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運命の赤いリボン 【番外編】

「ウィンドーくんから手紙が届いたの!」

「へー、何が書いてあったの?」

2人はベッドでゴロゴロとしながら緩い会話をしていた

先程まで情事を交わしていた2人

珍しく茜李は元気でジョルノは少しウトウトとしていた

「今、1週間だけイタリアに帰ってきてるらしいの!
だから、明日遊びに行ってくるね!よぉし!寝なきゃ!」

「へー…え?」

「おやすみ!」

「ちょっ…」

茜李は布団を被っては僅か3秒でスヤスヤと眠った


「ジョジョ…いいですか?友達と遊びに行くだけなのにそれを尾行する貴方はとても過保護って自覚ありますか?」

「…でも、ウィンドーくんは茜李の事が好きだ。安心できないだろ?」

「自分に自信がないからですか?」

グサッとフーゴからトドメの言葉を喰らいジョルノはなんとか冷静を保とうと必死に微笑んでいた

「大丈夫ですよ、茜李さんは貴方のことをちゃんと心から愛していらっしゃいますよ」

「…分かってるさ…けど、ウィンドーくんは僕と正反対の男であり茜李と似たような性格の持ち主だから…」

「…」

やれやれとフーゴはため息を吐けば後ろから声が聞こえた

「あれ?フーゴさんとジョルノさんじゃぁないですか」

「ウィンドーくん?」

「何してるんですかー?こんな所で!」

ニコニコと愛想よく笑うウィンドー

自分と正反対の男にジョルノは少し微妙な顔をしながら愛想笑いをした

「今日、茜李と遊ぶらしいね」

「はい!多分もうすぐ会うと思うんですけど…
あ、まさか心配でここまで来たんですか〜??」

グサグサと心に刺さりジョルノはダメージを喰らう

「大丈夫ですよ!俺、茜李の事はもう友達と思ってるんで!」

「そ、そう…」

「じゃ、行ってきます!」

スタスタと歩いては待ち合わせ場所に向かうウィンドー

「ウィンドーくん!!」

「茜李!!」

「久しぶり!!元気!?」

「元気だぜ!茜李こそ元気そうじゃん!」

「この通り元気よ!さて、早速バイキングに行きましょ!

バイキングの為にご飯何も食べてないの!」

えっへん!と威張る茜李にウィンドーはケラケラと笑っていた

「よぉし!バイキングは俺が奢ってやるよ!行こうぜ!」

「おー!」

2人は浮き足でバイキングに入っては皿に大量の食べ物を取りパクパクと食べて行く

「よく食べますね」

「最近の茜李は更に食欲が凄いんだ」

2人は少し離れた席に座ってはその様子を観察していた

「美味しい!!もう幸せよー!」

「だな!!茜李また食べる量増えたな!俺も負けてらんねーな!」

バクバクと食べる2人に、ジョルノとフーゴは呆気に取られていた

2人はお腹を膨らませては、次に向かったのは遊園地だった

「いや、元気すぎじゃぁないか?」

「若い証拠ですね」

キャー!キャー!と騒ぐ2人にジョルノは少し複雑そうな顔をして見ていた

遊園地内で水遊びをする2人

「喰らえー!」

「うおー!」

「キャー!ってうおっ!!」

茜李は水場から滑り落ちては前へと転けてはびしょ濡れになった

「いけるか!?」

「いったぁい!びしょ濡れよ〜!」

「風邪引くぜ」

ウィンドーは遊園地を出ては後ろにいるジョルノにアイコンタクトを取った

フーゴは急いで車からタオルを取ってきてはジョルノに渡す

「ぶえっくしょん!!うー」

「でっけー、くしゃみ」

「むー…寒い…」

「茜李」

優しい声色で名前を呼ぶ方向に茜李は顔を向ければそこにはタオルを持ったジョルノがいた

「た、タオル〜!!」

茜李はジョルノにタオルで温めてもらいながら抱きしめてもらっていた

「もふもふ〜」

「小さな子供みたい」

「ちょっと、でかい子供ですけどね」

「なっ!!子供じゃぁないわよ!」

頰を膨らませる茜李

ウィンドーはフッと微笑んだ

「今日はもうお開きにしようか。久しぶりに楽しかったぜ!」

「私も楽しかったよ!」

やっとか…とジョルノが安心した矢先…


「それじゃあ、明日は映画館だな!!」

ん?

「だね!!一緒にジャッポーネのアニメの映画見ようね!」

は?

ウキウキと茜李とウィンドーは目を輝かせはしゃいでいた


「じゃ!また明日!」

「明日ね!!」

ウィンドーが去っていく背中を見送ってはジョルノは茜李に聞いた

「茜李…明日も遊ぶの?」

「そうだよ!!明日は映画館でその次はウィンドーくん歓迎会でクラスのみんなでプール行って、そのまた次はミスタとトリッシュ4人でご飯食べに行くの!」

ジョルノの頭の中はぐるぐると回る

そして後ろから…

「明日は尾行なんて許しませんよ」

「…そう…」

「うん!」

まぁ、彼なら茜李を傷付けることしないであろう

そう自分に言い聞かせたジョルノであった
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