待ち焦がれ、されど…

※スカーは“漂泊者”の過去を知ってる且つ“過去”に一緒にいた体(てい)で。


「…」

“力”を具現化したカードを手元で遊ぶように動かしながらも
視認できる位置で
余程の事がない限り
“向こう”から気づかれない高所の位置から
それらを眺めていた
空に“海”が現れたのを
感じた
その感覚は覚えている
遠い記憶にある
全てに絶望し
全ての破壊を望んでいた
あの“頃”

考えれば
それは
ただの気まぐれで
“暇潰し”
だったのだろう
自身の生きた中で
一番輝き
何度も望みたくなる
そんな“時間”だったとしても
彼方からすれば
瞬きの
“一瞬”

「…」

手元で遊んでいた“力”の具現を
握り潰すように
無かったことにしながらも
溜め息を溢す
遠目から
目覚めた“存在”を視認して
理解した

「…“彼”じゃない」

自身の口から溢れた
言葉に
“何”が含まれているのかは
多様すぎて
どう整理していいか
皆目見当がつかない
だけど

「俺は…ずっと…」

お前を
“待って”いたんだ…
首元に刻まれた“傷”に触れながらも
そう呟いた
鳴潮 ※プレイ後 漂泊者←スカー スカー独白
プレイし始めて思ったけどもヒロイン枠じゃねぇか?
このイケメン(笑)
からの
漂泊者が目覚めた時にも監視してたらしいことを踏まえてのスカーで。
顔が良くて変態は最高ですな。

続きを読む

閉じる

スキ

目次

現在公開されている章・ページはありません

スキ