このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

運命の赤いリボン 【番外編】

茜李が突如謎の腹痛と高熱を出し、ジョルノは急いで家に医者を呼んだ

診察の結果に時間がかかるので待っている間、ミスタやフーゴそしてトリッシュが駆け付けた

「う〜、お腹痛いよ〜」

「茜李!!」

トリッシュが心配そうに声を掛ける

「私治るのかな…もしかして不治の病じゃ…」

「大丈夫だよ。茜李。気をしっかり持って」

ジョルノは茜李の小さな手をギュッと握っては安心させるように優しい声色で話しかける


「まだやり残したこととかあるのに…

ジョルノとプールにも行きたいし、ジャッポーネにも行きたいし、焼肉やお寿司も食べたいよ

あ、ウィンドーくんと遊ぶ約束あるしトリッシュとも…

やだよ〜」


グズグスと泣きながら話す茜李にジョルノ達はうんうんと聞く


「あと、セーラームーンの続きも見たいし、露伴先生の漫画も…!
ジョーイとジョアンナともたくさん遊びたい!

あぁ!!やりたい事がいっぱいだわ!!」

段々元気そうな声色になっていく茜李に皆固まった

すると、後ろから声がしては皆振り向く


「診察の結果が出ました」

医者がカルテを捲れば、やれやれと呆れた顔をしていた


「ただの腸炎です。食べ過ぎが原因かと…茜李さんここ数日何食べました?」

「…えーっと…朝から友達とパンケーキにお昼はパスタとピザに、おやつにポテチとアイスクリーム食べて夜はステーキ食べるのを繰り返してました」

少し恥ずかしそうに目を逸らす茜李に皆呆然としていた


「凄い食生活ですね。腸炎が治るまでは腸や胃に優しい物を食べてくださいね。

では、お大事に」

医者が出ていけば、ミスタ達3人は立ち上がる

「腸炎でよかったじゃねーか!お大事にな!」

「お大事になさってください」

「お大事にね!」

バタバタンと帰っていく3人


ジョルノだけは茜李の側に残っては大きなため息を吐いた


「あーかーりー?」


「ひぇっ!ごめんなさい!!」

やれやれと呆れた顔をするジョルノ

涙目で申し訳なさそうな顔をする茜李

「心配かけてごめんなさい…」


「ほんとだよ…でも、変な病気じゃなくてよかった」


優しく茜李の頭を撫でるジョルノ

「うぅ…」

グスッグスッと泣く茜李を優しくベッドへと戻しジョルノは微笑む


「今日は安静にしておこう。後で胃に優しい物でも持ってくるよ」

「ジョルノ…!」

ジョルノの優しさに身を染みた茜李

その瞬間…


「母さん!!」

「お母様!!」

ドンッッ!!と大きな音が床に響いてはそこにはジョーイとジョアンナが大層な顔をして茜李に迫る


「随分苦しそうな顔をしてたから…!!」

「心配で私どうしようかと…!!」

「何か変な病気じゃ…!!」

「きっとそうですわ!お母様死なないで下さいな!」

グスッと泣くジョアンナとあたふたするジョーイ

それを見ていつネタを晴らそうかニヤニヤしてるジョルノ


「ッ…ただの腸炎だから大層にしないで!!」


恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にし大声を出した茜李だった
14/16ページ
スキ