19 愛は世界を救う
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「美衣、変じゃない?」
「全く。天使かと思った」
黒羽とディナーに行くお姉。いつもより服やメイクに気合が入っている気がする。
「ありがとう。話ってなんだろ…」
「告白でしょ」
「そ、そうなのかな。そうだといいな」
「もし違ったら、黒羽を人間の丸焼きにしてあげる」
「だ、駄目よ。そんなことしちゃ…。美衣も服部くんと会うんでしょ?着替えないの?」
「え、うん。駄目?」
「駄目ではないけど、せっかくだし可愛い格好したらいいのに」
確かに私たちはもう恋人なわけで。今から会いに来るのは彼氏なわけで。仕事着のままってのは味気ないかもしれない。
「でも別に普段もこんなだしなぁ…」
「私の服貸すよ!これとかどう?!」
「うん、じゃあそれで」
「もー!考えるの面倒になってるでしょ!」
「バレたか」
「ほら、着替えて!髪もメイクもするんだから!」
「え?いやそこまで…わー、聞いてない」
されるがままお姉に服を脱がされ、体のシルエットが出るワンピースを着せられ、鏡の前に座らされる。
「お家デートだから、あくまでナチュラルに…でもラメはマストね!髪もゆるふわに巻いて…うん!可愛い!」
「どうもありがとう」
「服部くんも絶対可愛いって言ってくれるよ!」
「そうかな。あ、黒羽来たんじゃない?」
「うそ!もう?!」
家のインターホンがなって、お姉がバタバタと玄関に向かう。モニターで見ればやっぱり黒羽だった。
「今お姉が出るよ」
「野々村。そこにいんのか?服部も来たぜ」
「うん。わかった」
モニター越しに会話して、私も玄関へ向かう。既にドアを開けていたお姉の可愛さに、黒羽が悶えてる。
「じゃあ、行きましょうか」
「は、はい。あ、服部くん、どうぞ。遠慮せずに寛いでね」
「え?あ、いや俺は…」
「服部。いらっしゃい」
「は…。なん…」
「どうかした?」
「ふふ。行ってきます」
何やら固まった服部をお姉が家の中へ押し込んで、ドアが閉まる。彼の前で手を振る。
「おーい。服部?」
「なんで、そんな格好…しとんねん…」
「え?ああ、これ?お姉が張り切っちゃって。服もお姉の。やっぱり変?」
「めっちゃ可愛ええわアホ。ただ、前出掛けた時は私服も仕事ん時と同じような感じやったから、今日もそうやと思うてて驚いただけや」
「…可愛い?」
「…くそ可愛ええ」
「やった。上がって。部屋行こ」
「へ、部屋って、あんたのか?」
「うん。もう彼氏だし、いいよね?」
「な、なんやねん。昨日は顔見んのでいっぱいいっぱいやったくせに…」
なにやらブツブツ言いながら服部が家に上がる。キッチンに置いてあったイカ焼きとお茶を持って部屋に向かう。
「服部が自分の部屋にいるの、なんか変な感じ。あ、ほら見てあれ。服部からもらった花ドライフラワーにしたやつ」
「ほんまや。本棚、料理本とヤイバーのDVDばっかやな」
「うん。DVD見る?」
「見んわ。勉強するんやろ」
「そうでした。はい、イカ焼き」
「いただきます。…美味っ」
「感想早」
くすくすと笑いながらテキストを開く。服部が隣にいる。それだけで何でも楽しくなってしまう。
「あ、そうだ。ここでずっとつまずいてて」
「ん?あ、すまん。なんやて?」
「私の顔なにかついてる?」
「あー、キラキラしとる」
「そういやお姉がラメがどうとか言ってた」
「まぁ、それもやけど。彼女フィルターかかっとるし、今日いつもとちゃうし、なんや緊張する」
頬杖をついてそう言いながら、片手で私の髪にサラッと触れる服部。一気に心臓が跳ね上がる。
「そっ…そんなこと言われると…私まで、緊張する…」
「急に真っ赤やん」
「は、服部が触るから…」
「そら触るやろ。好きな奴と部屋で2人なんやから」
「や、やめて。その顔…」
「どの顔や」
「なんか、雄って感じの…」
「無理やろ。雄やし」
服部の手が、私の手に触れる。ビクッと肩が跳ねて、持っていたシャーペンが音を立てて落ちた。