文学少女との出会い
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キーンコーンカーンコーン
お昼だ!!!!!
授業の終わりの合図が鳴った。
終わりの挨拶をすると、私はすばやく教科書を片付けた。
そしてお弁当箱を持ってB組に向かった。
B組では机を向かい合わせになって置いてある席に菜々ちゃんが座っていた。
「机並べてくれてありがとう〜!」
「いえいえ〜、それより早かったね」
「もうお腹ペコペコ……早く食べよ!!」
ここ立海大附属中学校では給食がないかわりに、食堂や購買がある。
私みたいにお弁当を持ってくる人もたくさんいる。公立の中学校はほとんど給食だと思うから、私立ならではかな。
「そういえばさ、どうなの、柳くんは?」
「え?柳くんがどうしたの?」
「いや、お隣なんでしょ?なんかないの?」
「そうだけど、別に一緒の委員会になって少し話したぐらいだよ…」
「やっぱりすごいの?女子は」
「そうだね…常に女子に囲まれてるって言っても過言じゃないね…でも、落ち着いているし、いい人だと思う。」
「確かにテニス部の中では話しやすそうな方ではあるよね。」
「菜々ちゃんこそ、委員会はどうなの?テニス部の人いたよね?」
「うん。真田くんと柳生くんがいるよ。」
「どんな人なの?」
「女子に人気なのは変わりないけど、二人とも真面目で話しやすいよ。」
「そうなんだ!」
「まぁ、真田くんは副委員長になって張り切ってて厳しいのには変わりないけど…」
菜々ちゃんは厳しいのはごめんだと言うようにため息をついた
私は菜々ちゃんは正義感もあるし委員会が意外と合ってるのかもなと思いながら話を聞いていた。
そして5、6時間目の睡魔に耐え抜いたらあっという間に放課後だ。
私は帰宅部なので帰ることしかないけど、基本的には図書室に寄ってから帰るのが日課だ。
今日も例外ではなく図書室に足を向けた
しかし、途中にコピー用紙と思われる紙袋を抱えた女子がいた。
「大丈夫?良ければ手伝おうか?」
「えっ!あ、お願いします!」
咄嗟に声掛けちゃったけど、断られなくて良かった。
その女子が一人で持つには多いと思われる量を半分に分担した。
「ところで、どこに運ぶの?」
「生徒会室です!」
「了解!」
その後たわいもないはなしをしながら生徒会室に向かった。
それにしても生徒会室かぁ…私には縁もゆかりも無いところだから入ったことないかも…
そう考えるとこの子も生徒会役員なのかな?
1年生のようだけど、しっかりしてて偉いなぁ…
「着きました!ここです!」
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