もし貴方と出逢わなかったら
ふわり、春の匂いがする。少し冷たい風が僕の肌をかすめて通り過ぎる。
風と春の匂いと一緒に伝わる。ふんわり甘い大人のムスクの香り。大好きな匂い。
ぎゅ、抱きつくとムスクの香りは更に強くなって僕の心を甘く満たす。
「なーに甘えてんだクソガキ」
「別に良いでしょ」
顔を見上げると、左馬刻の優しい笑顔があった。
触れ合うぐらいのキス。
甘くて甘くて。夕日と一緒に沈んでしまいそう。
「…ふふ、そういえば初めて会った時もこんな感じじゃなかったっけ」
「ぁ?…忘れたわンなもん」
初めて会った時。それは、初めてラップバトルで戦った後の中央区のホテルだっけ。
付き合ってしばらく経ってから左馬刻に聞いた話。
風と春の匂いと一緒に伝わる。ふんわり甘い大人のムスクの香り。大好きな匂い。
ぎゅ、抱きつくとムスクの香りは更に強くなって僕の心を甘く満たす。
「なーに甘えてんだクソガキ」
「別に良いでしょ」
顔を見上げると、左馬刻の優しい笑顔があった。
触れ合うぐらいのキス。
甘くて甘くて。夕日と一緒に沈んでしまいそう。
「…ふふ、そういえば初めて会った時もこんな感じじゃなかったっけ」
「ぁ?…忘れたわンなもん」
初めて会った時。それは、初めてラップバトルで戦った後の中央区のホテルだっけ。
付き合ってしばらく経ってから左馬刻に聞いた話。
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