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運命の赤いリボン 【番外編】

今日はジャッポーネでは母の日と聞いたジョルノ、ジョーイ、ジョアンナ

「母さんには今から美容院に行ってもらう事になった!

限られた時間は約1時間半!!父さんとジョアンナはカーネーションを買ってきて!

僕は母さんの好きな料理を作る!!」

大好きな母親に感謝する日に1番張り切る長男ジョーイ18歳

「さすがお兄ちゃん!私はお父様と一緒に任務を遂行してきますわ!」

料理を振る舞う兄の姿を尊敬の眼差しを向けては父の手を握る長女ジョアンナ4歳

「頼むよ。ジョーイ。行こうかジョアンナ」

「はい!」

バタンと扉を閉じればジョーイは手際良く料理を作っていた

「カーネーション♪カーネーション♪」

トコトコと歩きながら歌うジョアンナに合わせながらジョルノは歩く

「抱っこしようか?」

「いいのですか?お願いしますわ!」

嬉しそうにジョルノに抱きつくジョアンナ

「花屋は…あ、あそこか」

花屋には真っ赤に咲いた赤いカーネーションがたくさんあった

「綺麗ですわ!」

「カーネーションの花束を1つと小さい花束も」

「あら?お父様、お2つ買うのですか?」

ジョアンナは首を傾げるとジョルノはクスッと笑った

「大きいのはジョーイので、小さいのは君のだよ。

子供2人から2つ貰えるとさらに嬉しいかなって」

ジョルノはカーネーションを受け取っては礼をしては、歩きながら話す

「母さん泣き虫だから今日も凄く泣きそうだね」

「そうですわね。この前もテレビ見ながら泣いてましたわ」

「え、また」

そう言えば最近さらに涙脆くなったと言っていたなとジョルノは思い出しては静かに笑っていた

帰り道、ジョアンナと話しているとある店に立ち止まった

「お父様?…あら、綺麗なアクセサリーですわ!」

「そうだね。これプレゼントしようかな」

「いいですわね!!凄く素敵ですわ!早速買いましょ!」

一方その頃…

「遅い」

ジョーイは料理を作り終え、部屋の掃除をしては母が家事を一切やらなくてもいい状態にして待っているにも関わらず2人は一向に帰ってこない

その時、ちょうど帰ってきてはジョーイは席を立った

「遅いよ」

「ごめん、はいジョーイ。このカーネーションは君から渡してあげて」

「僕?」

ジョーイは受け取っては何かを察したのかカーネーションを見つめていた

「…母さん喜んでくれるかな」

ポツリと呟いた一言をジョルノは聞き逃さなかった

「きっと喜んでくれるさ」

そして、玄関から足音がしてはこちらに向かい扉が開く

「ただいま!!見て見て!綺麗にしてもらっちゃった!凄くスッキリよ!」

「茜李」

「?」

茜李は辺りを見渡すと綺麗になった部屋に沢山のご馳走が並んだ机

そして息子と娘が持つ手にはカーネーション

「え?え?」

うるうるとした瞳で茜李は感動していた

「いつもありがとう母さん」

「いつもありがとうですわ!お母様!」

2人からカーネーションを貰い茜李は嬉しそうに受け取った直後2人を抱きしめた

「お母さん嬉しいわ!!凄く!!涙が止まんないくらい!!」

号泣して座り込む茜李を3人は嬉しそうに笑っては慰めた

あれからご馳走を食べてはジョーイ作の苺のケーキを食べ、皆で片付けをした

夜になり、茜李はジョルノとの寝室にカーネーションを飾る

「綺麗だわ〜」

うっとりとしている茜李にジョルノは声をかけた

「僕からの君へのプレゼント」

こ綺麗な袋を渡され中身を開けばそこには小さな箱

箱の中身は白色のブレスレット

「これは…」

「実はジョアンナと花屋に寄った帰りにたまたま見かけて買ってきたんだ

君に似合うだろうと思って」

そのブレスレットを茜李の右手首に付けてあげては、ソッと優しく唇にキスをした

「あの子達にとっては、君は母だけど僕にとっては今でもかけがえのない愛しくて可愛い女の子だよ」

「ジョルノ…ありがとう凄く嬉しい」

嬉しそうに微笑んでは涙を流す茜李

その姿がとても愛しく感じジョルノは抱きしめた



「今日の朝にね。夢を見たの」

ポツリと呟いた茜李の言葉にジョルノは耳を傾ける

「私のお母さんが、赤ん坊の私を優しく抱いて陽だまりのなか気持ちよさそうに寝ていたの」

「…きっと母の日だから会いに来てくれたんだよ」

ゆらゆらと風で揺れる木の葉の中、椅子に座って赤子を抱く女性は凄く幸せそうに微笑んでいた
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