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運命の赤いリボン 【番外編】

1人寂しく廊下を歩きブラウンの髪を揺らす女子生徒の名は、カリン・ヴェクター。

茜李の中学からの親友であり高校も同じである

そして今彼女は1人で校門へと向かっていた

なぜかって?茜李は安定の補習で居残りをさせられている為、1人で帰ることになってしまった


「だから、あれだけ勉強しときなさいって言ったのに…」

やれやれと呆れながらもどこか微笑むカリン。

昔から可愛くて美人で、笑顔がとても似合う
まるでお姫様みたいな女の子。

憧れもあったけど、何より友達になりたいと思い声をかけ友達となった。

「そしてイケメンの彼氏がいるとは…羨ましい…ってあれ?」


カリンは門をくぐればそこには茜李の恋人であるジョルノが立っていた

「あ!茜李ちゃんの彼氏さん!?」

「…あ、君は…」

2人は茜李を通して何度か顔を合わせたことがある

けど、ほんの挨拶程度だ。

「私はカリン・ヴェクターです。茜李ちゃんの友達の…以前はジェラートご馳走になりました」

「…あぁ!あの時の…」

やっと思い出したのかジョルノは安定と営業スマイルで挨拶を交わす

「茜李ちゃんを待っているんですか?」

「うん、今日はもう仕事が終わったし迎えにきたんだが…なかなか出てこなくて…」

「茜李ちゃんは補習ですよ」

「あー…」

今頃、補習に苦戦しているんだろうなと2人は苦笑いをした

「で、でもさっき覗いてきたらもうすぐ終わりそうだったんでもう来ますよ!」

慌てて状況説明するカリンにジョルノはお礼を言う

「君は茜李の言う通り優しい子だね」

「え!?そんなことは!」

「いつも頼りになる親友って聞いてるよ」

親友という言葉にカリンを胸を鳴らす

可愛くて優しいあの子はどこか手の届かない存在だと思っていたカリン

けど、そんな彼女は自分のことを親友と褒めてくれていた

「嬉しいです…ありがとうございます」

「いえ…」

「やっと終わったー!カリンちゃーん!お待た…あれ!?ジョルノ!?」

ジョルノの姿に茜李は目をまん丸にしては驚いていた

「茜李ちゃん!」

カリンは茜李の方へいけば勢いよく抱きついた

「カリンちゃん!?どうしたの!?」

「私、茜李ちゃんのこと大好きよ!親友だから!」

何故こうなったかはいまいち分かっていない茜李だが、カリンの言葉に嬉しそうに抱きしめ返した

「よかったら、カリンさんも送るよ」

「え!?そんな!?」

「それいいね!さ!カリンちゃん!一緒に帰ろ!」

グイグイと車の後ろの席に2人並んで座っては茜李は楽しそうに笑っていた

「もう…ならお言葉に甘えて…」

2人楽しく話すその姿にジョルノも釣られて微笑んだ
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