セフレの夏油を愛してる。
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正直に言うと、好きな人とセフレになったのは
普通に嬉しかったし、私はそれなりに満足していた
それはまぁ相手があの夏油さんだから、なんだろうけど…
すっかりまぁ、所謂都合の良い女として
それなりに夏油さんのお相手をしている自分がいた
会って数回でもう会う場所は私の家になっていたし…
おかげさまで家は綺麗な状態を保っているし
以前より女であることを磨き始めていた。
そんな私に気付いているのか、いないのか
時々、夏油さんは恋人のように甘い時がある
幸せだけど、ちょっと不安になる瞬間でもあった
別に、一番じゃなくていい、むしろ二番目以降で
全然良いというか、予定がなくなった時の保険を
担当しているほうがずっと夏油さんと繋がられる
それは、私には幸せすぎることだった
「お腹空いたな…」
ふと呟いた夏油さんにスマホを手に取って
出前のメニューを見ていると自炊の話になり
普通に料理は出来ますよと答えると
ぱちぱちと瞬きを繰り返す夏油さんと目が合った
「…作ってくれないのかい?」
まさかの提案に少し驚きつつ
人の手料理は大丈夫なのかと確認を入れると
「…え、あぁ、うん…そうだね」と頷かれた
何か思案するように口元に手を置いた夏油さん
「君のが食べてみたい、かな」
そう言われてしまえば
お安い御用とベットから出るしかない。
冷蔵庫にあるもので作れるのは何かな
夏油さん好きなお酒あったっけ
と考えつつ、キッチンへと向かった
私が作った夜食を大きな一口でパクリと食べていく姿は
何だか凄い幸せが満たされたので料理は磨こうと決意した
* * * * * *
ある日のことだった。
「好きな人とはどうだい?」
突然、そう言われて一体何のことだと思考が停止するが
一番最初に聞かれた質問に好きな人がいるからと自身で
答えたことを思い出し、それと同時に夏油さんが
好きな人が自分自身だと気付いていないんだと察する
それなら逆に好都合かと思った私は相手は明言せずに
「変わらずですね~」という感じで質問に答え
今日のご飯の準備を進めていると背中にくっつかれた
あからさまなアピールに手を止めて後ろを振り返る
「…あの、えっと…」「したことないんだ?」
もごもごとさせて戸惑う私に耳元で囁く夏油さん
お尻に当たる感覚と服の中に侵入してきた手に声が漏れる
「いいね、興奮しちゃった」
シたことがない明るいキッチンは、凄く恥ずかしいのに
夏油さんに散々責められたあと後ろからされ続けた
その日、足腰が立たなくなってしまい
久しぶりに出前を頼むことになったのだった。
また、別の日のこと。
今日は連絡もなかったし、このまま寝てしまおうと
していた時だった。急に夏油さんは家を訪れた。
何だか機嫌が悪そうで、いつもと違う香水の匂いがした。
あー…と察し、お風呂を提案したが抱き上げられて
お布団へと押し倒された。スーッと匂いを嗅がれる。
その瞬間お風呂上りで良かった…と心底安心した
多分様子から見るに別の人と寝ようとしたけど
何か理由があって中断したんだろう
お疲れモードの夏油さんによしよしと頭を撫でる
もっと私におっぱいがあれば良い枕になれたのにな…
と、どこか遠い目をしながらゴソゴソと羽織を脱がし
キャミソールの中に手を入れる夏油さんを受け入れて
いるとピタッと動きが止まり、圧し掛かる重さが増えた。
「…あ、寝てる」
性欲より睡眠欲が勝ったその姿が可愛くて
夏油さんを起こさない程度にクスクスと笑う
猫がごめん寝してるみたいで面白い
夏油さんをベットに寝かせてスーツを預かり
シャツも、ベルトも外して脱がせる
明日一応早めに起きてもらって
夏油さん自身で判断してもらおうかな
と思いつつ嫌な匂いが消せるように
と、スプレーをシュシュっとしておく
「おやすみなさい」
私のベットで眠る夏油さんにそう呟いて
寝室の扉を閉じてリビングのソファで眠りについた。
次の日は休みだったけれども早起きをして
簡単な朝食を作っていた。もうそろそろ起こすかと
時計を見ていると寝起きの夏油さんが
キッチンへとやってきた。
ぼさぼさの髪でだらしない恰好という
初めて見る姿に新鮮だなと思いつつ
今日は仕事なのかと確認すると首を横に振られた
「私もです、朝ごはん食べていきますか?」
返事の代わりに夏油さんのお腹の音が鳴った
それに少し笑って席に座っててくださいと告げて
もう一人分のお皿を準備するのだった。
食後の一杯を飲んでいると夏油さんに色々とごめんね
と言われたが全然大丈夫ですと私は首を横に振った
「シャツは洗っちゃいました、スーツはそこ…っ…」
もう出て行くもんだろうと思って服の説明をしていると
テーブルの下の足が私の足に絡まってきた
すりすりと撫でる夏油さんの長い足
「…まだ、朝ですけど」
「朝だからこそ、じゃないかな?」
ニッコリと微笑まれた。
確かに夏油さんと身体は重ねども
一夜を共に明かしたことは無かった。
自分がお風呂に入ってないからと腕を掴まれ
初めて夏油さんと一緒にお風呂に入ることになった
艶々になった夏油さんは満足気にスーツを着て
玄関へと向かう。へろへろになりながらも
部屋着のままお見送りのためについていくと
靴を履いた夏油さんはこちらを手招きする
「なんです―――」
か、という前にチュッという可愛い音が響く
「行ってきます」
そう言って夏油さんは私の家から出て行った
一人顔を真っ赤にしながら行ってらっしゃいと呟いた。
その日以降、夏油さんは私の家に泊まることが増えた
最初は身体だけの関係だったのに、一緒にご飯を食べて
一緒のベットで一夜を明かすようになっていた。
オトナの友達以上恋人未満という典型的な関係だけど
夏油さんとの時間が増えたのが嬉しい私は単純だ。
彼にとってセックスは疲れやストレス軽減であり
深い意味なんて無かったんだなぁと改めて感じつつ
私の膝枕で寝ている夏油さんにヘッドマッサージをする
ある日、見よう見まねでお疲れの夏油さんにお試し
したところ秒で眠り、次の日真顔で何したの?と聞かれた
どうやらマッサージと相性が良かったようで
疲れがごっそり取れたと高評価だった。
それから夏油さん癒しコースも追加されて
マッサージや耳かきまでも担当する日が増えた。
身体だけの関係で、特別なものは何も無い
それでいい、私は夏油さんが好きだからすっごい幸せだ
「ありがとう、夏油さん、愛してる」
眠ってしまった夏油さんの寝顔を目を細めて見つめながら
頬を包み、撫でて、言えなかった言葉を伝えた