01 君とであう
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「 …… 」
振り返ったものの、彼女は何も言わない
虚ろな目でこちらを見ている
制服から伸びる手足が白いので、元から色白なのだろうが
それを差し引いても彼女の顔は血の気のない色をしていた
「気分が悪いのか」
海堂が尋ねると、彼女はその場にへたり込む
「お、おい」
驚いた海堂が彼女に近づく
近くでみると彼女の顔は明らかに真っ青、指先が少し震えているようにみえる
「き、きもちわる…」
この暑い中、いつからここにいたのか知らないが
熱中症ではないか、即座に海堂は思った
「おい、立てるか」
海堂の言葉を受け、彼女は立ち上がろうとしているようだが力が入らないようでなかなか動かない
女子の、それも知り合いでもない女子の体に触れるのは気が引けたが
いまはそんなことを思っている場合ではない
「俺で悪いが、支える」
ひと言断りを入れ、海堂は遠慮がちに彼女の肩に手をかけた
「すみま、せ、…」
カッコよくお姫様だっこでもした方がいいのだろうか、いやそんなことはできない
支えながら少し強引に立たせる
遠慮がちに触れた彼女の体は、熱がこもっているようで熱く
小柄で自分とは違いやわらかだった
自分が力を入れたら折れてしまうのでは、と一瞬考える
屋上を出て階段を1段ずつゆっくりと降りる
彼女は辛そうに呼吸をしている
教師を屋上に呼びに行った方がよかったか
…いや、あの暑い外に放置するのはもっと危ないか
2人が階段を降りきって廊下の角を曲がると、運良く体育教師と鉢合わせた
「お前ら一体どうしたんだ」
驚いた教師がぐったりとした彼女をみる
「屋上で具合が悪くなったみたいです、熱中症かもしれません」
「それはまずいな、よし俺が保健室まで連れていこう」
その言葉に頷き、海堂は支えていた彼女を体育教師の背中にあずけた
「ありがとうな海堂、お前は教室に戻りなさい」
体育教師におぶわれていったので、自分が支えながら歩いていくより楽だろう
…まあ大丈夫だろう、というかあれがどこの誰かも知らないが
真新しい夏服だったので、恐らく1年生だとは思うが
他人に興味はないので、どうでもいい
自分には関係ないしな
そんなことを思っていると予鈴のチャイムがなる
(…教室に戻るか)