第一章 ゲロ以下の出会い
What your name
夢の扉
「夢の扉の先には貴女を満たす欲望と憧れが広がっていることでしょう。」
いいえ、ただの私の自己満足夢小説です。
長編、短編集、チャットなんでもありきで、JOJOと銀魂中心にやって行きます。
誰得かわかりませんがいつしかオリジナルのファンタジー夢小説を書きたいと目論んでいます
更新は早めなので悪しからず。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一方名前はちょうど仕事がようやく終わり、会社を出た所だった。
小さく背伸びをして明日は休みであるということに幸福を感じながら今日はカフェでゆっくりしてからとそこまで思い耽るが、いまだ家には信じられない出会いをした謎多き喋る厄介な鷹が居るという現実に引き戻される。
名前は今度は疲れた溜息を大きく吐く。
しかし明日は何がなんでも充実した休みを送ろうとそんな事を考えていると、けたたましい程に鳴り響き始めた救急車の音が耳を裂く。
名前がそのF1の様に通り過ぎる救急車を眺めていると、
「何かあったんスかね?」
「!あ、仗助君」
名前は驚きつつもいつの間にかそばに居た仗助に顔を向けると、仗助は「どうも」と軽く照れ臭そうに微笑みながら挨拶をする。
「んー、さぁ…?でも久々にあんな轟音聞いたような」
「そッスね~。…最近、なーんか物騒ですよね…」
「そうね…。」
変に会話が途切れ息苦しく感じ始めた頃、仗助がさっきまでの険しい顔からいつもの表情に戻り何かを思い出したかのように話を切り出した。
「あの、名前さん。明日とかって予定…空いてますか?」
そう語り掛けてくる仗助の目は少し輝いていて仔犬のような人懐っこい大型犬、そんな雰囲気をかもし出すものがあった。
名前と仗助は承太郎繋がりで知り合った中であるが意外と接点が多く、こうしてお互い帰りが同じ時間帯の時は頻繁に顔を合わせ、休日はお茶や、遊んだりしている。
因みに、仗助曰く「名前さんは俺の姉貴みたいな存在です」らしい。
名前はその誘いに一人でいるより仗助といる方が有意義に過ごせそうだと思い緩く微笑んで了承する。
「マジすか!?じゃあ久し振りに名前さんの家が良いッス!」
「え"ッ!!!」
突如今はまだ誰も招き入れたく無い場所を指定され過剰に驚く名前をよそにそんな状況下にある事を知らない仗助は期待を宿らせた目で名前を見つめていた。
「ちょ、ちょっと家は……、他の場所に…」
「何でですか?」
「あー、いや……」
名前は迷った。
DIOの事を話すか話すべきまいか。
本当ならばこういう事は承太郎に話すべきなのだろうと本人自身からも少し強めに言われていた。
だとしても信じて貰えそうもないしなんか面倒い事になりそうだと名前は直感的に思い、結局口を固く閉じる。
「あ、別に散らかってても気にしませんよ?俺。」
「いや!そういう事じゃないというか…ハハ」
「…明日名前さんちに行きますね!それじゃあ!」
「じょ、仗助君?!」
引き留めようとした手は虚しく空を掴み、どうしたものかと頭を抱えながら帰るはめになるのだった。