京都校の一年と東京校の相性が良すぎた件について
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庵は、目の前の光景が信じられずにいた。
だって、彼女はずっと何を考えているのか分からず
何だったら内輪で喧嘩が絶えない生徒たちの中で
一番仲が悪い印象があった。
何があったのか三輪ですら嫌いという態度を隠さない
色々話を聞こうとしたものの彼女は何も話さなかった
「はい」「いいえ」庵の記憶にあるのはこれぐらい
襲撃事件の次の日、ちょっとした騒動があり
庵はその場には居合わせていなかったが
事件の全容は共有され、彼女を襲った男は処罰された。
正直、心の整理がついていないのが今の状態であった
五条悟から聞かされた内容はどれも初耳ばかりで
「本気で言ってる?」といつになく真剣に聞かれたのを
庵は少し気まずく感じていた。
しかし、それにしてもどうしてこうなった…と
彼女―――五条名前を囲む東京校の生徒たちを見る
あのバカのおかげ…せいで再開された交流戦は
なぜか野球をすることになっており
どうやら彼女は野球のルールを知らなかったらしく
東京校の彼らに説明を求めるとわらわらと集まり
妙にスキンシップを取りながら楽しそうに会話している
「明太子!」「はい、明太子」
ただでさえ見慣れない素顔なのに全く知らない面を
現在進行形で見せ続けている名前の姿
庵はただ、何か良いきっかけになればと思い
彼女に見学を勧めた人物だった。
しかし予想外の展開に自らの生徒のことを
「これ、どうゆうことなの?」
と同じ京都校である生徒に尋ねる
だが、帰ってくるのは無言で誰も理解していなかった。
―――庵歌姫は再度、心の中で誰かに答えを求めた。
「あ、名前は今東京校に編入手続き中だから見学ね~」
「………やきゅう」
「あらら、そんなにやりたかった?」
「終わったらやってみよーぜ!」
「悠仁、ウチの娘は百発百中だよ~?」
「上等!」
「一応病み上がりだからな無理すんなよ」
「日焼け止め貸してあげるわ」
――京都校の一年生と東京校の相性が良すぎた件について