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運命の赤いリボン 【番外編】

「あの!すみません!!貴方は茜李お姉ちゃんですか!?」

黒服を纏う男達の行列の先頭にはこの国のギャングスター、ジョルノ・ジョバァーナ。

と、その隣に歩く黒い着物にピンクのレース、白いコートを着ては長い髪と赤いリボンを揺らし、白い肌と赤い唇が映えた女性の名は茜李・ジョバァーナ

よく声をかけたなと周りは騒々しくする

「えーっと、どちら様ですか?」

「覚えていないですか?昔、貴方の近所に引っ越してよく遊んだ日本人の竹本翼です!」

翼という名を聞いて茜李は何かを思い出したのか声を挙げた

「え!?え!?あの翼ちゃん!?男の子だったの!!」

「はい!僕、男の子だったんですよ!」

「茜李、知り合い?」

ジョルノが聞くと、茜李は嬉しそうな声色で説明していた

「昔、近所に日本人の家族が引っ越しに来てて翼ちゃんのご両親が多忙の方だったから私とお父さんでイタリア語教えたりご飯とか一緒に食べていたの!」

「へぇ…」

ジョルノはチラッと翼を見るとビクッと肩を揺らしては顔を下に下ろしていた

「翼ちゃん、確か私と6歳差だから今は高校2年生?」

「はい!!茜李お姉ちゃん6年前いきなり居なくなったから心配だったんだよ!

おじさんもいないし…」

「…おじさんは…私のお父さんはあの時亡くなっちゃったの…それで、今はジョルノにお世話になっては結婚してこの前子供が産まれたの!」

ニコッと茜李は優しく笑っては翼に話しかけた

「よかったら、今度うちの子見に来ない?凄く可愛いのよ」

優しく微笑むその姿は、母親としての母性溢れる笑みで翼は目を見開いた

あの時のようなお姉さんだけど少女だった茜李とは違う大人の女性になった近所のお姉さん

翼は緊張のあまり固まってしまう

「ぜ、ぜひともよろしければ…」

「なら、今から来るといいよ。僕も仕事終わって帰るところだったんだ」

「え!?い、今からですか!?」

「いいの〜!?やったー!じゃあ今からいらっしゃい!ね?」

2人の行動力の凄さに翼は流されるままジョルノ達の家へと連れて行かれた

「この子が息子のジョーイよ!」

「うー?あ」

「か、可愛い…旦那さんに似ていますね!!」

「でしょ〜!!しかも大人しいところもそっくりなのよ〜!!」

キャー!と嬉しそうに笑う茜李の隣で静かに笑うジョルノ


翼は2人の姿をジッと見つめる

互いに寄り添って支え合っているんだなと痛いくらい伝わってきていた


「でも、この子笑うと茜李に似ているんだよ」

翼の隣にやってきたジョルノは息子のジョーイを抱き上げればニコッと嬉しそうに笑う

「茜李お姉ちゃんだ…凄くそっくり」

じーんと感動する翼にジョルノはクスッと笑った

「翼ちゃん!ジョルノ!お茶入ったわよ!飲んで飲んで!」


「茜李お姉ちゃん!ありがとう!」

「いえいえ!」

3人はソファに座っては、茜李が居なくなった後の話を翼に説明をしていた

「おじさんのお墓はどちらに…」

「ジャッポーネよ」

「遠い…お参りしたかったな…あ!ならジャッポーネの方向に向けてお参りしようかな!!」

「あはは!そんな事しなくても思いだけで充分よ!」

「ふふっ」

クスクス笑う2人に釣られ翼も笑った

「翼くんは昔、茜李とどんな遊びしたんだい?」

「そうですね〜、僕昔、男の子って言ったつもりなのに伝わってなかったのか人形遊びとかおままごとさせられていました

ちなみに僕は妹役で…」

「…茜李?」

「だって〜!凄く女の子ぽくって!ごめんね!!」

慌てる茜李に翼は「大丈夫」と返した

「では、僕はこれでお暇させていただきます。茜李お姉ちゃん、またどこかで会えるといいね。

元気で」

「またね!翼くん!」

先程までちゃん付けだったのがくん付けに変わったのに翼は目を見開いた

「…うん!またね!茜李お姉ちゃん!」

自分を見送る2人を見ては翼は前を向いた


どうか、茜李お姉ちゃん…お幸せに…


そしてバイバイ僕の憧れであり初恋の人…
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