「3716円になります」

「はい･･･あっ」


お財布が入ったクマのリュックを置いてきたのを思い出した楽羅、その時透が4000円を出した


「はい、これでお願いします」

「･･･透君」


なんだかぎこちない空気になったがとりあえず夜ご飯の為帰ることにした


「あの私もお持ちしましょうか？」

「大丈夫、透君は」

「は、はい！」

「夾君が好きなの？」

「あぁっえっと好きか嫌いかでいえばもちろん好きですが、子供の頃から十二支の話に出てくる猫が好きだったのです
だからその･･･猫年のファン？みたいなもので」

「猫年のファン？」


楽羅は猫年のファンというのが気になったのか歩く足を止めて後ろを向いた

話を聞いた楽羅は自身と夾との出会いを、初めて会った時夾は地面に目玉焼きを描いていたと話した


「ずっと、好きだったんですね」

「透君ありがと」

「へ？」

「迎えに来てくれて」


透は笑顔で楽羅に駆け寄って持ってる荷物の片方を持った

何を作るのか聞いてそれをお手伝いすると言ってなごみながら帰り道を歩いていった


「お腹すいたね〜」

『でも帰ってくるまで待つんでしょ』

「うん」


その時玄関が開く音がしてただいま〜という声が聞こえた


「おっ帰ってきた、おかえり〜」

「すぐにご飯の準備しますので、では楽羅さん急いで用意しましょう」

「うん！」


仲良くなっていることに驚いたのか紫呉と由希は瞬きをした