紫呉「しっかしバカだね夾は、武道の心得のあるやつが女の子にああも簡単に背中を取られてどうすんのかね〜笑
ほんっと由希君以外眼中にない子だから〜」


この言葉にイラッとした夾はもちろんのこと変な言い方すんな！と反論した


「大体なんでこの家にこいつが、女がいるんだ!!」

「黙れよ、この家に女性がいてもいなくてもお前には関係ない、部外者なんだから」


由希の言葉に更にイラついた夾は机を真っ二つにわった

だが何故かゴンという音が聞こえ夾が横を見ると割れた机が透の額に当たってしまって血が出ていた


「透君血！」

「血!?」

「早く止血しないと、消毒消毒」


そんな中静かに由希が夾の頬を叩いた


「バカだとは思ってたけどここまでとはね、そのバカさ加減に免じて今日は特別に本気で相手になってやるよ、夾退屈させるなよ」

「上等だこの女男！」


涼しい顔をしながら夾の蹴りや拳を避け、最後に由希は自分の足で夾を蹴り飛ばした

夾は結果的に庭の池に落ちて負けとなった


「退屈させるなって･･･いっただろ」

「由希君まで家壊さないでよ〜」

「ぶ、ぶっ飛んだです」

「本田さん傷は？」

「私は全然全く平気です、でもあの人は」

「あぁ、大丈夫なんじゃないの？･･･多分」


その後由希と透は学校

紫呉は本家の当主に透にバレてしまったことや家に住まわすことを伝えに行き

夾は家で留守番(透の部屋の屋根を直す)

玲奈は学校をサボりという名のお休みをした


「おい玲奈、家にいんなら少し手伝えよ」

『いやいや何を言ってるのかね夾君や
確かに私は家にいるけど本田さんの部屋の屋根突き破って入ってきたの夾でしょ
自業自得なんだから自分で直しなさいよ』

「ｸﾞｯ(なんも反論できねーｸｿｯ)」