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第4章 風のような転入生編

月の光が部屋に差し込むなか、ベッドの上でジョルノと茜李はお互いシーツだけを纏い足を絡めあい話していた

「今日はトリッシュと遊んできたの」

「そう…楽しかったかい?」

「うん!とても楽しかったわ…」

すると茜李は起き上がっては窓から覗く月をジーッと見つめていた

「今日は満月なのね」

「あぁ…そういえばそうだね」

「…ジョルノは…輪廻転生って信じる?」

「輪廻転生って?」

「生まれ変わる事よ」

ジョルノは少し考えては茜李を後ろから優しく抱きしめる

「少しは信じているよ」

「そう…ならジョルノ…

生まれ変わってもまた私を見つけて愛してね」


茜李はとても寂しそうに微笑みジョルノの方へと振り向く

その笑みがとても悲しくジョルノは目を見開いていた

「茜李?一体なにを…」

ジョルノが聞き返そうとすると、当然上から大きな穴が開けばそこから誰かが降りてきた

「え!?」

「茜李!」

ジョルノは茜李を守るように抱きしめ降りてきた人物を警戒する

「…僕だよ僕」

降りてきた人物の声を聞けばなにやら聞き覚えのある声だった

「まさか…」

「えぇ!?ジョーイ!?」

ジョーイは服についた砂埃を払いジョルノ達の方へと振り向けば何やら不快そうな顔をしていた

「あんた達さぁ、せめて服ぐらい着てよ」

ジョーイの言葉に2人は何かに気付いたのか、ジョルノは静かにズボンを履き茜李は恥ずかしそうに着替えた

「何の用だ?また何か未来でも…」

「未来は相変わらず平和だよ。未来はね」

ジョーイはチラッと茜李の方を見てはため息をついた

「そう未来は平和なんだ…でも、この世界とは別の未来になろうとしている…」

「別の未来?」

「今、未来が変わろうとしている」

ジョーイの言葉に2人は驚愕した

「未来が変わるとは?」

ジョルノがジョーイに聞けばジョーイは何やら驚いた顔をしていた

「ジョルノさん…あんたまさか何も…」

「え?」

「茜李さん…」

ジョーイが茜李の方を向けば茜李は何やら話しにくそうな顔をしていた


「茜李?」

ジョルノが茜李に声をかけると茜李はジョーイを連れて部屋へと飛び出した

ジョーイを茜李の部屋へと連れて行けば茜李はジョーイに質問をした

「どうして私の寿命のことを知ってるの!?」


「…知ってるも何も僕のスタンドは過去に関してはなんでも出来るからね

チラッと見てたら何やら2つの未来が出てきたんだ

1つは僕達の未来

もう1つは茜李さんが死に僕も生まれずジョルノさんを1人にさせる未来」

茜李は大きく目を見開き、顔を下に俯かせる

「母さんにそれを言ったら今すぐ過去に行くよう言われたんだ

僕は貴方達に恩があるからね…

茜李さんなんでジョルノさんにこの事を言ってないの?」

「言えないよ…これ以上心配かけさせたくない…」

「…僕は言った方がいいと思うよ…」

ジョーイの言葉を聞いては茜李を静かに泣いた

これ以上心配をかけたくない…

そんな気持ちが頭の中でたくさん回っていた

「茜李さん…もしそのまま隠して死んでしまったらそっちの方がジョルノさんを悲しませるよ」

ジョーイの言葉を聞いては茜李は顔を上げる

「…もう…私なにも考えれないよ…」

涙が流れ目を擦る茜李をジョーイは優しく抱きしめた

茜李は己の寿命をどう受け止め前に進むのか

茜李を狙う敵が何者かはまだこの時は謎に包まれていた


〜第4章 風のような転入生編〜 《完》

to be continued
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