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運命の赤いリボン 【番外編】

「おはよう!」

優しく爽やかな微笑みで男女関係なく笑顔を振りまく少女の名は鈴原茜李

笑顔が絶えない彼女

だが実はイタリアのギャングのボス、ジョルノ・ジョバァーナの恋人

「なんであんなにも可愛いんだ…」

その恋人を、車で送り後ろ姿を見届けていたのはその恋人のジョルノ・ジョバァーナ

「何、ストーカー地味たことしてるのジョルノさん」

何やら聞き覚えのある声がする

ジョルノは後ろを振り向くと助手席に未来では自分達の子供となるジョーイ・ジョバァーナが座っていた

「何しているんだ」

「何って、向こうじゃ父さんと母さんがイチャイチャしてるから暇だし来たらこれだよ

ほんと茜李さん離れが出来ないんだね。」

「そりゃぁ、そうだ。茜李は可愛いからな」

少しドヤ顔で微笑むジョルノにジョーイは鳥肌が立っていた

「え?何そのキメ顔…確かに茜李さんは今も未来も可愛いし、綺麗だけどさぁ…


ほんとジョルノさんって変わらないよね」

「…君も僕に似ているけどね。少しドライブしようか。動くよ、シートベルトして」

車を運転するジョルノにジョーイはジッとジョルノの顔を見る

「なに?」

こちらに気付いたのかチラッと目線をやるジョルノ

「いや、なんだかジョルノさんの隣に座ってるのが不思議だなって」

照れ臭そうに下を俯くジョーイにジョルノは目を見開いた

「…全く未来の僕は何をしているんだ…」

「え?母さんにベッタリだよ。妹のジョアンナも産まれたし、でも僕にも前に比べて優しくなったよ。

いや、元々優しかったのかもしれない。
ただ不器用だった…

僕は甘えるのが苦手で、父さんは素を出すのが苦手

だから、安心してジョルノさんはちゃんと父親らしい事はしているよ」


「…そう…ならよかったよ」

ほわほわとした空気に2人は目を合わせないが微笑んではいた

「…ねぇ、もしかしてジョルノさん。まだ無免許だよね」

「そうだね。今は16だから…」

「運河に突っ込まないでね」

「誰から聞いたんだ」


少し沈黙を置いてから2人はクスクスと笑い、ポツリポツリと今まで会えていなかった間の事を話していた

ジョーイからは新たな命を宿した妹ジョアンナが産まれたこと

ミスタからホワイトアルバムというスタンド使いと戦う時にジョルノが運河に突っ込んだこと


一方ジョルノは、あれから茜李はテストで悪い点数を取っては補習に呼ばれた事

夏にバカンスに行ったこと

その他にも、お互い素直になっては話が盛り上がっていた

「…あはは、そんな事があったんだね。茜李らしいや」

「本当にだよ。転んで頭から机にぶつけては割るんだからビックリだよ。さすが母さんだ」

「そう言えば、今日の朝もベッドから落ちていたな」


あははと、2人で茜李を待つため門の前で待っていると後ろから声がした


「なんの話をしているの?」

そこには頰を膨らませては怒っている茜李の姿

2人はギョッとしては、揃って一歩下がる

「何よ、2人揃って下がっちゃって!」

「いや、その…」

「そうだ!茜李さん!頭大丈夫??たんこぶ出来たりしてない?」

ジョーイが優しく触れては、茜李はニコッと笑う

「大丈夫よ!大した事…なんでそれを知ってるの?」

茜李はジョルノの方を見るとジョルノは目線を逸らした


「言ったわね」

「…いや、その…ごめん」

むすーっと拗ねる茜李

それを慰めるジョルノ


2人の様子を見ては、ジョーイは静かに微笑んでは手を鳴らす


「はいはい、喧嘩は終わりだよ。僕、お腹空いちゃったな。ジョルノさん、どこか美味しいとこオススメしてよ」

ジョルノにチラッとアイコンタクトを送るとジョルノはニコッと笑みを浮かべ茜李の腰に手をやる


「今から、美味しいものを食べに行こう。ジョーイと3人で」

「!…えぇ!」

機嫌を取り直した茜李は、嬉しそうに笑顔を浮かべていた

「ジョーイ!」

「ん?」

「今日はいーっぱい食べて、いーっぱい遊ぶわよ!」

満面な笑顔に、ジョーイは目を見開いては嬉しそうに微笑んだ

その後、ディナーをたらふく食べる茜李とジョーイを見ては、ジョルノは『ジョーイは茜李似だな』と感じていた
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