透は学校で夾に言われたことを思い出してため息をついた


「犬さんをやめて猫さんになる、私のあの言葉は本気だったのです、それなのに嫌われるなんて、(透は透らしく)、はいお母さん私はめげません！、!?」


後ろの方から足音が聞こえ痴漢かもと怯えスクールバッグを思い切り振ったけど

後ろから歩いていたのは夾だった、帰ろうとした夾を透は引き止めた


「あ、あの！ちょっとその素振りをしていて！あのお日柄もよく夾さんはお散歩「やめろ」･･･」

「さん付けなんて痒くなる、呼び捨てでいい」

「夾、君？」

「なんだ」

「呼んでみただけです」

「用もねぇのに呼ぶな！」

「はいぃ！」


あ、いやそうじゃないと思った夾、謝ろうとしていると思った透は･･･


「あ、あの！ごめんなさい違うんです！嫌って言ったのは、カバンをぶつけたのは痴漢と間違えちゃったからで」

「ち、痴漢？」

「それどころか私好きです！十二支の猫が好きだったんです！本当です、私、猫年になりたかったんです、つまりえっと、あの、私は仲良くなりたいのです！」


夾はその時紫呉に言われた言葉を思い出していた、我に返り少し顔を赤くして歩き出した


「っいいことなんかないぞ猫年なんて」


透は分かってきた、夾はただ人より少し不器用で根は優しい人ごめんなさいの気持ちを知ってる素直な人だと


「夾君のス・ケ・ベ〜」

「なんでそうなるんだよ！」

「さっきねぇ夾君が自分から透君を迎えに行くって言ったんだよ」

「これからはない！二度とないぞ！」

「はい、でも私は夾君がちゃんと食べてくれる方が嬉しいです、どうですか？お口に合いますか？」


照れて口をもごもごさせていた夾は由希になんだよと言った


「別に」

「見てたじゃねぇか」

「見てただけだろ」

「てめぇが意味もなく俺を見るかっ！」

「(ご飯の味が)不味いですか？」

「(由希の事で)まずい！」


その場は一瞬白黒のように無心になった


「私もっと頑張ります」

「ぁ、いや、えっと、ぅぅ」


こうして透と夾は仲直り？出来てこれからか楽しみなようです