碧空へ焼け墜ちたGLAIVE T-5。名も無き飛行士たちのドラマは心にくるものがあった。

形状から推測するに、元となった戦闘機は『F4U Corsair』、通称コルセア。第二次世界大戦と朝鮮戦争で使用された、レシプロ単発単座戦闘機。
見て分かる通り逆ガル翼が特徴。グレイブ5番機とも一致する。コルセアは単座、グレイブは複座という違いはあれども。

逆ガル翼を採用する理由には、前下方方向の視界を良くする、大直径プロペラ装備ながら主脚長を短くする、安定性を手に入れる、などがあるが、そのために運動性を犠牲にしており、V字より重くて生産効率悪いとのこと。

グレイブの存在で、単葉機なら飛ばせる程度のエンジン技術があることが証明された。でもコルセアの最高時速が650kmに対し、グレイブは380km。

航空産業は発展途上でグレイブもまだ試作機、資源も足りず工場もないから、安定性を重視した方が良いのかもしれない。

とここまで書き綴ったけど作者が「特徴的だからこれにしよう」と思っただけだと思う。まあそれは置いといて。


以下余談。グレイブの機体の色は赤がいいなと思っていたり。青空に映えるから。
そんな目立っていいのか〜だけど、第二次世界大戦頃までは派手な塗装がされることもあったらしく、実際、レッド・バロンと呼ばれたエース・パイロットが存在した。
でも、現在飛行機を所持しているのはメイミョーのみで、敵味方入り乱れて空戦を繰り広げるわけではない(つまり識別の必要がない)し、やっぱり被視認性の低さ(low visibility, 低視認性。ロービジとも)を重視してグレーなど暗色や無彩色の塗装だろうなあ。
前述した通り発展途上だから、敵からの発見を防いだり遅らせることも要求される。
カラーイラストと設定資料集がほしいところ。