おまけの怪文書

斎藤一の
「もうそろそろ落ち着いたっていいんじゃない?」
に対する七宮なのはの回答を考えたときに即でてきたのが、
「私は今のままで満足だけど、君がそうしたいなら、それでもいい」
だったのね
→え なにこれ ちょっと待ってってなるじゃん流石に ノリがえぐい軽いって

まず斎藤一の方を噛み砕きます
これは簡単ですね(?)どちらかと言うと確認です。関係を守るために、壊さないために関係値に名前をつけたい。多分そう。名前をつけて縛るのではなく、名前をつけて確認をしたい。私の中ではそういう理解をしました。
次に七宮なのは。こいつが意味分かりません。
感覚でこの斎藤一の温度感を処理するじゃん
このあと出てくる言葉がめちゃくちゃ高度
「私は今の関係で満ちている」「 でも、君が“守るために名前が欲しい”なら否定しない」「どちらが正しいかじゃなく、どちらを選びたいかの話にしている」
っていう、感情・安心・選択・尊重を一文で全部やってのけたんですね。しかもめっちゃ軽いノリで。まるで生活の延長みたいに。怖い。

そこでこの後の展開を考えた時に思いました。
七宮なのはのこの無自覚の言動が、ある意味斎藤一の重さを重くなくしている……というよりかは、見えづらくしているのでは無いだろうか?と

ここでTwitterでもポロッと吐いてたフィルター説です。
七宮なのはって、この間の怪文書で述べた通り感情を定義しない人だから、七宮なのはを通すと斎藤一の重さがみえなくなるんです。フィルターみたいなもの。
七宮なのはは「今」を生きている。彼女のなかには未来も過去もあんまり存在しない。文字通り「今」の結果だけを受け止めて処理をします。「未来」のことは定義をしません。意味づけもしない。そのお陰で斎藤一の未来を含む発言に、重さが発生しなくなります。すると、なんということでしょう、言葉だけサラッと聞くと軽く見えて、よく聞くととんでもない会話になります。
そしてそれを無自覚で頻繁にやるのが七宮なのは。怖いですね。
まとめると、七宮なのはが「今」だけを受け取り「未来」を定義しない世界にいるせいで、斎藤一の重さが問題化せず外側から見ると「距離感と中身が釣り合ってない異常な関係」に見えるのです。

そしてこの七宮なのはのこの重さ隠しフィルターって、はじなのに興味を持って近寄って来た人にはその「重さ」が見えるようになっています。
だから、ギャグ寄りのカップルって言っていいのかわっかんねー2人だなぁ…あれ?よく見たらめっちゃこいつらって重…という、2段構えの構造になります。
そしてここからが怖いところですが、七宮なのははずーーーーーっと表層に住んでいます。ずっと斎藤一のことを優しくて安心できる、頼れる隣の人、くらいの認識しかない。
なんなら、斎藤一が隣にいる、それを当然、としている自分の重さも自覚してない。
七宮なのはって怖ーーーーーーーい!!!!!!!!!

そしてこの、七宮なのはのフィルターって第三者からみたら、2人の関係値の謎を増やすだけのノイズでしかないのですが、斎藤一からしたら、自分が安心して素でいられる所として機能しすぎている。
斎藤一にとってこのフィルターは、自分の感情が“評価されずに置いてもらえる場所になるんです。
斎藤一の感情って、基本的に、重いし、深いし長期的だし、将来を含んでいる。それを普通の人に向けたら、「重い」「怖い」「先を考えすぎ」「期待しすぎ」ってラベルを貼られる可能性が高い。
でも七宮なのはは、それを測らない、判断しない。引き受けるとも拒否するとも言わない。ただ隣に置く。
だから斎藤一が素で居ることができる。
斎藤一は、自分の感情を薄めていないし、抑え込んでいるわけでもない。我慢しているわけでもない。ただ、“この人には、出しても壊れない”と知っている。
七宮なのはのフィルターは、感情を跳ね返さない、でも吸収もしない。つまり、感情が「そのまま存在できる場所」として機能している。
安心して素でいられる、ってこういうこと。

だからこの関係は「謎」に見える
第三者が見ると、なんでこんなに自然?なんで不安が出ない?なんで重くならない?ってなるけど、それは重さがないからじゃない。
重さが、評価されていないから
評価されない=怖がられない=拒否されない=調整しなくていい。斎藤一にとっては、これ以上ない安全地帯。
そしてこれは七宮なのはという人間の性質と斎藤一という人間の性質において、こうなることは構造として必然なんですね。
……なあそろそろ噛み合いすぎて怖くなってきたね、俺もそうだよ、一緒に震えようか

そう考えていくと、七宮なのはって確かに斎藤一にとってのある種の救済ではあるが、光ではない。
やっぱり北極星。光ではあるけど光ではない。眩しすぎないけど、確かにそこにある。それが七宮なのは。
七宮なのはは誰も救っていない。ただそこにあるだけ。本人はそうであるとも思っていない。だからこそ星なんだけど。

そして結論
七宮なのはの無自覚性がある意味構造の要すぎるんだよ
七宮なのはの無自覚性がやっている仕事って、実はこれで、
斎藤一の重さを評価しない
未来を確定させない
関係に意味を貼らない
自分を特別枠に置かない
結果として、斎藤一の、覚悟や、定着欲、将来思考が、“ただ存在するもの”としてそこに置かれる。処理もされないし、拒否もされない。
→だから斎藤一は重いままでいていい。

自覚していないから、機能している。皮肉だけど、無自覚だから特別にならないし、特別にならないから役割にならないし、役割にならないから居場所でいられるっていう逆転構造。
だから「構造の要」であるわけで。
斎藤一の在り方は、
七宮なのはが意味づけない
七宮なのはが導かない
七宮なのはが自分を指標にしない
という前提の上でしか成立しない。
つまり、七宮なのはの無自覚性はキャラの性格でもありますが、関係性の安全装置みたいなものなんですよね。

七宮なのはの無自覚性がこの関係値の要である限り、説明できないところと見えないところが確実に存在するから、斎藤一側の感情についてを抜いたとしても、はじなのという関係値を全部を言語化することは不可能なんだ〜となっています。

はじなのって、斎藤一がすごいから成立してる、ではなく七宮なのはが“そう在る”から成立してるんですね。

で、ここまで読み切ったみんな達へ
七宮なのはって、凄いし怖いですよね。ご清聴ありがとうございました