来たんだったけ)
屋上で誰かに会ったことを思い出す
「そうだ、知らない人が肩を貸してくれて…」
葵がぼそりと呟いた声が聞こえたのか、保健室の先生がカーテンを開けた
「柏木さん気がついたのね、気分はどう?」
「少し頭がぼーっとするけど、大丈夫です」
「あなた熱中症になりかけてたのよ、これを飲んでもう少し休みなさい」
スポーツドリンクのペットボトルが差し出された
「先生、私を連れてきてくれた人って…」
「ああ、体育の笹本先生があなたをおぶってここまで来たのよ」
(…あれ?肩を貸してくれたのは先生だったっけ?)
葵はぼーっとする頭で昼休みのことを必死に思い出す
(ちがう、先生におぶわれたのはぼんやり思い出した…
その前だ、その前に屋上で声をかけてくれた人
確か知らない男子生徒だった)
気分が悪かったのもあり、顔はよく思い出せない
(知らない人に迷惑かけちゃった…お礼、言わなきゃ…)
葵が黙りこくっていると、ああ!と保健室の先生が急に声をあげた
「笹本先生まで柏木さんを連れてきたって人の事ね、
確か2年の海堂くんだって言ってたわよ」
ああほらテニス部のレギュラーの子よ、と先生が付け加えた
「海堂先輩…」
我が青春学園の男子テニス部は全国クラスだそうで超有名である
その中でもレギュラー陣はなんでもイケメン揃いだそうで、
ファンの女の子が毎日テニスコートを囲んでいるらしい
あまりそういうものに興味のない葵だったが、
それでもレギュラー陣の名前くらいは知っていた
2年の海堂と言えば、確かマムシとかいうあだ名で
目つきの鋭いコワモテな人だと聞いたことがある
「ほらほら、早くそれ飲んでもう少し寝てなさい!
先生隣にいるから、何かあったら呼びなさいね」
「はい」
強制的に先生にベッドに押し戻されたので、
葵は目を閉じる
階段を降りるとき、耳元で聞こえた声を思い出す
大丈夫か、と自分とは違う低い声
…いい声だったな…
そんなことを思いながら、葵は眠りについた