3 TRUTH ~A Great Detective of Love~
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「野々村がひったくりにあったのを助けてくれたのか。ありがとな、服部」
「偶然居合わせただけや。大したことしてへん」
「おかげで生活費を無くさずにすみました。本当にありがとう」
工藤くんとご飯を食べる為に私達が来たのは彼の家。食卓に並ぶ美味しそうなご飯を作ったのは恐らく蘭だ。
「だからいつも言ってんだろ。一気に金下ろすのやめとけって」
「だっていちいち行くの面倒で。工藤くんみたいにカード持たせてくれたら楽なのになぁ」
「なんや。あんたも一人暮らししとん?」
「うん。まぁ両親が多忙で殆ど日本に居ない工藤くんと違って、私の両親はただの育児放棄だけど」
「苦労しとんやな」
「ん?いや全然。お金はちゃんとくれるし。生きてくのに困ってないから。それに私には工藤くんって推しがいるからね!」
「ほーん。推しねぇ」
「言っとくけど、こいつが勝手に言ってるだけだからな!俺はそんな推される様なことした覚えねぇってのに」
それにても、工藤くんと服部くんが並んでると感慨深い。コナンの話を聞くためにしゃがむ服部くんを見るのも好きだったけど。
「っと、悪い。蘭だ。もしもし?」
「蘭は工藤くんの幼馴染で彼女だよ」
「なんやて?あいつ彼女おんのか」
「ばっ、バーロー!彼女じゃねぇよ!あ、いや悪い!なんでもない!」
「明らかに両思いなのにまだ付き合ってないみたいで」
「それ、自分的にはええんか?工藤のこと好きなんやろ?」
「私の好きは推しとしてで、恋愛感情じゃないから、何も問題なし。推しの幸せは私の幸せ」
「アホくさ」
「服部くんはオタク嫌いなんだね」
「あんたが嫌いや」
こんな面と向かって嫌いって言われたのは初めてだ。さすが関西人。なんて思ってると工藤くんが電話を切ってスマホを置く。
「喧嘩すんなよ、ガキじゃあるまいし」
「してへんわ。ほんで?なんか進展あったんか」
「さぁな。あの2人が持ってたあの薬についてもっと詳しく分かれば、糸口になりそうだけど」
「あの2人って、ジンとウォッカのこと?」
「…お前、なんで名前知ってんねん」
「えっ。き、昨日警察のお姉さんに聞いて…」
「そういや野々村、事情聴取長かったよな。担当してたのって確か、堤刑事だったか」
「あー、あの姫さんか」
「姫?なにそれ可愛い。あのお姉さん姫って呼ばれてるの?」
「みたいだな。高木刑事が言ってた。なんでも、未だに同期組と仲がいいらしくて、紅一点だからって」
松田さん達のことを言ってるんだろう。あの5人の中での紅一点だから、姫。なんて羨ましい。
「堤刑事に話聞けりゃあなー。さすがの高木刑事も目暮警部もあの薬に関しちゃ詳しく知らなくてよ」
「捜査本部メンバーなんか、あの姫さん。やりよるな」
「ああ。かなりのやり手だって聞くぜ。あの2人がトロピカルランドで取引するって情報を掴んだのもあの人らしいし」
「ほな、その人に会いに行けばええんちゃう」
「行けたら行ってるさ。全然会えねぇし、セコムが凄いんだよなー、堤刑事」
「セコムやと?」
「ああ。警察学校時代の同期らしいんだけど、変な輩が近づかねぇように常に目光らせてるらしくて」
「はぁ?なんじゃそりゃ」
羨ましすぎて禿げそうなシチュエーション。なんて思ってると、タイミング良くお姉さんから電話がかかってきた。
「とにかく、警察署内では容易に近付けねぇんだよ。そもそも俺は警察じゃねぇし」
「ほなこいつ使お。気に入られとるらしいし、女ならセコムも発動せんのとちゃうか?」
「使うったって、どうやって…」
「はい、もしもし。お疲れ様です。いえいえ、とんでもない!あ、今は工藤くんの家に…はい。あ、じゃあ帰ったら連絡します。はい、また後で」
「電話、誰からだ?」
「警察のお姉さん。やっと一旦家に帰れたって」
「おまっ…!連絡先知ってんのか?!堤刑事の!」
「う、うん。交換した…」
「早う言えや!もっかい電話かけぇ!今すぐ!」
「ええ?!今切ったのに!」
「頼む、野々村!」
「工藤くんが言うなら!」
「喧嘩売っとんのかワレ!」
「まぁまぁ、服部!落ち着けって!」
履歴から電話をかけ直したけど、数コールの後留守番電話に切り替わってしまう。お風呂にでも入ってしまったのだろうか。
「出ないや」
「ほなメッセージ送れ。今度例の薬について詳しゅう聞かせてくれて」
「ええ。警察って確か守秘義務とかあるんじゃ…」
「野々村。俺らは関係者だ。服部も捜査協力する為にわざわざ来てるし、聞く権利はあるだろ」
「そっか。工藤くんがそう言うなら、送るね」
「ほんまこの女…腹立つわぁ」
「なんか悪いな、服部」
「悪いと思ってへんやろその顔」
「バレたか」
工藤くん達が薬について詳しく聞きたがってると、メッセージを送った。私が言うのはアウトだけど、警察なら知ってても不自然じゃない。
(残党はいるし、ボスも分からずじまいって言ってたな…)
もしかしたらまだ、工藤くんの命を狙ってるかもしれない。そうだとしたら、対策を考えなければいけなくなる。
「野々村?どうした、難しい顔して」
「ううん。なんでも。あ、返事きたよ!明日の朝なら時間とれるって」
「よっしゃ!ほんなら、明日の朝またここ集合やな」
「え。俺ん家に来んのかよ」
「当たり前や。警察署やとセコムが発動するんやろ?店でホイホイ話せるような内容でもあらへんやろ」
「まぁそうだな。んじゃ、俺ん家で。野々村もちゃんと来いよ」
「はーい」
工藤くん達がいては今後の作戦会議は出来ないけど。同じ転生者であるお姉さんにまた会えるのは、素直に嬉しかった。