このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

運命の赤いリボン 【番外編】

ジョルノと茜李はジャッポーネへと旅行に行くついでに初詣も迎えようと、ある準備をしていた

「見て見て!振袖!」

振袖を着て飛び跳ね、嬉しそうに笑う茜李

「似合ってるよ」

袴を整える為に鏡で確認するジョルノ

「キャー!ジョルノかっこいい!!やっぱりイケメンはなんでも似合うね!」

「そりゃぁ、どうも」

テンションが上がりはしゃぐ茜李を半分呆れ笑いをするジョルノ

「ジョルノ!髪の毛セットして!」

「いいよ。ここ座って」

大人しく座り、うふふと嬉しそうに笑う茜李

なぜ日本に行く事になったかと言うと、茜李の両親の墓へと挨拶がてらについでに初詣もジャッポーネで過ごそうとなったからだ

「お母さんの振袖綺麗でしょ?

お父さんが、わざわざお母さんにプレゼントする為にオーダーメイドしてもらったのよ」

「へぇ…それはなかなか凄いね」

「でしょ!お母さんの事が大好きで振袖とか服とか髪飾りとか色んなもの買ったらしいよ!」

話と茜李が着ている振袖を見ただけで茜李の父、太陽がどれだけ妻であり茜李の母、アリスを愛していたのかが分かる


「これでどうかな?」

ジョルノは鏡を渡せば茜李は目を見開いた

「凄い!!これジョルノがしたの!?器用ね!」

髪を編み込んでアップにし後毛を出しては巻いたアレンジに茜李は目を輝かせた

「嬉しい!!ありがとう!!」

本当に嬉しそうに笑う茜李にジョルノは微笑み返しては茜李の手を取る

「そろそろ行こうか」

「うん!」

手を握り、茜李が転けないように歩幅を合わせて歩くジョルノ

たくさんの売店があり、食べる事が好きな茜李は目を輝かせては辺りを見渡す

「ジョルノ!ジョルノ!あれ美味しそうだよ!」

子供のようにはしゃぐ茜李にジョルノは彼女の望みのままに行動を共にした

そして、神社の賽銭箱にお金を投げては鈴を鳴らし2人は手を鳴らしては願い事をする

ジョルノは願い終え、チラッと横を見れば何やら長く真剣に願いを込める茜李の姿

少し待てば終えたのかその場から離れる

「結構長い願い事をしたんだね。何を願ったの?」

「んー、内緒!」

「なんで?」

「だって言っちゃうと叶わないって言うでしょ?」

ね?と首を傾げる茜李

そんな迷信もあったなとジョルノは頭の中で考えていた

「それよりも!さっきあそこでぜんざいって食べ物が売ってたの!

お餅が美味しそうだったの!後、ベビーカステラってのもあったのよ!!

どれも美味しそうだったの!食べたいな〜!!」

首を傾げ可愛くおねだりする茜李

当然ジョルノはそれに逆らえない

「君は今日、わざわざジャッポーネに来てまでご飯の事を…」

「だめ?」

うるうると瞳を潤わせじーっとジョルノを見つめる


全く、どこでそんな技を覚えたんだ…


「いいよ。僕の負け、今日は君のわがままに付き合うよ」

「やったー!」

茜李はジョルノの腕に自身の腕を絡めては笑っていた

「あけましておめでとう!今年もよろしくね!」


「…あけましておめでとう。今年もよろしく」


日本での新年の挨拶を交わしては2人は仲良く歩いて行った


『今年も愛しい人と入れますように』と、願いを込めて…。
15/16ページ
スキ