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第1章 魂を操る少女編

茜李は父の遺品を手に取り、扉を開ける

そしてクルッとジョルノの方へと体を向けては笑った

「今日はありがとうね」

「あぁ…」

「おかげでいつまでも、くよくよと泣いてちゃダメだって改めて決心したよ

強くなって前を向かないと」

ニコニコと笑う茜李にジョルノは少し引っかかっていた

無理をして笑っているのでは…と

「どうしたの?」

「あ…別に何もないよ」

「そう?あー、小腹空いちゃったー!」

お腹をさする茜李

「ここら辺に美味しいジェラートがあるんだ。

よかったら一緒に行こう」

「ジェラート!!わーい!行きたい!!」

ぴょんぴょんとうさぎのように跳ね。

子供のように無邪気にはしゃぐ。

ジョルノにとってはそれが眩しくて、同時に不思議に感じた。




それからジョルノ達は家へ着けば茜李は部屋へ行き、ジョルノは服を脱いではシャワーを浴びる

物静かにゆっくりと茜李の部屋のドアをゆっくり開けば、静かに眠っていた

ソッと近づき頭を撫でてあげ、ゆっくりと顔に近づき触れるようなキスを茜李の唇に落とす

顔を離し頬杖をついて、しばらく眺めていると寝言だろうか茜李から声が聞こえる

「お…とう…さん」

その言葉にジョルノは何やら悲しそうな瞳をしては

「ごめん…」と呟き物音をたてないよう静かに部屋を出た

朝になり茜李はふと目を覚まし背を伸ばす。
珍しく早起きをしては身支度を整え

部屋を出ればリビングには机に散らばった資料とソファに眠るジョルノの姿

「風邪ひいちゃうじゃない」

茜李は布団をかけるか迷ったが、ソファだと体を痛めてしまう

それならジョルノの体を揺らし起こそうと、優しく起こす

「ジョルノ〜、起きて」

「ん…茜李?」

「朝だよ」

優しくそう伝えればジョルノは目を擦っては欠伸をする

「おはよう…」

「昨日何してたの?」

「いや、ちょっと調べ物があって調べてたんだ」

「そうなんだ」

「茜李にも伝えなければいけないと思ってたんだ」

ほらっと、資料を渡せばカルデアチームの生き残りの顔と名前が書かれた人物だった

「これが君のお父さんを殺し君を狙っている…」

人物と言おうとした瞬間


「え、嘘…」

茜李は驚いた表情をしていた

その反応を見逃さなかったジョルノは茜李に問う

「もしかして…知り合い?」

「知り合いというより…私の担任の先生…だった人」

茜李の顔から血の気が引き手が少し震え

その言葉にジョルノは驚きを隠せなかった

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